今回ご紹介するのはHiKOKIの『FDS18DA』。
DIYシリーズの18.0V電動ドライバドリルのコンパクトタイプ。
そこそこのパワー持ちなのにサイズは10.8Vの「FDS12DAL」と変わらず取り回しやすい。
どちらかというとパワーよりも扱いやさを求めている方との相性良しな機種となってます。
今回はそんな『FDS18DA』をレビューしていきます。
オススメできる方 | 他機種を検討した方が良い方 | ||
〇 |
10.8Vのパワーでは満足できないけど、扱いやすい機種がいい。 | ✕ |
DIY用にとりあえずドライバドリルを探している。 |
〇 | 耐久性よりも価格を重視。 | ✕ | ゴリゴリのパワー機種を探している。 |
〇 | なるべく静かな機種が良い |
他機種をチェック
FDS18DAのラインナップ
『FDS18DA』はバッテリー数量の異なる2つのラインナップとなってます。
付属バッテリーはプロ向け工具と共用できる「BSL1820M」。
DIY向けモデルだけでなく、プロ向けモデルにもバッテリーが使用できるので汎用性高めです。
とりあえずDIYモデルから入って、将来的にプロモデルに移行といったことも考えやすいですね。
FDS18DA(BG)
本体色 | 青紫 |
バッテリー | 2.0Ah×1個 |
充電器 | 付属 |
収納ケース | 簡易ハードケース |
その他付属品 | No.2(+)ビット |
バッテリー1個のセット。バッテリー容量は2.0Ahと小さめなのでかなりの連続作業をしない方、連続作業をするとしてもバッテリーの充電待ちが苦にならない方向け。
といっても、バッテリー1個でもフル充電なら700本(Φ4.1mm×38mm)もネジ締めできるので、正直DIY用途としてはバッテリー1個でも正直十分。
FDS18DA(2BG)
本体色 | 青紫 |
バッテリー | 2.0Ah×2個 |
充電器 | 付属 |
収納ケース | 簡易ハードケース |
その他付属品 | No.2(+)ビット |
バッテリーが2個付いたセットで長時間の連続使用をしたい方、バッテリー充電待ちが我慢ならない方むけのラインナップ。
または、電動ドライバドリルとしては1個で十分だけど他の電動工具用に使い回したい方にもオススメ。
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FDS18DAの外観とサイズ・重量
外観・基本スペック
今回購入したのは『FDS18DA(2BG)』。
Amazonで約25,000円。
内容物はこんな感じで、ラインナップでもご紹介した通り(2BG)はバッテリーが2個付属したセット。
ハードケースの作りは簡素なもの。
DIY向けなのでプロ用のハードケースと比べるとかわいそうですが、保護性能・耐久性に関してはやや劣るかなといった印象です。
ケースが簡素な分、お値段が安くなってると考えると、良し悪しですね。
2.0Ahバッテリー取り付け時。
他にもBSL18XXシリーズとマルチボルトも使えるため、バッテリー汎用性は高め。
手持ちの印象は18Vなのにコンパクトで10.8V機種の「FDS12DAL」と比べてもあまりサイズは変わりません。
実際に見比べてみても、
バッテリーが大きい分、足元に重みを感じますが、ヘッドの長さは7mmとほぼ変わらず、取り回しやすい機種となってます。
パワーはもちろん『FDS18DA』の方が上。
バッテリー取り付け時の重さは「1318g」となっており、18V機種としてはかなり軽い方。
10.8Vだと流石にパワーがなぁ、、、ただ、そこまでゴリゴリパワーは必要ないし、できればコンパクトな機種が欲しい方との相性が良い機種となってます。
動作音は18Vで最も静か
空転時の騒音値は81dB程度。※当ブログ調べ
電動ドライバドリル全体でみると、動作音の大きさは中間よりもちょっと静かなレベル。
さすがに静音性では10.8V機種の方が上ですね。
ただ、18V機種の中では最も静かな機種となっており、静音性を重視する18V使いの方との相性良しです。
実際に使ってみた感想
コーススレッド (木材:SPF材) | |
Φ4.2×65mm | ◎(余裕) |
Φ4.8×90mm | ◎(余裕) |
コーチスクリュー (木材:杉材) | |
