今回ご紹介するのはマキタ製18V充電式ドライバドリル『DF490DB』。
マキタ18Vベーシックシリーズの機種で、2.0AhのBLB182バッテリ・専用充電器DCB18WA・ケースがセット品に付属。最大トルク65N・m、BLB182装着時で1.3kg、ブラシレスモータ搭載という、2万円台で18Vブラシレス機に入れる1台です。
ただし、LXT Basicバッテリと専用充電器の組み合わせは通常のLXT系とは別物の運用になるため、既にマキタ18Vを持っている方は要注意の機種でもあります。
今回はそんな『DF490DB』についてレビューしていきます。
- DF490DBの基本スペックと実測データ
- カタログ65N・mと実際の作業性のギャップ
- DF487D・FDS18DAとの比較と選び分け
- BLB182専用運用の注意点
DF490DBはこんな人におすすめ
ハマりやすいのは、これから18Vドライバドリルを初めて持つ方。セット品でバッテリ&充電器までついて2万円台、ブラシレス・オールメタルギア搭載ということを考えると、初めての1台としてはかなりコスパのいい選択肢です。
一方で、既にマキタLXTバッテリや充電器を持っている方にはあまり刺さらないです。DF490DB標準のBLB182は専用充電器が必要で、既存のLXT充電器では充電できないため。
こんな方にオススメ♪
- これから初めて18Vドライバドリルを買う方。
- セット品で一気に揃えたい方。
- DIY中心の方。
別の機種が良さそうな方
- 既にマキタLXTのバッテリ・充電器を持っている方。
⇒ DF487D - 防じん・防滴(APT)の安心感を重視する方。
⇒ DF487D - とにかく価格重視・静かさ優先の方。
⇒ HiKOKI FDS18DA
ラインナップと価格

『DF490DB』のラインナップはセット品1種類のみ。本体『DF490D』+BLB182(2.0Ah)+DCB18WA+ケース++ビット2-65が付属、といったセット内容です。
| 型式 | 内容 | 定価(税別) | 実売価格 |
|---|---|---|---|
| DF490DBセット | 本体+BLB182(2.0Ah)×1+DCB18WA+ケース++ビット2-65 | 27,700円 | 20,800円前後 |
定価は27,700円(税別)ですが、実売はおおよそ20,800円(税込)。バッテリ+充電器+本体+ケースまで揃ってこの価格は、マキタ18V機の中ではかなり安価な部類です。
比較のため、DF487Dや競合のHiKOKI FDS18DAのセット価格を並べるとこうなります。
※実売価格は2026年4月時点の主要通販サイト調べ。販路・時期により変動します。
価格だけ見るとFDS18DAが約10,900円で頭ひとつ安く、DF490DBは20,800円と中間価格帯。DF487DのフルセットDRGXは52,000円と一気に上がります。
ただしDF487Dも本体のみのDZなら15,000円程度で買えるので、比較する時はセット構成が何かをちゃんと見ないと惑わされるので注意。
外観とスペック

ケース内容は本体・充電器DCB18WA・バッテリBLB182。

| 電圧 | 18V |
|---|---|
| 最大締付トルク | 65N・m(低速50/高速27) |
| 回転数 | 高速 0〜1,900 / 低速 0〜500 min⁻¹ |
| 穴あけ能力 | 鉄工13mm / 木工38mm |
| チャック能力 | 1.5〜13mm |
| 寸法 | 長さ167×幅81×高さ237mm |
| 本体質量 | 1.3kg(BLB182装着時) |
| クラッチ | 20段+直結 |
| 防じん・防滴 | APT非搭載 |
| バッテリ | BLB182(18V/2.0Ah) |
| 充電器 | DCB18WA(約90分) |
| モータ | ブラシレス |
重量はBLB182装着時で1.3kg

BLB182(2.0Ah)装着時で実測1366g。公称1.3kgとほぼ一致です。

ただし、注意したいのが、「軽い」のはBLB182(2.0Ah)装着時の話というところ。
試しに通常のLXTバッテリBL1860B(6.0Ah)を付けて計測すると実測1676gとなり、DF487Dの公称1.6kg(BL1860B装着時)とほぼ同じ重さ。

