マキタの18V・125mm丸ノコ「HS474D」と「HS475D」。このサイズの基準になる機種です。
本体のみのHS475DZを購入しました。騒音と重さを測り、SPFの1×4材・2×4材を直角に切った結果を、同じマキタ18Vの165mm機HS611Dとも比べながら紹介します。

HS474D/HS475Dのスペック

| 項目 | マキタ HS474D ![]() |
マキタ HS475D ![]() |
|---|---|---|
| 電源 | 18V | 18V |
| のこ刃径 | 125mm | 125mm |
| 切込み深さ (90°/45°) |
47/30mm | 47/30mm |
| 傾斜 | 左15° (際切り20mm) |
左15° (際切り20mm) |
| 回転数 (自動変速) |
5,400min⁻¹ | 5,400min⁻¹ |
| 質量 (バッテリ含む) |
2.7kg | 2.7kg |
| 無線連動 | 非対応 | 対応 |
| 防じん防滴 | APT | APT |
| 騒音 (実測) |
─ | 97dB |
| 本体のみの価格 (税別) |
45,900円 | 47,500円 |
※価格はメーカーの標準小売価格(税別・2026年9月時点)です。販売店での実際の価格とは異なります。
メリット
- 回転数5,400min⁻¹は、マキタの18V・125mm機でKS515D/KS516Dと並んで最も高い(2026年9月時点)
- アルミサブベースを外すと、左15°・深さ20mmまでの際切りができる
- 全長256mm・2.7kg(バッテリ含む)のコンパクトな本体
- 粉じんや水滴が入りにくい構造(APT)になっている
- 騒音の実測値は97dBで、HS611D(99dB)より2dB小さかった
デメリット
- 45°の切込み深さは30mm(2×4の厚さ38mmには届かない)
- 集じん機につなぐアダプタは別途用意
- 静音モードは非搭載
- 本体のみの価格は45,900円から
HS474DとHS475Dの違いは、無線連動に対応しているかどうか

HS474DとHS475Dは、切込み深さ・回転数・質量・付属のチップソーまで同じ。違うのは、集じん機との無線連動(AWS)に対応しているかどうかと、選べる本体色です。
| 項目 | マキタ HS474D ![]() |
マキタ HS475D ![]() |
|---|---|---|
| 無線連動 (ユニット別売) |
非対応 | 対応 |
| 本体色 | 青 黒 |
青 |
| 本体のみの価格 | 45,900円 | 47,500円 |
| セットの価格 | 104,700円 | 106,300円 |
無線連動は、丸ノコのスイッチを入れると、Bluetoothでつながった集じん機も一緒に動き出す機能です。使うには、HS475Dに別売のワイヤレスユニットを取り付け、無線連動に対応した集じん機と、集じんアダプタも用意する必要があります。

HS475Dの本体側面にはワイヤレスユニットの取り付け口がありますが、HS474Dにはありません。
別売品もそろえて無線連動を使うならHS475D。使わないなら、切込み深さ・回転数・質量が同じで1,600円安いHS474Dが候補です。黒い本体を選べるのもHS474Dです。
HS474D/HS475Dの4つの特徴
- 回転数5,400min⁻¹。マキタの18V・125mmで最も速い
- 押す力に合わせて、回転数を自動で切り替える
- サブベースを外すと、壁ぎわを際切りできる
- 全長256mmのコンパクトな本体
回転数5,400min⁻¹。マキタの18V・125mmで最も速い

HS474D/HS475Dの回転数は5,400min⁻¹。2026年9月時点で、マキタの18V・125mm丸ノコの中では、集じん丸ノコのKS515D/KS516Dと並んで最も高い数字です。
メーカーの比較では、モーターを大きくしてコイルの数を増やし、厚さ45mmのメラピを長さ300mm切ったときの作業能率が、同社の従来機より約30%上がっています。この差は今回は実測していません。
125mmの刃で、90°なら47mmまで切れるので、厚さ38mmの2×4も直角なら1回で切り落とせる深さです。
押す力に合わせて、回転数を自動で切り替える

HS474D/HS475Dには、押す力(負荷)を本体が検知して、回転数を自動で切り替える「自動変速」が付いています。
薄い板を軽く押して切るときは高い回転数で速く切り、厚い材料で負荷が大きくなると、回転数を下げて力を出す側に切り替わります。モードを選ぶボタンは無く、切り替えは本体まかせです。
合板と角材を続けて切るような作業でも、設定を変える手間がいりません。
サブベースを外すと、壁ぎわを際切りできる