Φ6×75mm | ○(可能) |
Φ9×75mm | △(下穴が必要) |
ドリル穴あけ (木材:SPF材) | |
Φ21mm | ◎(余裕) |
Φ36mm | ◎(余裕) |
ホールソー穴あけ (木材:コンパネ) | |
Φ65mm | 〇(可能) |
DIY作業には十分なパワー
『FDS18DA』のカタログ上のトルク値は50N・m。
18V機種の中では最弱トルク値にはなりますが、それでもDIY用途としては必要十分なパワー。
実際に、ネジ締めや穴あけをしてみた感じでも、よくあるDIY作業に関しては十分なパワーを持っており、作業に困るといった場面は少ないかと思います。
ただ、コーチスクリューの9mmに関しては最後まで締め付けできなかったので、施工の際は下穴を開ける必要がありそうです。
(割れやすい材や箇所に打ち込む場合は細いコーチスクリューでも下穴を。)
パワーが必要な作業での効率は良くない
太いネジの打ち込みやホールソーでの穴あけ等、作業自体は可能なものの、作業スピードに関しては他の機種よりも劣ってしまいます。
といってもネジ1本打つのに1,2秒、穴あけに数秒程度の違いなのでプロでもなければさほど気にならないかと。
一日に千本近くネジ打ちをするとか、かなりのハードワークを予定している場合はよりパワーを持った機種を選んだ方が良いかと思います。
それだけビス打ちするならインパクトが良きです。
取り回しの良さはHiKOKIの18V随一
HiKOKIの18Vラインナップの中ではヘッド長はDS18DEに次ぐ2番目のコンパクトさ。
バッテリーを含めた重さは18Vの中では最軽量となっており、実際に使用してみた感じでもHiKOKI18Vの中では一番取り回しやすい機種です。
18V機種ではmakitaを含めると「DF487D」(プロ向けコンパクト機種)が取り回しやすさではライバルになってくるぐらいかなと。
先にも書きましたが10.8VのDIYモデル「FDS12DAL」と比較しても取り回しやすさはほぼ変わらずです。
ただパワーと価格が違うので、Φ30mm以上の穴を開けるとか、Φ6mm以上のビスを使う予定があるとかでなく、ただDIY用に何となくドライバドリルが欲しい方は「FDS12DAL」の方が満足度は高いかと思います。
型名 | 定価 |
---|---|
FDS12DAL(2ES) | 19,700円 |
FDS18DA(2BG) | 29,700円 |
上の価格は定価なので、実際にはもう少し安くで手に入ります。
FDS18DAはどういった方にオススメか
というわけで、ここまでの情報をまとめると。。。
メリット | デメリット | ||
〇 |
動作音は18V機種の中で最も静か | ✕ |
DIYモデルかつブラシモータで耐久性は「??」 |
〇 | DIYではほぼ困らない程のパワー | ✕ | 18V機種では最弱パワーで作業効率は低め |
〇 | 取り回しやすさは10.8Vなみ | ✕ | FDS12DALと比較すると1万円ほど高い |
以上の感想からどういった方にはオススメできるというと
こんな方にオススメ♪
- 10.8Vのパワーでは満足できないけど、扱いやすい機種がいい。
- 耐久性・パワーよりも価格を重視
の両方に当てはまる方。
反対に別の選択肢でいいのでは?という方は
別の機種が良さそうな方
- DIY用にとりあえずドライバドリルを探している方
⇒10.8Vの「FDS12DAL」の方が安く、DIY用途ではパワーも十分な場合が多いです。 - ゴリゴリのパワータイプを探している方
⇒同じ18Vのプロモデル「DS18DC」やマキタの「DF486D」、または36V/40V機種を。
まとめ
ということで今回は『FDS18DA』をレビューしました。
DIYモデル・ブラシモーターということで、耐久性やメンテ性はやや気にはなるものの、取り回しにやすさは18V随一。
価格もプロモデルよりもかなり抑えられており、DIYユーザーにとってはありがたいラインナップになっていると思います。
また、比較的動作音が静かなのも嬉しいところ。
セット品しかラインナップがないもののバッテリーはプロ向けと共用できるため、将来的なプロモデルへの移行、もしくはドライバドリル以外でも既にプロモデルを持っている方にもオススメできる機種となってます。