本体自体が軽いというより、BLB182(2.0Ah)がLXTの6.0Ahと比べて軽い分、結果として軽くなっているという見方が正しいですね。
※DF487DはBL1860B装着時の公称値、FDS18DAはBSL1820M装着時の公称値。DF490Dは実測値。
このグラフ見ると、1366g(DF490DB)と1300g(FDS18DA)が近い数値で、BL1860B(6.0Ah)を装着するとDF490Dもその他18V機種と同じ重量帯に入ってくるのが分かります。
「18Vで1.3kg台」というのは、あくまで軽いバッテリとの組み合わせありきの軽さです。
使い勝手はどうか
バッテリ・充電器の運用がクセあり

DF490DB最大の注意点。
BLB182はLXT Basicバッテリで、充電器はDCB18WAがセット品。フル充電までは約90分と、通常のLXT急速充電器(DC18RFで約40分)と比べるとややのんびり。
そして重要なのが、BLB182は通常のLXT充電器(DC18RFなど)では充電不可ということ。

一方で、DF490D本体側は通常のLXTバッテリ(BL1860Bなど)もLXT Basicバッテリ(BLB182)もどちらも装着可。ライトバッテリは非対応なので注意です。
ここで間違えやすいのが、本体側はLXTバッテリOK、でも充電器側はBLB182⇔LXT充電器が非互換というところ。既存のマキタ18V環境をお持ちの方ほどゴチャゴチャしやすいポイントなので、混同しないように。
基本装備はひと通り

グリップはマキタお馴染みのラバー仕上げで握り心地は良好。

クラッチは20段階+直結モード、速度は低速/高速の2段階切替。このあたりは、マキタ18Vドライバドリルの基本仕様通りです。

モータはブラシレス式。耐久性と効率の面でメリットがあり、この価格帯のセット品でブラシレス搭載なのは結構ポイント高めです♪

LEDライトは1灯×1素子。派手さは無しですが、暗い場所での位置合わせくらいなら十分な明るさです。
動作音は18Vクラスで標準的
無負荷時の動作音を実測したところ、88dB。
マキタ18Vブラシレス機としては標準的な音量で、DF484D・DF487D・MDF003Dなどもほぼ同水準。
例外的に静かな部類はDF486D(86dB)やDF458D(84dB)あたり。
ちなみに、同じ18Vでも競合のHiKOKI FDS18DAは81dBと7dB低め。
体感でも違いが分かるレベルの差です。
実際に使ってみた
ネジ締めと穴あけで、実際にどこまでいけるのか試してみました
| 作業内容 | DF490D |
|---|---|
| コーススレッド Φ4.2×65mm(SPF) | ◎ 余裕 |
| コーススレッド Φ4.8×90mm(SPF) | ◎ 余裕 |
| コーチスクリュー Φ6×75mm(杉) | ○ 可能 |
| コーチスクリュー Φ9×75mm(杉) | △ 低速なら |
| ドリル穴あけ Φ21mm(SPF) | ◎ 余裕 |
| ドリル穴あけ Φ38mm(SPF) | ○ 可能 |
※◎=余裕、○=可能、△=条件付き。当ブログの実使用による体感評価。
コーススレッドは90mmクラスでも余裕で打ち込み可能。
ドリル穴あけも38mmまで大きな問題なく対応。Φ9のコーチスクリューだけは低速モードじゃないと厳しい感じでしたが、これは65N・mクラスとしては想定内。
DIY用途で不足を感じるシーンはほぼ無しと言っていいかと。
DF487D(40N・m)との体感差は正直ほぼ無し
ここが面白いところで、スペック上はDF490D(65N・m)とDF487D(40N・m)で25N・mの差があるものの、実際に試してみると全テスト項目で結果はほぼ同じ。
コーススレッドは両方余裕、Φ9コーチスクリューは両方「低速なら」、ドリル穴あけも同等。
カタログスペックだけ見ると「DF490DはDF487Dの上位機種!」と思いたくなりますが、実作業での差は体感できないレベルです。
ちなみに1充電あたりの作業量目安は公称値で、木ネジ締め(ラワン Φ4.1×38mm)が約640本、木工穴あけ(ラワン厚30mm)で高速約420本/低速約120本。DIY用途ならたっぷり、軽作業なら現場でも1日こなせるくらいの容量です。
他機種との比較
DF487Dと比べると

