2019年10月に発売された、マキタの40Vmax・165mm丸のこ「HS001G」と「HS002G」。90°で66mmまで切れて、スピードと仕上げの2つのモードを持つ機種です。
本体のみのHS002GZを購入し、開封して中身を確かめ、SPFの1×4材と2×4材を直角に切りました。同じマキタの18V・165mm丸のこHS631DとHS610D/HS611D、40Vmax・125mm丸のこのHS007G/HS008Gとも比べながら紹介します。

HS001G/HS002Gのスペック

| 項目 | マキタ HS001G ![]() |
マキタ HS002G ![]() |
|---|---|---|
| 電源 | 40Vmax | 40Vmax |
| のこ刃径 | 165mm | 165mm |
| 切込み深さ (90°/45°) |
66/46mm | 66/46mm |
| 切込み深さ (左5°に傾けたとき) |
42mm | 42mm |
| 回転数 (スピード/仕上げ) |
5,500/4,100min⁻¹ | 5,500/4,100min⁻¹ |
| モードの切り替え | できる (スピード/仕上げ) |
できる (スピード/仕上げ) |
| 防じん・防水 | APT+IP56 (本体・バッテリ) |
APT+IP56 (本体・バッテリ) |
| 集じん機との無線連動 | 非対応 | 対応 |
| 質量 (バッテリ込み) |
3.3kg | 3.3kg |
| 本体のみの価格 (税別) |
49,800円 (HS001GZ) |
51,400円 (HS002GZ) |
※価格はメーカーの標準小売価格(税別・2026年9月時点)です。販売店での実際の価格とは異なります。
メリット
- スピード(5,500min⁻¹)と仕上げ(4,100min⁻¹)のモードを、ボタン1つで切り替えられる
- 厚さ60mm・幅300mmのメラピを切ったときの切断スピードは、マキタの165mmのコンセント式(AC機)より約65%アップ
- APTに加えて、本体とバッテリがIP56
- HS002Gは集じん機と無線連動できる(ワイヤレスユニットは別売)
デメリット
- 質量はバッテリ込み3.3kg
- 本体のみの品番は、バッテリ・充電器・ケースを別途用意(18Vのバッテリは使えない)
- 集じん機につなぐアダプタと、ホースをつなぐ部品のカフス22は別途用意
HS001GとHS002Gの違いは、無線連動の有無と本体色
| 項目 | マキタ HS001G ![]() |
マキタ HS002G ![]() |
|---|---|---|
| 集じん機との無線連動 | 非対応 | 対応 (ユニット別売) |
| 本体色 | 青/黒 | 青 |
| 本体のみの価格 | 49,800円 | 51,400円 |
| 電池2個セットの価格 (充電器・ケース付き) |
109,200円 | 110,800円 |
切込み深さ・回転数・2つのモード・質量・防じん防水・付属のチップソーは、2機種で同じです。取扱説明書も、HS001GとHS002Gで1冊の共通版でした。

購入したHS002Gの本体には、電波のマークと「ON/OFF」の表示が付いた無線連動の操作部があります。化粧箱にも「無線連動機能付(ワイヤレスユニット別売)」と印刷されています。

丸のこのスイッチを入れると、対応するマキタの集じん機も一緒に動き出すのが無線連動。使うには、HS002Gの本体のほかに、別売のワイヤレスユニットと対応の集じん機が要ります。本体どうしの価格差は1,600円です。
無線連動を使うならHS002G。使わないなら、HS001Gは本体価格が1,600円安く、青と黒から色を選べます。
HS001G/HS002Gの3つの特徴
- スピードと仕上げの2つのモードを、ボタン1つで切り替えられる
- 厚い材の切断スピードは、165mmのAC機より約65%速い
- 本体とバッテリがIP56で、粉じんや雨に強い
スピードと仕上げの2つのモードを、ボタン1つで切り替えられる

本体の「モード切替」ボタンを押すとスピードモードと仕上げモードが入れ替わり、いまどちらのモードかは、ボタンの下の「仕上げ」「スピード」のランプで分かります。
| モード | 回転数 | 回転の制御 | 向いている作業 |
|---|---|---|---|
| スピード | 5,500min⁻¹ | 自動変速 | 速く切って作業を進めたいとき |
| 仕上げ | 4,100min⁻¹ | 定回転制御 | 切り口の仕上がりを優先したいとき |
スピードモードは、材料から受ける負荷に合わせて回転を調整する自動変速。仕上げモードは、回転数を一定に保ったまま切る定回転制御で、この2つのモードがマキタの言う「新二刀流」です。
切り口の仕上がりを優先したいときに、回転の制御ごと切り替えられます。
厚い材の切断スピードは、165mmのAC機より約65%速い

