マキタのAC100V・125mm丸のこ「5230」。電池を使わないコンセント式の造作向け丸のこで、際切りのできる兄弟機5241もあります。
5230を買って、騒音の測定と、SPFの1×4材・2×4材を直角に切るテストをしました。同じマキタの18V機HS475Dと、HiKOKIのAC機C5MEY(SK)とも比べながら紹介します。

5230のスペック

| 項目 | マキタ 5230 ![]() |
|---|---|
| 電源 | AC100V |
| のこ刃径 | 125mm |
| 切込み深さ (90°/45°) |
46/30mm |
| 左への傾斜 (際切り) |
できない |
| 回転数 | 5,600min⁻¹ |
| 質量 | 2.2kg |
| ブレーキ | あり |
| 付属の刃 | レーザーダブル スリットチップソー |
| 標準小売価格 (税別) |
34,800円 |
※価格はメーカーの標準小売価格(税別・2026年9月時点)です。販売店での実際の価格とは異なります。
メリット
- 2.2kgと軽い
- 電池と充電器がいらず、本体34,800円で使い始められる
- 刃・平行定規・ダストノズルが箱に入っている
- ブロワとLEDライトで、墨線が見やすい
- スイッチを切ると刃を止めるブレーキが付いている
デメリット
- 45°の切込みは30mm(2×4材は45°では1回で切り落とせない)
- 音を下げるモードは無い(騒音の実測値は100dB)
- 左への傾斜(際切り)は無い
- コード式なので、コードの取り回しが要る
5230の4つの特徴
- 2.2kgの軽い本体で、持ち上げて墨線に合わせやすい
- 電池がいらず、本体34,800円で使い始められる
- 刃・平行定規・ダストノズルが箱に入っている
- ブロワとLEDライトで、墨線が見やすい
2.2kgの軽い本体で、持ち上げて墨線に合わせやすい

5230の質量は2.2kg。
材料に引いた切る位置の線(墨線)に刃を合わせたり、持ち替えたりする作業では、持ち上げる回数が多いほど、この軽さが効いてきます。
電池がいらず、本体34,800円で使い始められる

5230はコンセントにつないで動かすため、電池も充電器も要りません。標準小売価格は34,800円です。
回転数は5,600min⁻¹で、マキタは高速回転による「軽快"高速"切断」をこの機種の特長に挙げています。
刃・平行定規・ダストノズルが箱に入っている

箱には本体・取扱説明書のほか、材料の端に沿って切るための平行定規、刃の交換に使うボックスレンチ、集じん機につなぐダストノズルが入っていました。のこ刃は本体に取り付けた状態で、取扱説明書は兄弟機の5241と共通のものでした。
付いている刃は、一般木材用のレーザーダブルスリットチップソー(No.A-48125・刃数42)です。刃を買い足さなくても、届いたその日から木材を切り始められます。

ダストノズルは刃のカバーの後ろ側に取り付けます。写真では、箱の付属品とは別の接続部品「カフス22」を、ダストノズルと集じん機のホースの間にはさんでいます。
なお、5230には、丸のこの操作に合わせて集じん機を動かす無線連動機能はありません。集じん機を使うときは、スイッチを別に入れます。
ブロワとLEDライトで、墨線が見やすい

ブロワは、墨線の上にたまる切り粉を風で吹き飛ばし、墨線を追いやすくするための機能です。
刃の前を照らすLEDライトは、ハンドルの上にスイッチがあり、モーターとは別に入り切りできます。
化粧箱に「LEDライト&通電ランプ付」とあるとおり、ライトのほかに通電ランプも付いています。
騒音を実測:100dB。音を下げるモードは無い
騒音は、騒音計を本体のすぐそばに置き、刃を空回しした状態で測りました。どの機種も同じやり方で測っているので、機種どうしの比較に使えます。
5230の実測値は100dB。これまで測った丸のこの中では大きいほうで、100dBを超えたのは7機種です。
同じマキタの18V機HS475Dは97dBで、5230より3dB小さい値でした。HiKOKIのC5MEY(SK)は通常が101dBと5230より大きいものの、静音モードに切り替えると94dBまで下がります。
5230を選ぶときに確認したい3つのポイント
45°の切込み深さについて