材料に載せて本体を支える底板が「ベース」です。HS474D/HS475Dのベースはアルミ製で、刃の左側に取り外しできる部分(サブベース)が付いています。

サブベースを外すと、刃の左側がベースの端とほぼ同じ位置になり、この状態で刃を左に15°傾ければ、壁ぎわを深さ20mmまで切れます(際切り)。

床と壁の境目や、柱の際で材料を切り取るときに使う機能です。普通の丸ノコでは、ベースが壁に当たって刃が壁ぎわまで届きません。
サブベースは材質と付け外しの方法が見直され、取り付けたときの段差が減って、一体型のベースに近い精度になっています。
全長256mmのコンパクトな本体

本体の大きさは長さ256mm・幅183mm・高さ246mmで、質量はバッテリ込みで2.7kgです。

はかりに載せると、バッテリーを付けた状態で2,828gでした。公称の2.7kgとは別の値で、後の機種比較には各機種の公称質量を使っています。

材料を固定して切るときも、持ち運ぶときも、本体は軽いほうが扱いやすくなります。165mmのHS610D/HS611Dより、公称質量で300g軽くなっています。
騒音を実測:97dB
測ったのはHS475Dです。騒音計を本体のすぐそばに置き、刃を空回しした状態で測りました。どの機種も同じやり方なので、機種どうしの比較に使えます。HS474Dは本体が同じなので、同じ値として扱いました。

HS475Dの実測値は97dBでした。これまで騒音を測った丸ノコ30機種のうち、HS475Dより小さかったのは7機種です。165mmのHS611Dより2dB、AC機の5230や36VのC3605DA(SK)より3dB小さい数字でした。
ただし、HS474D/HS475Dには静音モードが無く、チャートのC3605DA(SK)のように、モードを切り替えて音を下げることはできません。
HS474D/HS475Dを選ぶときに確認したい3つのポイント
45°の切込み深さと2×4の斜め切りについて
HS474D/HS475Dの切込み深さは、刃を45°に傾けると30mmです。厚さ38mmの2×4は、一度の切断では切り落とせません。
ウッドデッキや小屋づくりで、刃を45°に傾けて2×4を切るなら、45°で41mmまで切り込める165mmのHS610D/HS611Dが候補になります(比較は後で紹介します)。ここでの45°は刃を傾ける角度で、板の上から見た切断線を斜めにする切り方とは別の話です。
切る材料が、直角で厚さ47mm以内、または刃を45°に傾けて30mm以内なら、この制約は問題になりません。2×4も直角切りなら範囲内です。
集じん機につなぐアダプタは別途用意

HS474D/HS475Dの付属品はチップソーと六角棒スパナだけで、集じん機につなぐには別売のアダプタが必要です。
HS475Dで無線連動を使う場合は、さらに別売のワイヤレスユニットも必要です。対応する集じん機を持っていなければ、そちらも用意します。
集じん機をつながず、切り粉をそのまま出して切るなら、アダプタは不要です。
本体のみの品番は、ケースを別途用意
| 品番 | 内容 | 本体色 | 標準小売価格(税別) |
|---|---|---|---|
| HS475DRGX | 電池2個・充電器・ケース付き | 青 | 106,300円 |
| HS475DZ今回購入 | 本体のみ | 青 | 47,500円 |
| HS474DRGX | 電池2個・充電器・ケース付き | 青 | 104,700円 |
| HS474DRGXB | 同上 | 黒 | 104,700円 |
| HS474DZ | 本体のみ | 青 | 45,900円 |
| HS474DZB | 本体のみ | 黒 | 45,900円 |
※セットの中身は、バッテリBL1860B×2・充電器DC18RF・プラスチックケースです。

