今回ご紹介するのはHiKOKI 18Vドライバドリルのフラグシップモデル『DS18DC』。
「DS18DBL2」の後継モデルで、パワーUPしながらヘッド長の縮小を実現。
サイドグリップの長さも改善されてさらに取り回しやすさがUPしております。
今回はそんな最新フラグシップモデル『DS18DC』についてレビューしていきます。
こんな方にオススメ♪
- 取り回しより価格よりパワーを!
- 自分で回転数を調整するといった機能は必要ない。
- サイドグリップが邪魔だと感じたことがある。
DS18DCのラインナップ
『DS18DC』のラインナップは2種類。
最新バッテリ(BSL36A18X)と充電器がセットでハードケース格納の『DS18DC(2XPZ)』。
ドライバドリル本体とサイドグリップのみの『DS18DC』です。
本体単体でも定価39,700円とかなりお高めです。。。
DS18DC(2XPZ):フルセット
本体色 | 緑 |
バッテリー | BSL36A18X:2個 |
充電器 | 付属 |
収納ケース | ハードケース |
その他付属品 | フック、サイドグリップ |
DS18DC(NN):本体、サイドハンドルのみ
本体色 | 緑 |
バッテリー | × |
充電器 | × |
収納ケース | × |
その他付属品 | フック、サイドグリップ |
DS18DCの価格帯
ラインナップ | 定価 | Amazon価格 (2023年8月時点) |
---|---|---|
DS18DC(2XPZ) | 87,400円 | 63,000円 |
DS18DC(NN) | 39,700円 | 29,500円 |
DS18DE(NN) | 23,400円 | 15,900円 |
DS18DBL2(NN) | 37,800円 | 27,900円 |
DS36DC(NN) | 44,100円 | 30,500円 |
『DS18DC(2XPZ)』のフルセットの場合、Amazonでだいたい63,000円。
本体(+グリップ)のみであれば30,000円弱で手に入りますが、なかなかのお値段。。。
18Vのミドルタイプ「DS18DE」は約16,000円なので、よほどパワーが必要な方でない限り、『DS18DC』を選ぶコストメリットは無さそうです。
ちなみに「DS36DC」とは約1,000円の差。トルク値は155N・mとマキタ・HiKOKIでのドライバドリル最強を誇るものの、『DS18DC』との差を感じる場面は少ないかと。
それよりもBluetooth機能が使えるかどうか。自分で回転数を設定できる「DS36DC」についてそこに1,000円の価値を見出せるかですね。(DS18DCはBluetooth未対応です)
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DS18DCの外観とサイズ・重量
外観・基本スペック
今回購入したのは『DS18DC(2XPZ)』。
中身はというと↓
セット内容
- DS18DC本体
- サイドグリップ
- バッテリ BSL36A18X (2個)
- 充電器 UC18YDL2
- フック (本体取付済み)
『DS18DC』になってから、ケース内部に専用のインナートレイが付くように。
インナートレイのおかげでキレイに隙間なく収納できるようになり、持ち運びの際に中身がガチャガチャすることがなくなりました。
また、マルチボルトの最新バッテリBSL36A18Xがセットになっており、それだけでテンション↑
底面がエラストマ(ゴムみたいな材料)となっており、耐久性があがっていたり、滑りにくくなっていたり、、、
と『DS18DC』から話がそれていくので、新バッテリ記事は近いうちに書きたいと思います。
バッテリーBSL36A18X取り付け。
第一印象としては、なんかちょっとドライバドリルが背伸びしてるように見える。。。
バッテリ形状のせいか、自分だけかもですが(どうでもいい)
サイドグリップが大きく進化
サイドグリップは「DS18DBL2」ではネジ込み式だったのが、マキタと同じようにリングを締めつけて取り付けるタイプに。
ねじ込み式では1点で支えるのに対し、リングであればヘッド全体を支えるようになるので安定感が向上しているかと思います。
もちろんサイドグリップは左右どちらでも取り付け可能。
さらに、、、
グリップ取り付け角度が調整可能に。
段階的になので、細かく微調整といったことはできませんが、自分の作業しやすい角度や、作業環境によって角度を変えられるのは嬉しい機能ですね。
重さは最重量級
BSL36A18X取り付け時の重さは約2.5kg。
「DS36DC」と並んでマキタ・HiKOKIのドライバドリルでの最重量級。(上のグラフではサイドグリップは未装着です)
「DS18DBL2」が2.3kgほどだったので0.2kg重くなってます。
持ち比べてみると確かに「DS18DBL2」よりも『DS18DC』の方が若干重たくは感じますが、あくまでも比べたら。
なお、サイドグリップを取り付けると、重さは2.8kgに。
動作音はマキタよりも大きめ
空転時の騒音値は90dB程度。※当ブログ調べ