刃を45°に傾けたときの切込みは30mm。2×4材の厚さは38mmなので、45°では1回で切り落とせません。
直角なら46mmまで切れるので、2×4材も1回で切り落とせます。165mmクラスは45°の切込みが機種によって違い、HS631Dなら46mmまで切れます。
直角切りで厚さ46mm以内、45°切りで厚さ30mm以内の材料が中心なら、この切込み深さは問題になりません。
音を下げるモードについて
5230には、回転を落として音を下げるモードがありません。実測の100dBより静かにしたい日があっても、切り替えられません。
周りへの音をあまり気にしなくてよい作業場なら、モードが無くても困りません。ただ、日中でも、近隣が近い場所では注意が必要です。
コードの取り回しについて
5230はコンセント式なので、コードの届く範囲でしか使えません。材料の反対側に回って切るときは、コードが材料や足元に引っかからないように取り回す必要があります。
電源の無い屋外では使えず、切る場所を変えるたびにコードの取り回しが要ります。作業台が中心なら、コンセントの位置とコードが届く範囲を先に確認しておくと選びやすいです。
他の丸のこと比較
5241(マキタ AC100V):際切りをする場合
| 項目 | マキタ 5241 ![]() |
マキタ 5230 ![]() |
|---|---|---|
| 左への傾斜 (際切り) |
左15°で18mm | できない |
| 切込み深さ (90°/45°) |
46/30mm | 46/30mm |
| 質量 | 2.2kg | 2.2kg |
| ブレーキ | あり | あり |
| 標準小売価格 | 40,500円 | 34,800円 |
5241は、5230に際切りの機能を足した兄弟機です。刃を左に15°傾けたときの切込みは18mmで、床や壁の際で材料を切る内装の作業で使います。
床や壁の際を切る作業が必要なら5241。不要なら、切込み深さ・回転数・質量が同じ5230のほうが、標準小売価格(どちらもチップソー付)は5,700円安くなります。
HS474D/HS475D(マキタ 18V):コードレスで使いたい場合
| 項目 | マキタ HS474D ![]() |
マキタ HS475D ![]() |
マキタ 5230 ![]() |
|---|---|---|---|
| 電源 | 18V (バッテリー) |
18V (バッテリー) |
AC100V |
| 質量 | 2.7kg | 2.7kg | 2.2kg |
| 切込み深さ (90°/45°) |
47/30mm | 47/30mm | 46/30mm |
| 左への傾斜 | 左15°で20mm | 左15°で20mm | できない |
| 騒音 (実測) |
─ | 97dB | 100dB |
| 無線連動 | なし | 対応 | なし |
| 本体のみの価格 | 45,900円 | 47,500円 | 34,800円 |
※騒音はHS475Dで測った値です。
マキタの18V・125mmの主力機です。
HS474D/HS475Dはコードが無く、左15°にも傾けられ、空回しの実測値は3dB小さい値でした。表の価格は本体のみなので、電池と充電器を持っていない人は別にそろえる必要があります。集じん機との無線連動も使いたいならHS475D。5230は500g軽く、電池と充電器が要りません。
C5MEY(SK)(HiKOKI AC100V):音を下げて使いたい場合
| 項目 | HiKOKI C5MEY(SK) ![]() |
マキタ 5230 ![]() |
|---|---|---|
| 質量 | 2.2kg (コードを除く) |
2.2kg |
| 切込み深さ (90°/45°) |
47/30mm | 46/30mm |
| 回転数 | 7,000/3,500min⁻¹ | 5,600min⁻¹ |
| 騒音 (実測・通常/静音) |
101dB/94dB | 100dB/ー |
| 付属の刃 | 黒鯱 | レーザーダブル スリットチップソー |
| 標準小売価格 | 47,100円 | 34,800円 |
※C5MEY(SK)の回転数は、パワー/サイレントの順です。
同じAC100V・125mmのHiKOKI機で、質量はどちらも2.2kg(C5MEY(SK)はコードを除いた値)。パワーとサイレントの2モードがあり、サイレントにすると実測値は94dBまで下がりました。
違いは音を下げるモードの有無で、標準小売価格は5230のほうが12,300円安くなります。
電動工具なびの見解

電源の取れる作業場で使う125mm丸のこを、できるだけ軽く、安くそろえたいなら、5230は候補になります。
2.2kgの本体に、刃・平行定規・ダストノズルまで付いて34,800円。マキタの電池を1個も持っていなくても、この金額で始められるのがこの機種の値打ちです。
一方、音を下げるモードは無いので、周りへの音が気になる作業場では、使う時間帯や場所を選ぶことになります。際切りが要る場合は5241、コードレスで使いたい場合はHS474D/HS475D、音を下げたい場合はC5MEY(SK)と、それぞれの違いを比べて選んでください。






