2025年12月発売、今回ご紹介するのはマキタ18V・125mm充電式防じんマルノコ『KS515D/KS516D』。
8年ぶりに世代交代で「新型は買いなのか?」と気になりますよね。
KS515DがKS513Dの後継機でダストボックス仕様(本体に木くずを溜める)、KS516DがKS514Dの後継機でダストカバー仕様(集じん機接続専用)。
新搭載はキックバック反動低減のAFTと防じん防滴のAPT、そして切断スピードは従来比約20%向上。
今回はそんな『KS515D/KS516D』についてレビューしていきます。
- KS515DとKS516Dの違い(取り違えやすい型番の整理)
- 新搭載AFT・APTと切断スピード約20%向上の中身
- 騒音実測96dBと、旧KS513D/KS514Dとの選び分け
こんな方にオススメ
- 粉じん対策と安全機能(AFT)を両取りしたい方。
- 石こうボードやサイディングの切断が多い方。
- これから防じんマルノコを新規導入する方。
別の機種が良さそうな人
- 価格と1充電あたりの作業量を優先したい方。
⇒ KS513D/KS514D - 粉じんの少ない木工が中心で、汎用の125mm丸ノコで足りる方。
⇒ HS474D/HS475D
KS515D/KS516Dの基本情報
ラインナップと価格
| 型式 | 仕様 | 内容 | 定価(税別) |
|---|---|---|---|
| KS515DRGX | ダストボックス | 本体+BL1860B×2+DC18RF+ケース | ¥113,400 |
| KS515DZ | ダストボックス | 本体のみ | ¥54,600 |
| KS516DRGX | 集じん機接続専用 | 本体+BL1860B×2+DC18RF+ケース | ¥111,200 |
| KS516DZ | 集じん機接続専用 | 本体のみ | ¥52,400 |
いずれもチップソーは別売。旧KS513D/KS514Dよりフルセット(税別比較)だと約1万円値上がりしてます。


スペック(KS515D/KS516D共通)
| 電圧 | 18V |
|---|---|
| 刃物径 | 125mm(チップソー別売) |
| 回転数 | 5,400 min⁻¹(自動変速・ユーザー切替不可) |
| 切込み深さ | 0°時47mm/45°時30mm |
| 本体質量 | KS515D:2.8kg/KS516D:2.7kg(バッテリ含む) |
| 1充電作業量(目安) | サイディング(厚14×幅455mm)約245枚/石こうボード(厚12×幅910mm)約520枚 |
| AFT/APT | ○/○ |
| 無線連動(AWS) | ○(ワイヤレスユニット別売) |
| ブレーキ/LED | ○/○ |
| 発売 | 2025年12月 |
KS515DとKS516Dの違いは「集じん方式」だけ

本体性能は完全に同一で、違いは前面のユニットと質量0.1kgだけ。
KS515Dは切りくずを本体に溜めて単体で完結、KS516Dは集じん機接続専用です。
覚え方は「5(ご)はボックス、6(ろく)はホースをロックオン」・・・はい、意味わかんないですね。すみません。



KS515Dのボックスにもホースは繋げます(使用するホースカフスはカフス22。ちなみにKS516Dはカフス38)。
そして旧型同様、ボックスとカバーは別売部品で付け替え可能。あとから運用を変えられるので、迷うのであればKS515Dを選んでおけば間違いない。
なお、ダストボックスの容量を増やしたいという方は別売の大容量ダストボックスもアリ。


通常ボックスと並べると容量差は一目瞭然。
ボックスのゴミ捨て頻度が減るので、単体運用派にはうれしい追加オプションです。
KS515D/KS516Dの特徴
AFT:キックバックの「反動」を抑える安全制御

新搭載の目玉がAFT。
キックバック発生時の急激な回転数低下を検知して、モーターを自動停止させる機能です。
誤解されやすいのですが、キックバックそのものを未然に防ぐ機能ではなく、発生後の反動リスクを抑える保険、という理解が正確です。
とはいえ丸ノコ最大の不安に電子制御の保険が付いたのは大きい。この安心感に価格差を払えるかが新旧選びの軸になります。
APT:防じん・防滴ボディ
粉じんの中で使う工具だからこそ効く耐久仕様。
派手さはないものの、粉塵まみれの現場で長く使う前提なら着実に効いてくる部分です。
切断スピード約20%向上(ただし代償もあり)

回転数が5,000→5,400min⁻¹に上がり、切断スピードは従来比約20%向上(サイディング切断時・対KS513D/KS514D)。
一方で1充電あたりの作業量はサイディング基準で約280枚→約245枚に減少しています。
スピードと引き換えなのでここは致し方無し、といかそこまで気になるところかな?が正直なところ。
自動変速は継続搭載

