今回ご紹介するのは、マキタの18V・165mmマルノコ『HS611D』。そして無線連動を省いた兄弟機『HS610D』もあわせて見ていきます。

125mmの丸ノコでは45°に傾けると切込みが30mmまで落ちて、2×4の斜め切りが一発で通らず。
そんな「18Vのまま、もう少し深く切りたい」に応えるのがこの165mmクラスですね。
HS611D/HS610Dは、90°で57mm・45°でも41mmの切込みを持ちながら、全長267mmとこのクラスではコンパクトにまとまった一台。
標準で鮫肌プレミアムホワイトチップソーが付き、負荷に応じて回転を変える自動変速も備えます。
というわけで今回は、HS611DとHS610Dの違い、165mmならではの切込み、騒音実測、そして厚切りのHS631DやHiKOKI機との立ち位置まで、まとめてレビューしていきます。
- HS611DとHS610Dの違い(無線連動の有無)
- 90°57mm・45°41mmという165mmの切込み
- 騒音実測値とHS631D・HiKOKI機との立ち位置
- どちらを買うべきかの判定
こんな方にオススメ♪
- 構造材や厚物を日常的に切る方。90°57mm・45°41mmで2×4の斜め切りまで18Vで完結します。
- 斜め切りの多い屋外DIY(ウッドデッキ・小屋づくり)の方。
- すでに18Vバッテリーを持っていて、125mmから165mmへステップアップしたい方。
別の機種が良さそうな方
- とにかく軽く・取り回し重視で125mmで足りる方。
⇒ より身軽な125mmの定番 HS474D/HS475D へ - ハードな連続使用・電圧の粘りが欲しい方。
⇒ 40Vmaxのパワー機 HS001G/HS002G へ - 機能より価格で165mmを選びたい方。
⇒ 厚切り+防じん防滴の HS631D へ
ラインナップと価格|HS610DとHS611Dの違い

まず押さえたいのが、HS610DとHS611Dの違い。結論から言うと、差は無線連動(AWS)の有無だけです。

刃径・切込み・回転数・質量・標準付属は両機まったく同じ。
HS611Dだけが本体にワイヤレスユニット(別売)を差せて、対応集じん機をトリガー操作で自動起動・停止できます。
逆に言えば、集じん機との無線連動を使わないなら、安上がりのHS610Dで不足はなし。
価格は本体のみとフルセットの2系統。フルセットは型番末尾RGXで、6.0Ahバッテリー2個+急速充電器DC18RF+ケースが付きます。


| 項目 | HS611D | HS610D |
|---|---|---|
| 無線連動(AWS) | 有り | 無し |
| 本体のみ品番 | HS611DZ | HS610DZ |
| フルセット品番 | HS611DRGX | HS610DRGX |
| 標準付属 | 鮫肌A-64353・六角棒スパナ・平行定規 | 鮫肌A-64353・六角棒スパナ・平行定規 |
価格は変動するため、最新の実売は各販売ページでご確認ください。
なお、本体・セットいずれも鮫肌プレミアムホワイトチップソーと平行定規が標準付属。
外観とスペック

まずはスペックを整理。
| 電圧 / 刃径 | 18V / 165mm |
|---|---|
| 切込み 90° | 57mm |
| 切込み 45° | 41mm |
| 傾斜(逆勝手側) | 左5°時 46.5mm |
| 回転数 | 5,000min⁻¹(自動変速) |
| 質量 | 3.0kg |
| 標準刃 | 鮫肌A-64353 |
| 集じん | 集じん機接続(アダプタ別売) |
165mmクラスで全長267mm・3.0kgというのは、厚切りのHS631D(全長286mm)より19mm短い計算。
取り回しを優先した設計ですね。

ベースの素材はアルミ。平面もしっかり出てます。
各部調整と使い勝手

切込み深さと傾斜は、レバーとノブで調整する一般的な構造。
傾斜は90°〜45°に加えて、逆勝手側に左5°まで倒せます。
刃は鮫肌プレミアムホワイトチップソー(165mm・45T・A-64353)が標準。LEDライトも付きます。

なお、集塵機用の接続アダプタは別売。
粉じんを抑えたい現場では購入しておくのをお忘れなく。
切断テスト

テスト条件は、1×4材・2×4材の0°(直角)切り、刃は標準の鮫肌、6.0Ahバッテリーを使用しています。
2×4の直角切りは、165mm・自動変速のクラスらしく素直に切り進みます。
送り感に特筆して引っかかる・軽すぎるといった突出はなく、「普通に気持ちよく切れる」。
スペック面で言えば、45°時41mmは2×4材の傾斜寸法(約38mm)を一発で通せる深さ。
余裕は3mmほどなので「ちょうど足りる」感覚ですが、125mmクラスの45°30mmでは届かないことを考えると、ここが165mmを選ぶメリットになります。
騒音実測
無負荷で実測したところ、HS611Dは99dB。
165mmクラスはどの機種もおおむね99〜100dBで横並びで、本機も例外なくこのクラスらしい大きめの作動音です。
数値だけ見ると差はほぼありません。
室内や住宅密集地で使うなら、時間帯への配慮は必須です。
他機種との比較
HS631Dとの違い(厚切り+防じん vs コンパクト+無線連動)
同じマキタ18V・165mmのHS631Dは、切込みが90°66mm・45°46mmと一回り深く、APTの防じん防滴もあり。
数値の力勝負では、正直HS631Dが上です。
ただしHS631Dは全長286mmでHS610D/HS611Dよりも19mm長く、無線連動は非対応。
HS610D/HS611Dは深さを抑えるかわりに全長267mmのコンパクトさと(611Dなら)無線連動もあり。
66mm超の厚物を日常的に切るならHS631D、扱いやすさと無線連動を重視するならHS610D/HS611D、という選び方になるかと。
HiKOKI C1806DB との違い
| 項目 | マキタ HS611D | HiKOKI C1806DB |
|---|---|---|
| 刃径 | 165mm | 165mm |
| 切込み 90°/45° | 57mm / 41mm | 66mm / 46mm |
| 回転数 | 5,000(自動変速) | 4,500 / 2,500(静音) |
| 質量 | 3.0kg | 3.2kg |
| 標準刃 | 鮫肌A-64353 | 黒鯱(165) |
| 騒音実測 | 99dB | 99dB(静音97dB) |
C1806DBは切込みが深く、サイレントモードで動作音を落とせるのが特徴。
一方でHS611Dは0.2kg軽く、回転数を一本化した自動変速でシンプルに使えます。
深さと静音モードを取るならC1806DB、軽さと手持ちのマキタ18V資産を活かすならHS611D、結局バッテリープラットフォームで決まる部分が大きいですね。
メリット・デメリット
✅ メリット
❌ デメリット
Q&A
購入判定
まとめ

ということで今回は、マキタ18V・165mmマルノコ『HS611D』と兄弟機『HS610D』をレビューしました。
18Vのまま2×4の斜め切りまで一発で通せる45°41mmの切込みと、全長267mm・3.0kgのコンパクトさが持ち味。違いは無線連動の有無だけなので、集じん機と無線でつなぎたい人はHS611D、それ以外はHS610Dで十分です。
90°で65mmを超えるような厚物を日常的に切るなら、深さに余裕のあるHS631Dを先に検討した方が後悔は少ないはずです。
