どうも。ode(@etool_navi)です。
今回はHiKOKI製の電動ドライバドリル『FDS12DAL』についてレビューしていきます。
HiKOKIと言えば緑ですが、今回ご紹介する『FDS12DAL』は紫に近い青色。
(HiKOKIではプロ向けが緑、DIY向けが青紫、と住み分けされてます)
DIY向けと言えど、良く行うネジ締めや穴あけには十分な性能をお持ちの『FDS12DAL』。
90mmなどの長いコーススレッドや、径の大きい穴を開ける等パワーが必要な場面では若干のパワー不足を感じるものの、大半のDIYではコレ一台でも事足りると思います。
また、10.8Vの電ドラの中では低騒音となっており、ご近所さんへのご配慮が・・・という方でも安心。
性能的にはプロ用と比べてしまうとかわいそうですが、安価な分、DIYをこれから始める方、DIYは年に数回程度というライトユーザーの方にオススメできる電ドラとなってます。
各型名をクリックすると本ブログ内のレビュー記事に飛べますので、他の機種のレビューも参考にしてください。
メリット | デメリット |
・とにかく安い |
・本体のみのラインナップが無い |
まずはFDS12DALについて
基本スペック
まずはさらっと、『FDS12DAL』の基本スペックから確認しておきましょう
項目 | 内容 |
最大トルク | 38N・m |
バッテリ | 10.8V(スライド式) |
クラッチ | 20段+直結 |
速度切替 | 有り(2段階) |
回転速度調整 | 無段変速 |
回転方向 | 正転・逆転 |
チャック仕様 | キーレスチャック |
ネジ締め本数 | 55本(Φ5.8mm×40mm) |
LED | 有り |
ブレーキ機能 | 有り |
質量 | 1.1kg(バッテリー込) |
購入したFDS12DAL(2ES)
今回購入したのは『FDS12DAL(2ES)』。
FDS12DALのラインナップはこの『FDS12DAL(2ES)』(バッテリー2個付属)のみとなっているため、バッテリーは持ってるけどという方は予備のバッテリーということで持っておいてもいいかと。
フリマアプリで出回っていることも多いですが、バッテリーを外して出品されてるものも多いので、商品説明をよく読んで購入しましょう。
- 本体
- バッテリー(2個)
- 充電器
- No.2(+)ビット
- 取扱説明書
- ハードケース
適合バッテリーについて
『FDS12DAL』に適合するバッテリーは以下の通り。
「Ah」はバッテリーの容量を示しており数値が大きいほど、持ちが良くなる反面、上の画像の通り、サイズは大きくなります(当然重さも)。
HiKOKIの10.8Vバッテリーは他の電動工具とも共用でき、全部で十数モデルと互換があります。
(上記画像の内、『FDS12DAL』で使うバッテリーと互換があるのは右半分。これらにプラスしてDIY向けが入ってきます)
電動工具を集めていきたい場合はバッテリーを共用し、電動工具本体だけ購入するのが、お買い物上手ってわけです。
バッテリーは高いから、バッテリーを毎回買わないで済むのは嬉しい♪
価格
以下は10.8Vバッテリーが使えるHiKOKIさん電ドラの定価です。
型名 | FDS12DAL | DB12DD | DS12DD | DS12DA | |
定価 | 本体のみ | - | ¥17,000 | ¥19,000 | ¥12,300 |
セット | ¥17,900 | ¥37,300※ (+¥19,400) |
¥39,300※ (+¥21,400) |
¥25,800 (+¥7,900) |
カッコ( )内の数値は『FDS12DAL』との差額。セットはバッテリー×2、充電器、ハードケース。
※『FDS12DAL』とDS12DAのセットバッテリーは1.5Ah。DB12DDとDS12DDのセットバッテリーは4.0Ah。
『FDS12DAL』は本体のみの取り扱いは無いが、バッテリー2個ついて定価¥17,900は破格。
バッテリー(BSL1215)の定価が¥7,200で×2、充電器(UC12SL)が¥6,900で、足すと『¥21,300』
これに本体とハードケースが付いて、、、ん?計算ミスった?と思うレベルです。
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実際に使ってみる
実際に木材へのネジ打ちと穴あけをしてみます。
使用木材 | 作業 | サイズ | 評価 |
SPF |
下穴あけ | Φ3mm | ◎ (快適) |
ネジ締め |
Φ4.2mm×65mm |
◎ (快適) |
|
Φ4.8mm×90mm | △ (できはするけど) |
||
穴あけ | Φ21mm穴 | 〇 (問題なし) |
|
ウリン | ネジ締め | Φ4.2mm×45mm | △ (できはするけど) |
穴あけ | Φ10穴 | ◎ (快適) |
使ってみた感想
パワーは他の電ドラと比べちょっと劣るが
『FDS12DAL』の最大トルク値は38N・m。(カタログ値)
他の電ドラと比べると数値的には高い方ですが、実際に使ってみて感じたのは数値ほどパワーを感じない。
ただ、通常の作業では快適に使えるパワーであることは間違いないので、長いネジを締める、ハードウッドを扱う場合は、別でインパクトを持っておくと良いでしょう。
安定した手持ち感
バッテリーを装着したときの重さは1104g。
ちなみにDS12DAは1122gなので、プロ用とほぼ同じ重さ。
グリップの材質も形状もプロ用と同じとなっているため、DIY向けだからといって材料をケチっている感は全くなく、手に馴染みやすい電ドラになっている。
低騒音
空転時の騒音値は78dB。※当ブログ調べ
マキタ含め10.8V電ドラの中では静かな方。
マキタのDF030Dはパワー的にひと段階下になるので、このレベルのパワーを持った電ドラの中では最も静かかと。
安物の電動工具でたまにある耳を突くような嫌な音も無く、快適に使えます。
設定スイッチ
マキタ電ドラの設定スイッチ類と比べて『FDS12DAL』含めHiKOKIの方がスイッチ類の設定が柔らかい印象。
最も分かりやすいのが正逆転スイッチ。
正逆転機能のところでも書いた通り、マキタはしっかり目に『カチっ!』、HiKOKIは『ぽふ』
クラッチリングについては言われてみればそうかもぐらいのレベルではあるものの、切替スイッチの『ぽふ』含め、DIY女子にとっては嬉しい気がします。(すいません女子ではないので推測ですが。。。)
メリット/デメリット
以上、各機能と使ってみた感想からメリット・デメリットをまとめると
メリット | デメリット |
・とにかく安い |
・本体のみのラインナップが無い |
ラインナップ
『FDS12DAL』のラインナップは先に説明した通りバッテリー・充電器・ハードケースのセット『FDS12DAL(2ES)』のみ。
まとめ
ということで今回はHiKOKIのDIY向け電動ドライバドリル『FDS12DAL』についてレビューしました。
さすがにプロ用と比較するのはかわいそうと思ってましたが、プロ用にも引けを取らない性能。
よほどパワーを必要とする場面、通常のDIYではあんまり出くわすことのない場面でのみ、パワー面での非力感を感じることがあるかもです。
が、そこはやっぱり価格との折り合い。
定価では1万円台後半ですが、Amazonや楽天では1万円台前半で多く販売されており、かなりお得に入手できます。
また、騒音値もマキタ製含め10.8V電ドラの中で静かな部類。
ご近所さんへの音が気になる方、これからDIYを始める方、DIYは年に数回程度という方にはピッタリな電ドラかもしれません。