2017年に発売された、マキタの18V・125mm防じんマルノコ「KS513D」と「KS514D」。マキタ18Vの集じん丸のこの定番ですが、2025年12月に後継のKS515D/KS516Dが出ています。
ダストカバー仕様のKS514Dを本体のみ(KS514DZ)で購入し、騒音の測定と、SPFの1×4材・2×4材の直角切りをしました。KS513Dと同じダストボックスにも付け替えて両方の形を試し、後継のKS516Dとも比べながら紹介します。

KS513D/KS514Dのスペック

| 項目 | マキタ KS513D ![]() |
マキタ KS514D ![]() |
|---|---|---|
| 電源 | 18V | 18V |
| のこ刃径 | 125mm | 125mm |
| 切込み深さ (90°/45°) |
47/30mm | 47/30mm |
| 回転数 | 5,000min⁻¹ | 5,000min⁻¹ |
| 質量 | 2.8kg | 2.8kg |
| 集じん方式 | ダストボックス | ダストカバー |
| 防じん・防滴 (APT) |
公式未記載 | 公式未記載 |
| のこ刃 | 別売 | 別売 |
| 騒音 (実測) |
─ | 94dB |
| 本体のみの価格 (税別) |
46,000円 | 43,800円 |
| 発売 | 2017年 | 2017年 |
※価格はメーカーの標準小売価格(税別・2026年9月時点)です。販売店での実際の価格とは異なります。
メリット
- 集じん方式を2種類から選べて、KS514Dはダストボックスにも付け替えられる
- KS513D・KS514Dとも無線連動(AWS)に対応
- 騒音の実測値は94dB。通常モードの空回しでは、これまで測ったマキタの125mm以上の丸のこで一番小さい
- 本体のみの価格は43,800円から(KS514DZ)
デメリット
- のこ刃は別途用意(どの品番にも付属しない)
- 防じん・防滴(APT)は公式に記載なし
- 回転数は5,000min⁻¹
KS513DとKS514Dの違い:切り粉を箱にためるか、集じん機で吸うか

2機種の違いは、刃のまわりを覆う集じん部分。KS513Dは切り粉を本体の箱にためる「ダストボックス仕様」、KS514Dは集じん機のホースをつなぐ「ダストカバー仕様」です。
| 項目 | マキタ KS513D ![]() |
マキタ KS514D ![]() |
|---|---|---|
| 集じん部分 | ダストボックス | ダストカバー (集じん機専用) |
| 集じん機なしで 切り粉を集める |
できる | できない |
| 集じん機への接続 | できる | できる |
| 無線連動 | 対応 | 対応 |
| 本体のみの価格 | 46,000円 | 43,800円 |
| セットの価格 | 104,800円 | 102,600円 |
メーカーが示すKS513Dの集じん率は、ダストボックスだけで約80%。集じん機を持ち込めない現場でも、切り粉を箱で受けながら切れますが、すべての切り粉を集められるわけではありません。
一方のKS514Dは、集じん機につないで使う前提の形で、ダストカバーだけでは切り粉をためられません。

同じダストボックス仕様で、無線連動に対応していない「KS511D」もあり、本体のみの価格はKS513Dより4,400円安い41,600円です。
違いは、集じん機なしで切り粉を集められるかどうか。集じん機につなぐ前提のKS514Dのほうが、本体のみの価格は2,200円安くなります。
KS513D/KS514Dの4つの特徴
- 集じん方式を、あとから付け替えられる
- 無線連動で、丸のこと集じん機が一緒に動く
- 重心がのこ刃の近くにあり、水平に持ちやすい
- 平行定規がガタつきにくい
集じん方式を、あとから付け替えられる

KS514Dは、ダストカバーを外してダストボックスに付け替えられます。上の写真は、うちのKS514Dにダストボックスを付けたところで、見た目はKS513Dと同じです。
ただしKS514Dにダストボックスは付いていないので、付け替えるなら別途用意が必要です。