18V全体的に言えることですが、マキタよりもHiKOKIの方が若干動作音は大きいようですね。※DIYシリーズを除いて
DS18DBL2よりもちょっと静かになってる
他機種との比較
旧モデルDS18DBL2との比較
トルク値は136N・m→140N・mと若干のアップ。ヘッド長が14mm縮小しており取り回しが良くなってます。
重量に関しては0.16kgの増となってますが、バッテリ形状が変わったこと・グリップが前傾したことで持ち手と重心が近くなっているとみられ、持った際の重さと振り回しやすさは「DS18DBL2」よりも向上してると感じられます。
また、モータ仕様の最適化とインバータ回路の強化により連続締め付け本数が6倍に。
サイドグリップがだいぶ短く
上記画像で見ると一目瞭然。グリップがだいぶ短くなりました。
元々のグリップはな~~~~がくて、取り回しに難あり。(長い方がテコの原理から少ない力で安定はするメリットはあるんですがそれでも如何せん長くて。。。)
今回、グリップ長が‐100mm。実際に穴あけ等で使ってみてもかなり扱いやすくなってます。
また、「DS18DBL2」ではネジ式だったのが、『DS18DC』ではリングでヘッドを包み込むようにグリップを取り付け。
『DS18DC』のようにリング締め付けタイプの方が、点で支えていた「DS18DBL2」より安定感が増してます。
ただ、締め付け部分でドライバドリルを傷つけてしまうので、綺麗に使いたい!というこだわりを持つ方にとってはネジ式の方が良かったのかなと。
※以下画像は「DS36DC」ですが、参考までに。
10分ほど使っただけでこの跡。使っていくうちに結構目立つようになりそうですね。
ケースも改良
上が『DS18DC』用ハードケース。下が「DS18DBL2」用ハードケース。
ハードケースの形状も「DS18DBL2」から改良されており、重厚感が出て、かなりカッコよくなってます。
留め具がメタリックがいい感じ
「DS18DBL2」の方は平べったく、やや持ち運びづらいなと思ってましたが、『DS18DC』ではその点をしっかりと改善してくれてました。
実際に使ってみた感想
コーススレッド (木材:SPF材) | |
Φ4.2×65mm | ◎(余裕) |
Φ4.8×90mm | ◎(余裕) |
コーチスクリュー (木材:杉材) | |
Φ6×75mm | ◎(余裕) |
Φ9×75mm | ◎(余裕) |
ドリル穴あけ (木材:SPF材) | |
Φ21mm | ◎(余裕) |
Φ36mm | ◎(余裕) |
ホールソー穴あけ (木材:コンパネ) | |
Φ65mm | ◎(余裕) |
ありあまるパワー
『DS18DC』のカタログ上のトルク値はマキタ18Vの「DF486D」と同じ140N・m。
木材の穴あけなら102mm、ネジ締めならΦ12mm×長さ100mmとのカタログ性能となっており、動画の試し使いぐらいではパワー有り余ってますね。
同じ18Vのミドルエンドモデル「DS18DE」と比べて、作業スピードも当然速いので、作業効率化したい人にとっても『DS18DC』は合ってます。
サイドグリップがやっぱり良い
「DS18DBL2」との比較の際に説明しましたが、グリップが短くなったことでかなり取り回しが良くなってます。
さらに、グリップ取付角度の調整が非常に便利。
自分の好み角度もありますが、作業場所・作業角度によって11段階調整できるので、この機能は貴重です。
マキタのドライバドリルには無い機能です。
DS18DCのメリット・デメリット
というわけで、情報をまとめると。。。
メリット | デメリット | ||
〇 |
140N・mでパワーは申し分なし。 | ✕ |
お値段お高め。ドライバドリル本体のみでも約3万円 |
〇 | 旧モデルに比べ取り回しが大幅改善 | ✕ | 動作音は大きめ |
〇 | サイドグリップの取り付け角度が調整でき作業性が高い | ✕ |
DS36DCのように自分好みに回転数等の調整はできない |
というわけで、冒頭にも記載してましたが、『DS18DC(2XPZ)』をオススメできる人と他機種の方が良さような人はというと。
こんな方にオススメ♪
- 取り回しより価格よりパワーを!
- 自分で回転数を調整するといった機能は必要ない。
- サイドグリップが邪魔だと感じたことがある。
別の機種が良さそうな方
- HiKOKIの18Vがいいけどそこまでパワーは必要ない。
⇒「DS18DE」 - 多少スペックは落ちても安く手に入れたい
⇒旧モデル「DS18DSL2」
まとめ
ということで今回は『DS18DC』をレビューしました。
36V「DS36DC」と並び、HiKOKIドライバドリルの最新フラグシップモデル。
旧モデルよりも連続ネジ締め回数や取り回し(特にサイドグリップ)が改善されており、作業効率UPが期待できる機種かと。
旧モデル「DS18DBL2」もまだ出回っており新モデル『DS18DC』より1,500円ほどお安く手に入れられるわけですが、1,500円差なら新モデル『DS18DC』をオススメします。
サイドグリップがどうしてもネジ式が良いという方は「DS18DBL2」を。