今回ご紹介するのはマキタ製10.8Vジグソー『JV100D』。

マキタ充電式ジグソーの中でスライド式バッテリの「JV101D」と最安値を競うローエンドモデル。
切断能力(65mm)とDIYでよく使う2×4材でもラクに切断できるパワーを持っていますが、便利機能はほぼ皆無。
他にドライバドリル「DF030D」やインパクトドライバ「TD090D」を持っているなら選択肢として有りですが、それ以外は。。。
今回はそんな『JV100D』についてレビューしていきます。
こんな方にオススメ♪
- マキタ10.8V差込式バッテリ対応ジグソーを探してる
- ある程度ジグソーの扱いには慣れている
- 機能よりも価格重視
別の機種が良さそうな方
\当ブログの推しジグソーまとめ記事はコチラ/
JV100Dのラインナップ
JV100DZ:本体のみ
本体色 | マキタブルー |
バッテリー | 無し |
充電器 | 無し |
収納ケース | 無し |
付属ブレード | マキタB-10(木工用)×1本 |
その他付属品 | ガイド |
JV100DW:バッテリ・充電器セット
本体色 | マキタブルー |
バッテリー | BL1013(1.3Ah)×1個 |
充電器 | DC10WA |
収納ケース | プラスチックケース |
付属ブレード | マキタB‐10(木工用)×1本 |
その他付属品 | ガイド |
JV100Dの価格帯

ラインナップ | 定価 | ネット販売価格 |
---|---|---|
JV100DZ (本体のみ) | 15,600円 | 11,500円 |
JV100DW (バッテリセット) | 25,500円 | 18,600円 |
JV101DZ (本体のみ) | 15,000円 | 11,000円 |
本体のみ『JV100DZ』であれば大体11,500円、バッテリセット『JV100DW』は約18,600円が相場。
マキタやHiKOKIの中での充電式ジグソーでは最安クラスですが、同じ10.8Vのスライド式バッテリで性能もほとんど変わらない「JV101D」の方がわずかですが安いです。(差額500円)
差込式とスライド式バッテリでは工具のラインナップ数が大きく違うので、既にマキタの10.8Vバッテリを持っているなら手持ちバッテリに合わせて『JV100D』(差込式)か「JV101D」(スライド式)か選べばいいかと思いますが、これからバッテリ含めて・・・という方は将来性も加味し「JV101D」を選ぶ方が賢明かと思います。
\JV100Dの最新価格は以下からチェック/
JV100Dの基本スペック
外観・基本スペック

今回購入したのは『JV100DZ』。
ジグソー本体のみでバッテリと充電器は別売りです。

『JV100DZ』の中身はコチラ
JV101DZのセット内容
- ジグソー本体
- ブレード:マキタB‐10(木工用)×1本
- 定規ガイド
- 取扱説明書

手持ちのバッテリを取り付け。
バッテリは『JV100DW』に付属しているバッテリと同じ物「BL1013」(差込式:10.8V‐1.3Ah)です。

バッテリ装着時の質量はは1.7kgジャスト。
ジグソーとしては軽くもなく重くもなくですね。

グリップにはラバー素材が使われているのでグリップ感が良く、作業中・持ち運び時に滑りにくくなってます。
また、トリガーが凹んだ形状になっており、指にかかりやすく、扱いやすいです。
マキタのDIYモデル「M421」はトリガーが凹んでおらずまっすぐなので、ちょっと押しにくいんですよね。。。

ブレードの種類・取り付け方法

ブレードの取り付けは六角レンチでねじ回しタイプ。
六角レンチ自体は本体に付属しているのでそれを使えばいいんですが、やはり取り付け・取り外しのたびに六角レンチ取り出して⇒ネジ回して⇒六角レンチもとに戻して・・・は手間です。
工具レスのワンタッチ取り付け・取り外しが良いんですが差込式10.8Vのジグソーは『JV100D』しかないので、バッテリを変えない限りは諦めるしかないですね。
なお、ブレードタイプはBタイプで他ジグソーとブレード共通なのでそこはOKです。

ワンタッチに慣れちゃうと、工具使わないといけないの、すごく面倒に感じてしまうんですよね。。。昔はそれが当たり前だったんでしょうが。
騒音値

無負荷時の動作音は約92dBとなっており、マキタやHiKOKIの中では静かな部類になります。
ライバル機?のスライド式10.8V「JV101D」と音の大きさは一緒。
音はできるだけ小さい方が良いという方は、パワーは落ちますがDCMの「T-JS108V」を検討してみても良いかと思います。
スピード調整・オービタル・稼動ロック