マキタの公表値では、HS001G/HS002Gの切断スピードは、同社の165mmのAC機と比べて約65%アップしています。40Vmaxのバッテリと、大型のブラシレスモーターの組み合わせで出している数字です。
この65%は、メラピ(厚さ60mm・幅300mm)という硬くて厚い材を切ったときの比較です。厚くて硬い材を切るときの数字なので、薄い合板を切るときに同じだけ速くなるとは限りません。
比べている相手はコンセント式のAC機で、18Vの丸のこと比べた数字ではありません。
本体とバッテリがIP56で、粉じんや雨に強い

HS001G/HS002Gは、マキタの防じん・防滴の構造(APT)に加えて、本体もバッテリもIP56の防じん・防水です。購入したHS002GZの化粧箱にも「APT」「IP56」と印刷されています。
屋外の現場や、切り粉が多く舞う場所への備えになります。
ただし、マキタは「粉じんや水による影響を受けにくいように設計されているが、故障しないことを保証するものではない」としています。雨の中で使い続けてよいという意味ではありません。
HS001G/HS002Gを選ぶときに確認したい3つのポイント
3.3kgの質量について

HS001G/HS002Gの質量は、バッテリ込みで3.3kgです。
脚立の上や、材料を持ち上げた姿勢で切る場面では、この3.3kgを腕で支えながら切ることになります。作業台の上に材料を置いて切るのがほとんどなら、切っている間の重さはベースが受け止めます。持ち運ぶ機会が多い場合は、比較する機種との重さの差も見ておいてください。
切込み深さは90°で66mm

切込み深さは90°で66mm、45°で46mm、左5°に傾けたときは42mmです。
今回切ったSPFの2×4材は厚さ38mm。直角に切るだけなら、66mmの深さは余ります。
深さだけで選ぶなら、18Vの165mm機も候補になります(比較は後で紹介します)。
バッテリ・充電器と集じん用のアダプタは別途用意
| 型式 | バッテリ(2個) | 充電器 | 本体色 | 標準小売価格(税別) |
|---|---|---|---|---|
| HS001GRDX | BL4025 | DC40RA | 青 | 109,200円 |
| HS001GRDXB | BL4025 | DC40RA | 黒 | 109,200円 |
| HS001GZ | ─ | ─ | 青 | 49,800円 |
| HS001GZB | ─ | ─ | 黒 | 49,800円 |
| HS002GRDX | BL4025 | DC40RA | 青 | 110,800円 |
| HS002GZ今回購入 | ─ | ─ | 青 | 51,400円 |
※RDXのセットは、本体・バッテリ2個・充電器にケースが付きます。GZ・GZBは本体のみです。

本体のみのHS002GZを開けると、入っていたのは本体・取扱説明書・平行定規。のこ刃は、鮫肌のプレミアムホワイトチップソー(165mm・刃数45)が本体に付いた状態でした。
バッテリ・充電器・ケースは付きません。使えるバッテリは40Vmax用だけなので、マキタの18Vのバッテリしか持っていない人は、本体のみを買ってもそのままでは使えません。バッテリ2個・充電器・ケースが付くセット品との差は、HS001GもHS002Gも59,400円です。