セット品と本体のみの差額は、どちらの機種も58,800円。6.0Ahのバッテリ2個・急速充電器DC18RF・プラスチックケースのぶんです。

本体のみのHS475DZを開けると、中身は本体と取扱説明書。鮫肌プレミアムホワイトチップソー(A-67175)は本体に取り付けた状態で付いてきて、六角棒スパナも付属品に含まれます。ケースは付かないので、現場に持ち出すなら別に用意する必要があります。
他の丸ノコと比較
HS610D/HS611D(マキタ 18V・165mm):45°で2×4を切る場合
| 項目 | マキタ HS610D ![]() |
マキタ HS611D ![]() |
マキタ HS474D ![]() |
マキタ HS475D ![]() |
|---|---|---|---|---|
| 切込み深さ (90°/45°) |
57/41mm | 57/41mm | 47/30mm | 47/30mm |
| 質量 | 3.0kg | 3.0kg | 2.7kg | 2.7kg |
| 騒音 (実測) |
─ | 99dB | ─ | 97dB |
| 無線連動 | なし | あり | なし | あり |
| 本体のみの価格 | 41,500円 | 45,800円 | 45,900円 | 47,500円 |
※無線連動なしはHS474D/HS610D、ありはHS475D/HS611Dです。
同じマキタ18Vで刃が165mmの機種です。無線連動はHS611Dだけが対応していて、兄弟機の分け方も同じです。
HS610D/HS611Dは、切込みが90°で10mm、45°で11mm深く、45°でも2×4を切れます。HS474D/HS475Dは300g軽く、刃を左に15°まで傾けて際切りができます(HS610D/HS611Dは5°まで)。本体のみの価格は、HS610DZのほうが安く済みます。
C3605DA(SK)(HiKOKI 36V・125mm):静音モードが欲しい場合
| 項目 | HiKOKI C3605DA(SK) ![]() |
マキタ HS474D ![]() |
マキタ HS475D ![]() |
|---|---|---|---|
| 電源 | 36V (マルチボルト) |
18V | 18V |
| 切込み深さ (90°/45°) |
47/30mm | 47/30mm | 47/30mm |
| 回転数 | 7,000/3,500min⁻¹ | 5,400min⁻¹ (自動変速) |
5,400min⁻¹ (自動変速) |
| 質量 | 2.7kg | 2.7kg | 2.7kg |
| 騒音 (実測・通常/静音) |
100dB/93dB | ─ | 97dB/ー |
| 本体のみの価格 | 42,800円 | 45,900円 | 47,500円 |
※C3605DA(SK)の回転数は、パワー/サイレントの順です。
HiKOKIの36V・125mm機で、切込み深さと質量は同じ。黒鯱チップソーが付きます。
刃を空回しして本体のすぐそばで測ると、パワーモードは100dBで、HS475Dより3dB大きい値でした。サイレントモードでは93dBまで下がりましたが、これは空回し時の値で、切断中の音ではありません。
サイレントモードで音を下げられるのはC3605DA(SK)、際切りができるのはHS474D/HS475Dです。使うバッテリーも、HiKOKIのマルチボルトとマキタ18Vで系統が違います。
5230(マキタ AC100V・125mm):作業場で使う場合
| 項目 | マキタ 5230 ![]() |
マキタ HS474D ![]() |
マキタ HS475D ![]() |
|---|---|---|---|
| 電源 | AC100V (コード) |
18V (バッテリ) |
18V (バッテリ) |
| 切込み深さ (90°/45°) |
46/30mm | 47/30mm | 47/30mm |
| 回転数 | 5,600min⁻¹ | 5,400min⁻¹ | 5,400min⁻¹ |
| 質量 | 2.2kg | 2.7kg (バッテリ含む) |
2.7kg (バッテリ含む) |
| 騒音 (実測) |
100dB | ─ | 97dB |
| 価格 | 34,800円 | 45,900円 | 47,500円 |
※HS474D/HS475Dは本体のみの価格です。
同じマキタの、コンセントにつないで使う125mm機です。作業場で使うなら、軽さとバッテリー不要が判断のポイントになります。
実測値は100dBで、HS475Dより3dB大きい数字でした。ちなみに、同じマキタのAC機で際切りが付いた機種には5241があります。
電源の取れる作業場で使うなら、5230は500g軽く、バッテリー代もかかりません。HS474D/HS475Dはコードが無いぶん、現場に持ち出して使えます。
電動工具なびの見解

マキタ18Vのバッテリーを持っていて、合板や1×4・2×4の直角切りが中心なら、HS474D/HS475Dは候補になります。
125mmの小さな本体ながら回転数は5,400min⁻¹と高く、サブベースを外せば壁ぎわの際切りまでこなせます。2026年9月時点で、マキタの18V・125mmで回転数が最も高く、しかも際切りができるのはこの2機種です。
一方、刃を45°に傾けたときの切込み深さは30mmなので、2×4は一度の切断では切り落とせず、静音モードもありません。刃を45°に傾けて2×4を切ることが多い場合はHS610D/HS611D、音を下げたい場合はC3605DA(SK)と、切込み深さや静音モードの有無を比べて選んでください。








