今回ご紹介するのはマキタ18V充電式マルノコ『HS475D』『HS474D』。
刃径125mm・最大切込深さ47mmで、2×4材も垂直なら一発で抜けます。

回転数は5,400min⁻¹。押し荷重に応じて回転とトルクを自動で切り替える自動変速を搭載。
そしてHS475DとHS474Dの違いは、無線連動(連動集じん)の有無だけ。
今回はそんなHS475D・HS474Dをレビューしていきます。
- HS475D・HS474Dのラインナップと価格
- 基本スペックと各部の特徴(自動変速・アルミサブベース)
- 実際に使ってみた使い勝手(重さ・音・切断性能)
- HS475DとHS474Dの違い・他機種(HS006G/KS516D)との比較
- メリット・デメリットと購入判定
こんな方にオススメ♪
- すでにマキタ18V(LXT)バッテリを持っていて、125mmを主力にしたい方。
- 取り回しの軽い丸ノコを現場やDIYに1台持ち歩きたい方。
- 将来的に連動集じんも組みたい方(この場合は無線連動対応のHS475D)。
- 連動集塵は考えていない方(この場合は無線連動非対応のHS474D)。
別の機種が良さそうな方
- 高負荷を連続でかけたい、スピード/仕上げのモード切替が欲しい方。
⇒ 40Vmax・125mm「HS006G」 - 内装・改修で粉じん対策を最優先したい方。
⇒ 防じん・125mm「KS516D」
ラインナップと価格

それぞれ「本体のみ」と「バッテリ・充電器セット」の2パターン。
HS474DとHS475Dぞれぞれあるので、全部で4型番です。HS474Dの方だけカラーが青と黒の2色展開
下表の価格は標準小売価格(税別)で、実売は販売店によって変わります。
| 型番 | 無線連動 | 構成 | カラー | 標準小売価格(税別) |
|---|---|---|---|---|
| HS475DRGX | 対応 | 本体+6.0Ah×2+充電器DC18RF+ケース | 青 | ¥106,300 |
| HS475DZ | 対応 | 本体のみ | 青 | ¥47,500 |
| HS474DRGX / RGXB | 非対応 | 本体+6.0Ah×2+充電器DC18RF+ケース | 青 / 黒 | ¥104,700 |
| HS474DZ / ZB | 非対応 | 本体のみ | 青 / 黒 | ¥45,900 |

「Z」付き(HS475DZ/HS474DZ)は本体のみ。
すでにマキタ18Vバッテリと充電器を持っているならコレでOKです。今回購入したのも本体のみのHS475DZでした。

「RGX」はバッテリ6.0Ah×2・充電器・ケース込みのフルセット。これから18V系を一式そろえる方はこちら。
HS475Dの無線連動を使うには、別売の対応集じん機と、本体に挿すワイヤレスユニットが別途必要です。本体を買えばすぐ連動する機能ではない点に注意してください。
外観とスペック

基本スペック
| バッテリ | マキタ18V(LXT)リチウムイオン |
|---|---|
| 電圧 | 直流18V |
| 回転数 | 5,400 min⁻¹(自動変速) |
| ノコ刃寸法 | 外径125mm × 内径20mm |
| 最大切込深さ | 47mm(90°)/ 30mm(45°) |
| 傾斜切断 | 左15°(際切り時 切込20mm) |
| 本体寸法 | 長さ256mm × 幅183mm × 高さ246mm |
| 質量(バッテリ含む) | 2.7kg(6.0Ah実測 2,828g) |
| 1充電作業量 | 6.0Ahで2×10材(厚38×幅235mm)約390本 |

全長256mm・幅183mmとコンパクトなサイズ。回転数5,400min⁻¹もこのクラスとして標準的な数値です。
高品質アルミサブベース・際切り対応

ベースはアルミ製。鉄板ベースの軽量機と比べると、平面精度と定規へのなめらかさで有利。
そしてこのサブベースは取り外し可能。外すと際切りに移行でき、左傾斜15°で切込20mm。壁際ギリギリの切断に対応します。

自動変速(押し荷重検知)

押し荷重を検知して、軽負荷時は高速、重負荷時は高トルクへ自動で切り替わる仕組み。負荷に応じて勝手に最適化してくれるので、操作としては普通に切るだけです。
ここで一点だけ補足。これは「自動」の変速で、ユーザーが選ぶ静音モードや仕上げモードではありません。HS006Gのようにスピード/仕上げを手動で切り替える機能とは別物です。
ハイパワーBLモータと付属チップソー

モータはハイパワーブラシレス。公式は「作業能率 当社従来機比 約30%アップ(メラピ 厚45×長300mm切断時)」と訴求しています。標準付属は鮫肌プレミアムホワイトチップソー(35T)。最初から切れる刃が付いてくるのはありがたいポイントです。
集塵接続(別売アダプタ)