機能 | 内容 |
---|---|
スピード調整方法 | トリガ |
オービタル機構 | 切+3段階 |
稼動ロック | 無し |
スピード調整方法
ブレードの上下スピードはトリガスイッチの押し込み量で調整することができますが、ジグソー素人にはなかなかこれが難しい。
木材を高速切断するときはMAXスピードでトリガを目いっぱい押し込んでもOKなことが多いですが、軟鋼板やステンレス・アルミなどの金属類を切断するときはややスピードを落としてあげる必要があります。(速すぎるとブレードがすぐにダメになったりします)
オービタル機構
オービタルは材料や用途に合わせ0(切)とⅠ~Ⅲの4段階で設定可能。
オービタル設定 | 用途 |
---|---|
0(切) | 軟鋼板・ステンレス・プラスチックの切断 木材・合板のキレイな切断 |
Ⅰ | 軟鋼板・アルミ・硬質木材の切断 |
Ⅱ | 木材・合板の切断 アルミの高速切断 |
Ⅲ | 木材・合板の高速切断 |
稼動ロック
ロックスイッチ | 不意の起動を防いでくれるスイッチ |
ロックオンスイッチ | スイッチONにてトリガから手を離しても 運転を継続してくれる便利機能 |
ロックスイッチはロック側に押し込んでおくことで、意図せずトリガを操作した場合の起動を防いでくれる安全機能。
上位機種であれば主電源スイッチとなっており、一定時間経過で勝手に電源OFFされるため切り(ロック)忘れの際でも自動でロックが掛かるようになってますが、これは自分でロック側にスイッチを押し込む必要があります。
忘れがちですが安全第一です♪

また、意外や意外、ロックオンスイッチ(運転継続スイッチ)が本機種には搭載されておらず、長い距離の切断などで手が届きにくい場所、左右の手の持ち替えなどでの一時停止するなど、使い勝手はやや減点ですね。
その他便利機能

機能 | 内容 |
---|---|
ソフトノーロード機能 | ー |
ソフトスタート機能 | ー |
ブロワ機能 | ー |
電子制御 | ー |
低振動設計 | ー |
防じん・防水 | ー |
LED | ー |
電気ブレーキ | 有り |
マキタの充電式ジグソーの中で最安値だけあって、機能はかなり限定的。
スイッチを離した後にすぐにブレードが止まる電気ブレーキぐらいで、そのほかの機能は無し。
DIY用途としても屋外や粉塵環境での使用が多い場合、防じん・防水機能が欲しい所ですが、マキタのジグソーだと18V「JV184D」や40Vmax「JV002G」ぐらいで、価格がグンと跳ね上がります。
なので、防じん・防水機能は諦めて取り扱いに注意する方が賢明かと思います。
他機種との比較
同じマキタの10.8Vで、スライド式バッテリの「JV101D」との比較は以下、記事にて実施しております。
実際に使ってみる
材料 | 厚さ | 速度 |
SPF材 | 1×4材(厚さ19mm ) | (設定なし) |
2×4材(厚さ38mm) | (設定なし) | |
ラワン合板 | 厚さ15mm | (設定なし) |
アルミ板 | 厚さ2mm | (設定なし) |
1×材はもちろん2×材でもスムーズに切断可能なので、コレ1台持っておくだけでDIYの幅も広がりそうです。
また、動画の中には出てきませんが定規セット(ガイド)も標準付属なので、直線切りや円切りにも対応可能♪
気になるのはやはり、スピード調整がトリガ操作なので慣れが必要な点ですね。
プロの方はそんなん関係無いんでしょうね。


切断スピードについては実際に使用してみた感じだとやはり上位機種には劣ります。
ストローク数とストローク幅で他ジグソーと比べてみても『JV100D』は数値上でも切断スピードは遅めですが、DIYだったり使用頻度がそこまで多くないのであれば、ここについてはあまり気にする必要はないです。
※5倍も10倍も時間がかかるわけでは無く、2×4を切断するのにあくまで数秒程度の違いでしかないので。
JV100Dのメリット・デメリット
というわけで、情報をまとめると。。。
メリット | デメリット | ||
〇 |
マキタ充電式ジグソーで最安クラス | ✕ |
付加機能は皆無 |
〇 | 切断能力:65mmでDIYでよく使う2×材もスムーズに切断可能 | ✕ | ブレードの取付・取外は工具が必要で手間 |
✕ | スピード調整には慣れが必要 | ||
✕ | 使用するバッテリの他工具ラインナップ数が少ない |
というわけで、冒頭にも記載してましたが、『JV100D』をオススメできる人は
こんな方にオススメ♪
- マキタ10.8V差込式バッテリ対応ジグソーを探してる
- ある程度ジグソーの扱いには慣れている
- 機能よりも価格重視
別の機種が良さそうな方
まとめ

ということで今回は『JV100D』をレビューしました。
マキタさんの最安クラスジグソーではあるものの、やはり適合バッテリがネック。
既に差込式バッテリをお持ちで、とりあえず機能面はおいといて安くジグソーを手に入れたい方に合う機種です。
\当ブログの推しジグソーまとめ記事はコチラ/