ダストカバーのまま使うときに集じん機のホースをつなぐ接続部品は「カフス38」。

ダストボックスの側にも、接続部品の「カフス22」で集じん機のホースをつなげるので、ダストボックスの形なら、集じん機があってもなくても使えます。

集じん機を置ける室内の現場ではダストカバー、集じん機を持ち込みにくい現場ではダストボックス、と1台で使い分けられます。最初にどちらを買うかは、集じん機なしで使うことが多いかどうかが目安です。
無線連動で、丸のこと集じん機が一緒に動く

KS513DとKS514Dは、マキタの無線連動(AWS)に対応した機種です。本体にワイヤレスユニットを差し込んでおくと、丸のこのスイッチを入れたときに集じん機も動き出します。
集じん機の電源コードを丸のこにつなぐ必要がないので、丸のこと集じん機の間はホース1本だけ。集じん機のスイッチを入れに戻る手間もなくなります。
重心がのこ刃の近くにあり、水平に持ちやすい

ブラシレスモーターとバッテリーの位置を工夫して、重心をのこ刃の近くに寄せてあります。持ち上げたときに本体がほぼ水平になるので、切り始めでベースを材料に平らに当てやすくなります。

質量はバッテリー込みで2.8kgです。
平行定規がガタつきにくい

平行定規は、材料の端に沿わせて同じ幅に切るためのガイドです。留める部分は先細りの形で、面で押さえてガタつきを減らす作りです。同じ幅で何枚も切るボードの作業では、定規がずれにくいほうが寸法をそろえやすくなります。

本体のみのKS514DZを開けると、入っていたのは本体・取扱説明書・平行定規でした。ベースと刃の平行を直せる微調整機構も付いています。
騒音を実測:94dB。通常モードの空回しではマキタの125mm以上で一番小さい
騒音計を本体のすぐそばに置き、刃を空回しした状態で測りました。どの機種も同じやり方なので、機種どうしの比較に使えます。

KS514Dの94dBは、これまで測ったマキタの刃径125mm以上の丸のこの中で、通常モードの空回しとしては一番小さい値です。ただし、材料を切っているときの音を比べた結果ではありません。
後継のKS516Dは96dBで、KS514Dのほうが2dB小さい値でした。
一方、40VmaxのKS001Gは静音エコモードで92dBでしたが、KS513D/KS514Dにはモードの切り替えがないので、静音モードを選んで音を下げることはできません。
KS513D/KS514Dを選ぶときに確認したい3つのポイント
のこ刃と、本体のみの品番のケースは別途用意
| 型式 | 内容 | 標準小売価格(税別) |
|---|---|---|
| KS514DRGX | 電池2個・充電器・ケース付き | 102,600円 |
| KS514DZ今回購入 | 本体のみ | 43,800円 |
| KS513DRGX | 電池2個・充電器・ケース付き | 104,800円 |
| KS513DZ | 本体のみ | 46,000円 |
| KS511DRGX | 電池2個・充電器・ケース付き(無線連動なし) | 100,400円 |
| KS511DZ | 本体のみ(無線連動なし) | 41,600円 |
※セットの中身は、バッテリーBL1860B×2・充電器DC18RF・ケースです。