DF487Dはマキタ18Vドライバドリルの中でも扱いやすさとバランスで人気のモデル。
最大トルク40N・m、質量1.6kg(BL1860B装着時)、全長150mm。
APT(防じん・防滴)搭載が特長です。
価格比較で気をつけたいのは「セット内容を揃えて見ること」。
DF490DBは2.0Ah×1本セットで約20,800円、一方でDF487DのDRGX(6.0Ah×2本+DC18RF+ケース)は約52,000〜57,000円と3倍近い差があります。
ただし、DF487D本体のみの『DF487DZ』は約14,000〜15,000円で購入可能なので、既にマキタ18Vバッテリをお持ちの方ならDF487DZの方がコスパ良しです。
| 項目 | DF490DB | DF487D |
|---|---|---|
| 最大トルク(カタログ) | ○ 65N・m | △ 40N・m |
| 実作業での体感 | △ DF487Dと同等 | △ DF490Dと同等 |
| APT(防じん・防滴) | ✕ 非搭載 | ○ 搭載 |
| 標準バッテリ | △ BLB182 2.0Ah(専用運用) | ○ 通常LXT共用可 |
| セット価格 | ○ 20,800円 | ✕ 52,000円〜(DRGX) |
| 本体のみ価格 | — | ○ 15,000円前後 |
まとめると、DF490DBはカタログトルクが上でも実作業は互角。
APTの防護性能と、LXTバッテリ資産を活かせる柔軟性はDF487D側。
既にマキタ18Vバッテリや充電器をお持ちならDF487DZ(本体のみ)を買い足すのが素直で安上がりな選択かと。
HiKOKI FDS18DAと比べると

価格重視で見るならHiKOKI FDS18DA。
最大トルク50N・m、質量1.3kg(BSL1820M装着時)、全長173mm、希望小売価格22,900円(BGセット・税別)の18V機。
一番のインパクトは価格で、FDS18DA(BG)の実売は約10,900円〜。
DF490DBの約20,800円と比べるとほぼ半額で手に入ります。
セット内容は2.0Ah×1本+充電器+ケースでDF490DBとほぼ同構成。
さらに動作音も実測81dBとDF490DBより7dB低く、静音面でもFDS18DAに分があります。
| 項目 | DF490DB | FDS18DA |
|---|---|---|
| 最大トルク | ○ 65N・m | △ 50N・m |
| 高速回転数 | ○ 1,900 min⁻¹ | △ 1,400 min⁻¹ |
| モータ方式 | ○ ブラシレス | ✕ ブラシ付 |
| 騒音(実測) | ✕ 88dB | ○ 81dB |
| 質量 | △ 1366g(実測) | ○ 1300g(公称) |
| セット価格 | ✕ 20,800円 | ○ 10,900円〜 |
スペックの天井はDF490DBが上で、ブラシレスモータ採用や回転数も有利。一方で、価格と静音性ではFDS18DAが上。とにかく価格重視・静かさ優先で18Vドライバドリルが欲しい方はFDS18DAがオススメですね。
メリット・デメリット
というわけで、これまでの内容を整理するとこうなります。
✅ メリット
❌ デメリット
Q&A
買い替え判定
条件別の判定をまとめるとこうなります。
まとめ

ということで今回は『DF490DB』をレビューしました。
セット実売20,800円でブラシレス18V機が一式揃う導入コスパは、18Vドライバドリルを初めて買う方にはかなり魅力的な選択肢。
これから18Vに入っていく方や、10.8V機からのステップアップを考えている方には有力候補です。
ただし、BLB182は通常のLXT充電器と非互換。
既にマキタ18Vバッテリ&充電器をお持ちの方は、素直にDF487DZ(本体のみ)を買い足した方がコスパも運用面も良いです。購入前にこのポイントだけは要確認ですね♪