集塵機との接続は集塵アダプタ+カフス2。
粉じんを気にするなら、忘れずに最初から購入しておきたいところ。
実際に使ってみる
軽さ・取り回し

6.0Ahバッテリを装着した実測は2,828g。公式値2.7kgに対して130gほど多い計測ですが、付属チップソーや計測条件の範囲かと。軽いバッテリに替えればもう少し下がります。

騒音・静音性
自ブログ実測で、通常動作音は97dB。充電マルノコとして標準的なレンジです。
| 機種 | 騒音値(自ブログ実測) | HS475D比 |
|---|---|---|
| KS516D(18V/125mm 防じん) | 通常96dB | -1dB |
| HS475D / HS474D(18V/125mm) | 通常97dB | — |
| HS006G(40Vmax/125mm) | 通常99 / 静音95dB | +2dB(通常) |
HS474D/HS475Dは静音/仕上げといったユーザー選択モードを持たないため、測定したのは通常動作音のみ。モード別の値はありません(HS006Gは静音95dB(A))。
※騒音値は測定環境・刃・材料で変動します。あくまでも参考に。
切断性能と実用域

実際にSPF材・合板を切ってみた結果がコチラ。切込47mmあるので、垂直なら2×4まで一発で抜けます。
| 材料 | 厚さ | 評価 |
|---|---|---|
| 合板・ベニヤ | 〜12mm | ◎ 快適 |
| ワンバイ材(1×4等) | 19mm | ◎ 快適 |
| ツーバイ材(2×4)垂直 | 38mm | ○ 問題なし |
| 集成材・パイン材 | 〜40mm | ○ 問題なし |
| 2×4の45°斜め切り | 38mm | △ 切込30mmで一発不可 |
1×4は軽負荷で、自動変速が高速側に張り付いたままスッと抜けます。送りに余計な力は要らず、回転落ちもほぼ感じません。2×4も押し込み次第で高トルク側に入りますが、失速して止まる感じはなく、送りを一定に保てば素直に切り進みます。
注意したいのが45°の斜め切り。切込深さが30mmに落ちるため、2×4(38mm厚)を45°で一発に抜こうとすると深さが足りません。垂直の2×4は問題なくても、斜め45°で厚物を狙うなら165mm機種の検討を。
他機種との比較
HS475DとHS474Dの違い

刃径・切込・回転数・質量・付属品まで完全に同じで、差は無線連動の有無だけ。
HS475Dが対応、HS474Dが非対応で、本体側にワイヤレスユニットの差込口があるのがHS475Dです。

無線連動(AWS)は、工具のスイッチONで対応集じん機が自動起動する機能。配線レスで連動集じんできるので内装作業では便利ですが、前述のとおり別売の対応集じん機・ワイヤレスユニットが必要です。
HS006G・KS516Dとの比較
| 項目 | HS474D / HS475D | HS006G | KS516D |
|---|---|---|---|
| バッテリー | 18V | 40Vmax | 18V |
| 刃径 | 125mm | 125mm | 125mm |
| 切込 90°/45° | 47 / 30mm | 47 / 30mm | 47 / 30mm |
| 駆動モード | 自動変速のみ | スピード/仕上げ 2モード | 自動変速 |
| 防じん防水 | なし | APT IP56 | APT(防滴・防じん) |
| 質量 | 2.7kg(実測2.83kg) | 2.8kg | 2.7kg |
| 騒音(自ブログ実測) | 通常97dB | 通常99/静音95dB | 通常96dB |
| 価格(税別/セット) | HS474D ¥104,700 / HS475D ¥106,300 | ¥105,400 | ¥111,200 |
| 向いている人 | 18V資産で125mm主力 | 高負荷連続・モード切替 | 粉じん対策最優先 |
切込・刃径は3機ほぼ同じなので、選択軸は「電圧=高負荷時の余裕とモードの有無」と「防じんの要否」に絞られます。木工中心ならHS475D・HS474Dで足り、高負荷を連続でかけてモードも使い分けたいならHS006G、粉じんを抑えたいならKS516D、というすみ分けです。
メリット・デメリット
✅ メリット
❌ デメリット
Q&A
購入判定
まとめ

ということで今回はマキタ18V充電式マルノコHS475D・HS474Dをレビューしました。
刃径125mm・切込47mm・実測2.83kgに、押し荷重で勝手に変速する自動変速とアルミベースを備えた1台。
手持ちの18Vバッテリを活かして125mmを足したい人にはちょうど良い選択肢です。40Vmaxほどの余裕はないものの、木工中心なら過不足なく務まります。
HS475DとHS474Dの違いは無線連動の有無だけ。
連動集じんを使うかどうかで選べばよく、迷ったら価格差わずかのHS475Dにしておくと後悔しにくいです。
2×4も垂直なら一発で切れますが、45°斜めの厚物だけは切込30mmで届きません。この点と、集塵アダプタ(カフス22)が別売な点だけ、購入前にお忘れなく。