KS513D/KS514Dは、セットでも本体のみでも、のこ刃が付いていません。マキタの18V・125mmの一般的な丸のこ(HS474D/HS475D)には鮫肌のチップソーが付くので、同じ感覚で買うと、届いた日に切れません。
本体のみの品番にはバッテリーと充電器に加えてケースも付かず、セットとの差の58,800円に、バッテリー2個・充電器・ケースのぶんが含まれています。
防じん・防滴(APT)について
KS513D/KS514Dは、公式の仕様や特長に、マキタの防じん・防滴の仕組み「APT」の記載がありません。
外壁のサイディングを切る外装の現場などでは、防滴の有無が機種選びのポイントになります。後継のKS515D/KS516DにはAPTが付いているので、あとの比較で並べています。ただ、雨の中で使えるかは、APTの有無だけで決めないでください。水濡れの心配がない室内作業なら防滴の優先度は下がりますが、防じんも含むAPTの記載がない点は、選ぶときに確認しておきたいところです。
回転数は5,000min⁻¹
KS513D/KS514Dの回転数は5,000min⁻¹で、後継より400回転低めです。ただ、この数字だけで切断速度の差までは判断できません。
実際に切ったのはSPFの1×4材・2×4材の直角切りだけで、ほかの機種と並べて速さを比べてはいません。後継のKS515D/KS516Dとの回転数の違いは、あとの比較の表に載せています。
他の丸のこと比較
KS515D/KS516D(マキタ 18V・後継):雨の現場やAFTが要る場合
| 項目 | マキタ KS515D ![]() |
マキタ KS516D ![]() |
マキタ KS513D ![]() |
マキタ KS514D ![]() |
|---|---|---|---|---|
| 集じん方式 | ダストボックス | ダストカバー | ダストボックス | ダストカバー |
| 回転数 | 5,400min⁻¹ | 5,400min⁻¹ | 5,000min⁻¹ | 5,000min⁻¹ |
| 防じん・防滴 (APT) |
あり | あり | 公式未記載 | 公式未記載 |
| キックバック反動低減 (AFT) |
あり | あり | 公式未記載 | 公式未記載 |
| 騒音 (実測) |
─ | 96dB | ─ | 94dB |
| 質量 | 2.8kg | 2.7kg | 2.8kg | 2.8kg |
| 本体のみの価格 | 54,600円 | 52,400円 | 46,000円 | 43,800円 |
※ダストボックス仕様はKS513D/KS515D、ダストカバー仕様はKS514D/KS516Dです。
集じん方式の組み合わせは同じで、KS513DとKS515Dがダストボックス、KS514DとKS516Dがダストカバー。切込みの深さも変わりません。
後継には、防じん・防滴のAPTと、急な負荷を検知してモーターを止め、キックバックの被害を減らすAFTが付いています(KS513D/KS514Dは、どちらも公式に記載がありません)。回転数も400回転上がりました。
防滴やキックバック反動低減を重視するならKS515D/KS516D。重視しないなら、切込み深さと集じん方式が同じKS513D/KS514Dのほうが、本体のみでもセットでも8,600円安く、空回しの実測値も2dB小さい値です。
HS474D/HS475D(マキタ 18V・125mm):粉じん対策が要らない場合
| 項目 | マキタ HS474D ![]() |
マキタ HS475D ![]() |
マキタ KS513D ![]() |
マキタ KS514D ![]() |
|---|---|---|---|---|
| 集じん方式 | 集じん機接続 | 集じん機接続 | ダストボックス | ダストカバー |
| 傾斜 | 左15° (際切り) |
左15° (際切り) |
― | ― |
| 回転数 | 5,400min⁻¹ | 5,400min⁻¹ | 5,000min⁻¹ | 5,000min⁻¹ |
| 質量 | 2.7kg | 2.7kg | 2.8kg | 2.8kg |
| のこ刃 | 鮫肌付き | 鮫肌付き | 別売 | 別売 |
| 騒音 (実測) |
─ | 97dB | ─ | 94dB |
| 本体のみの価格 | 45,900円 | 47,500円 | 46,000円 | 43,800円 |
マキタの18V・125mmの一般的な丸のこです。
違いは、集じん部分と付属の刃です。KS513D/KS514Dはダストボックスかダストカバーで切り粉を集めます。HS474D/HS475Dは集じん機に接続して使う形で、100g軽く、鮫肌のチップソーが付いて、左15°の際切りもできます。
電動工具なびの見解

マキタの18Vバッテリーを持っていて、室内で石こうボードや合板を切る機会が多いなら、KS513D/KS514Dは候補になります。
集じん方式を2種類から選べて、KS514Dならダストボックスに付け替えることもできるのが、この機種の大きな特徴です。通常モードの空回しの音は、これまで測ったマキタの125mm以上の丸のこの中で一番小さい値でした。
一方、のこ刃はどの品番にも付いていないので、本体と一緒に用意してください。防滴やキックバック反動低減を重視するなら後継のKS515D/KS516D、粉じん対策が要らず軽さや際切りを重視するならHS474D/HS475Dが候補になります。選ぶときは、APTの記載や付属の刃の違いを比べてください。