集じん機につなぐには、別売のアダプタと、ホースをつなぐ部品のカフス22の2つが要ります。本体だけではホースを挿せません。写真は、購入したHS002Gにこの2つを付けて、集じん機のホースをつないだところです。HS002Gで無線連動まで使うなら、ここにワイヤレスユニットも加わります。
他の丸のこと比較
HS631D(マキタ 18V):深さだけで選ぶ場合
| 項目 | マキタ HS631D ![]() |
マキタ HS001G ![]() |
マキタ HS002G ![]() |
|---|---|---|---|
| 切込み深さ (90°/45°) |
66/46mm | 66/46mm | 66/46mm |
| 切込み深さ (左5°に傾けたとき) |
55.5mm | 42mm | 42mm |
| モードの切り替え | できない | できる | できる |
| 防じん・防水 | APT | APT+IP56 | APT+IP56 |
| 無線連動 | 非対応 | 非対応 | 対応 |
| 質量 (バッテリ込み) |
3.0kg | 3.3kg | 3.3kg |
| 本体のみの価格 | 45,900円 | 49,800円 | 51,400円 |
90°と45°の深さは同じで、左5°に傾けたときはHS631Dのほうが13.5mm深く切れます。
違いは電池と装備です。HS001G/HS002Gは40Vmaxで、仕上げモードとIP56(HS002Gは無線連動も)を持ちます。18VのHS631Dは同じ66mmを切れて、300g軽く、本体のみの価格は3,900円〜5,500円安くなります。
HS610D/HS611D(マキタ 18V):厚さ57mmまでの材を切る場合
| 項目 | マキタ HS610D ![]() |
マキタ HS611D ![]() |
マキタ HS001G ![]() |
マキタ HS002G ![]() |
|---|---|---|---|---|
| 切込み深さ (90°/45°) |
57/41mm | 57/41mm | 66/46mm | 66/46mm |
| 回転数 | 5,000min⁻¹ (自動変速) |
5,000min⁻¹ (自動変速) |
5,500/4,100min⁻¹ | 5,500/4,100min⁻¹ |
| 防じん・防水 | APT | APT | APT+IP56 | APT+IP56 |
| 無線連動 | 非対応 | 対応 | 非対応 | 対応 |
| 質量 (バッテリ込み) |
3.0kg | 3.0kg | 3.3kg | 3.3kg |
| 本体のみの価格 | 41,500円 | 45,800円 | 49,800円 | 51,400円 |
HS610D/HS611Dは18V機で、45°でも41mmあるので、2×4材(厚さ38mm)を45°に傾けて切れます。無線連動に対応しているのが番号の大きいHS611Dだけ、という兄弟機の分け方もHS001G/HS002Gと同じです。
HS001G/HS002Gは90°で66mmまで切れます。HS610D/HS611Dは57mmまでですが、300g軽く、本体のみの価格も安くなります。
HS007G/HS008G(マキタ 40Vmax・125mm):厚い材を切らない場合
| 項目 | マキタ HS007G ![]() |
マキタ HS008G ![]() |
マキタ HS001G ![]() |
マキタ HS002G ![]() |
|---|---|---|---|---|
| のこ刃径 | 125mm | 125mm | 165mm | 165mm |
| 切込み深さ (90°/45°) |
47/30mm | 47/30mm | 66/46mm | 66/46mm |
| 回転数 | 6,000/4,500min⁻¹ | 6,000/4,500min⁻¹ | 5,500/4,100min⁻¹ | 5,500/4,100min⁻¹ |
| 防じん・防水 | APT+IP56 | APT+IP56 | APT+IP56 | APT+IP56 |
| 無線連動 | 非対応 | 対応 | 非対応 | 対応 |
| 質量 (バッテリ込み) |
2.7kg | 2.7kg | 3.3kg | 3.3kg |
| 本体のみの価格 | 42,800円 | 44,400円 | 49,800円 | 51,400円 |
同じ40Vmaxのバッテリで動く125mm機で、スピード/仕上げの2つのモードもAPT+IP56も共通。
HS007G/HS008Gは45°で30mmまでなので、2×4材を45°に傾けて切ったり、厚い材を切ったりするには、HS001G/HS002Gの深さが要ります。合板やボードが中心なら、HS007G/HS008Gのほうが600g軽く、無線連動の有無をそろえて(HS007GとHS001G、HS008GとHS002G)比べると、本体のみの価格は7,000円安くなります。
電動工具なびの見解

40Vmaxのバッテリをすでに持っていて、165mmで厚い材まで切り、切り口の仕上がりや現場の粉じん・雨も気にするなら、HS001G/HS002Gは候補になります。
同じ66mmを切れる18VのHS631Dとの違いは、手元でのスピード/仕上げの切り替えと、本体・バッテリのIP56。HS002Gなら、66mmまで切れる丸のこで集じん機との無線連動も使えます。
一方、質量はバッテリ込みで3.3kgです。モードの切り替えやIP56を使わない場合は、HS631Dと、重さと価格の違いを比べて選んでください。