負荷に応じて高速と高トルクを自動で切り替える自動変速。
新型の紹介で新機能っぽく扱われがちですが、旧KS513D/KS514Dから継続搭載です。

またモード機構はありますがユーザーが手動で切り替えることはできません。
モードランプは状態表示のみで、消灯=ハイスピード、緑点灯=高トルク、緑点滅=過負荷のお知らせです。
AWS無線連動(ユニット別売)

トリガー連動で純正集じん機が自動起動。
KS515D/KS516Dとも対応ですが、ワイヤレスユニットは別売、連動先はマキタ純正の無線連動対応集じん機限定です。ここは旧型から変わらず。
他機種との比較
旧KS513D/KS514Dとの変更点:AFT・APT・スピードか、価格・作業量か
| 項目 | KS515D/KS516D | KS513D/KS514D |
|---|---|---|
| 回転数 | ○ 5,400min⁻¹(切断スピード従来比約20%向上) | 5,000min⁻¹ |
| AFT(反動低減) | ○ あり | ✕ なし |
| APT(防じん防滴) | ○ あり | ✕ なし |
| 自動変速/AWS | ○/○(ユニット別売) | ○/○(ユニット別売) |
| 1充電作業量(サイディング厚14×幅455mm・目安) | 約245枚 | ○ 約280枚 |
| 質量 | 2.8kg/2.7kg | 2.8kg |
| フルセット定価(税別) | 113,400円/111,200円 | ○ 104,800円/102,600円 |
増えたのはAFT・APT・スピード。変わらないのは自動変速・AWS・切込み能力。減ったのは1充電作業量と、お財布の中身が約1万円w。
判断軸はシンプルです。安全機能と切断スピードを取るなら新型、価格と1充電あたりの作業量を取るなら旧型。
特にこれから新規で買う方は、AFTという保険が付く新型を軸に考えていいと思います。
逆に旧型ユーザーの買い替えは、AFTにどれだけ価値を感じるか次第。
実際に使ってみる
開梱・セット内容(刃は別売です)

今回はKS516Dを新品購入しました。
刃は別売なので、チップソーも忘れずに。

写真で装着しているのは長年愛用しているチップソー神業(125mm・42P)※木材用です。
騒音値測定:実測96dB
KS516Dの無負荷時騒音は実測で96dB。旧KS514D(実測94dB)よりわずかに高い結果でした。
回転数が上がっているぶん妥当なところかなと思います。
なおKS515Dは同一モーター構成のため、実測値はKS516Dの値で代表しています。
木材を切ってみる(1×4・2×4の0°切り)

1×4・2×4材の0°切りを試しました。
5,400min⁻¹の回転でスッと材に入っていく感覚で、切込み47mmあれば木工用途でも十分主力。
自己集じんで切ったあとの床がきれいなのは、このシリーズ共通の気持ちよさです。
なおAFTの発動テスト(意図的なキックバック)は危険なため実施していません。作動時は回転数低下を検知して停止する仕様、とだけお伝えしておきます。

重心はほぼ水平に保持できる設計で、切り出しの安定感も旧型ゆずり。ボックスの付け替えも旧型同様に工具1本の範囲です。
ネット上での評価・評判
良い評価
発売から日がそこまでたっていないため、評判はまだチラホラといった感じ(大手ECサイトのレビューもほぼゼロ〜数件)。
そのうえで現時点の傾向を整理すると、AFT・APT・切断スピード向上という進化の中身は、複数の専門レビューで一致して肯定的に受け止められています。「KS515DとKS516Dの選び分け=集じん機を常用するかどうか」という整理も定着しつつあるところ。初期状態の刃とベースの精度が正確だった、という実ユーザーの声もありました。
良くない評価
いちばん目立つのは価格上昇への不満で、「性能が20%上がったら値段も上がるのか」という辛口の声も。1充電あたりの切断量が減った点を懸念する指摘や、「20%アップが体感でどこまで分かるかは未知数」という冷静な見方もあります。
Q&A
メリット・デメリット
✅ メリット
❌ デメリット
購入判定
まとめ


ということで今回は『KS515D/KS516D』をレビューしました。
8年ぶりの世代交代で手に入れたのは、AFTとAPTという「長く安全に使うための装備」。
切断スピードも上がった一方で、1充電あたりの作業量と価格では旧型に譲る場面もある、正直な新型です。
KS515D=ボックス、KS516D=集じん機接続。ここさえ間違えなければ、粉じんに悩む日々からは確実に卒業できますよ♪
