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マキタ HS005G/HS006Gレビュー|サブベースを外して壁ぎわまで切れる40Vmax・125mm丸のこ。騒音も実測

2020年7月に発売された、マキタの40Vmax・125mm丸のこ「HS005G」と「HS006G」。サブベースを外して壁際を切れる「際切りベース」の機種です。2台の違いは、集じん機との無線連動に対応しているかどうかだけです。

HS006Gを購入し、騒音の測定と、SPFの2×4材の0°切りをしました。同じ40Vmaxで一般ベースのHS008Gと、18Vで際切りできるHS475Dとも比べながら紹介します。

マキタ HS006GZの化粧箱

HS005G/HS006Gのスペック

項目 マキタ
HS005GHS005G
マキタ
HS006GHS006G
電源 40Vmax 40Vmax
のこ刃径 125mm 125mm
切込み深さ
(90°/45°)
47/30mm 47/30mm
左傾斜 左15°
(切込み20mm)
左15°
(切込み20mm)
ベース 際切りベース
(別体式)
際切りベース
(別体式)
回転数
(スピード/仕上げ)
6,000/4,500min⁻¹ 6,000/4,500min⁻¹
質量 2.8kg 2.8kg
無線連動 非対応 対応
騒音
(実測・通常/仕上げ)
─ 99dB/95dB
本体のみの価格
(税別)
44,400円 46,000円

※価格はメーカーの標準小売価格(税別・2026年9月時点)です。販売店での実際の価格とは異なります。

💡
HS005G/HS006Gはどんな製品?
サブベースを外して壁際を切れる、40Vmaxの125mm丸のこです。

メリット

  • サブベースを外すと、壁際を切込み20mmまで切れる
  • 左に15°まで傾けられる
  • スピード6,000min⁻¹と仕上げ4,500min⁻¹の2モードを切り替えられる
  • 仕上げモードにすると、実測値が99dBから95dBへ4dB下がった

デメリット

  • 騒音はスピードモードで実測99dB。仕上げモードでも95dB
  • 45°の切込みは30mmで、2×4材を45°では1回で切り落とせない
  • 集じん機につなぐアダプタは別途用意

幅木まわりや床の張り替えなど、壁ぎわぎりぎりを切る場面がある現場に向いた1台です。
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HS005GとHS006Gの違いは、無線連動に対応しているかどうか

HS006Gのハンドルの付け根にある無線連動のボタン

HS006Gには、ハンドルの付け根に無線連動のボタンが付いています。ベース・切込み深さ・回転数・質量は、HS005GとHS006Gで同じです。

型式内容本体色標準小売価格(税別)
HS005GRDX 電池2個・充電器・ケース付き 青 103,800円
HS005GRDXB 同上 黒 103,800円
HS005GZ 本体のみ 青 44,400円
HS005GZB 本体のみ 黒 44,400円
HS006GRDX 電池2個・充電器・ケース付き 青 105,400円
HS006GZ 本体のみ 青 46,000円

※セット品に付くのは、バッテリ BL4025×2・充電器 DC40RA・ケースです。

鮫肌チップソー(A-67175)は6品番すべてに付いています。

HS006Gと集じん機がAWSで無線連動する仕組みの図
出典:マキタ公式

無線連動は、丸のこのスイッチを入れると、離れた場所にある集じん機も動き出す機能で、集じん機のスイッチを入れに戻る手間がなくなります。

⚠️
HS006Gを買っただけでは連動しない
無線連動には、本体に付けるワイヤレスユニットと、無線連動に対応した集じん機の両方が必要ですが、どちらも別売です。HS006GZの化粧箱にも「ワイヤレスユニット別売」と書かれています。

無線連動に対応するのはHS006G。HS005Gは本体のみでもセットでも1,600円安く、本体色の黒も選べます。

HS005G/HS006Gの4つの特徴

  • サブベースを外すと、壁際を切込み20mmまで切れる
  • 左に15°まで傾けられる
  • スピードと仕上げ、2つのモードを切り替えられる
  • 粉じん・雨への保護(APT+IP56)と、キックバック時に止まる機能がある

サブベースを外すと、壁際を切込み20mmまで切れる

HS006Gからサブベースを取り外したところ

HS005G/HS006Gのベースは、刃の左側に細いサブベースが付いた別体式で、写真は実際にサブベースを本体から取り外したところです。

サブベースを外すと壁際にぴったり寄せて切れるようになり、そのときの切込み深さは最大20mm。幅木の際や、床材を張り替えるときの壁ぎわなど、ベースがじゃまで刃が届かない場所を切るための機能です。

HS006Gの切込み深さを決めるデプスガイド

20mm以内に深さを合わせるときに使うのが、切込み深さを決めるデプスガイドです。マキタが「高剛性デプスガイド」と呼ぶこの部分は、操作がしやすい作りです。

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壁ぎわの残りを、手ノコに持ち替えずに切りたい。そういう場面のための機能です。

左に15°まで傾けられる

サブベースを外した際切りと左15°の傾斜切断を示す図
出典:マキタ公式

刃は45°側に加えて、反対の左側にも15°まで傾けられ、左15°のときの切込み深さは20mmです。

一般ベースのHS007G/HS008Gは左5°までですが、この2台は左15°まで傾けられます。左5°を超える角度が必要なときの候補になりますが、左15°では切込みが20mmまでです。なお、この「左15°で20mm」は、際切りの「最大20mm」とは別の項目で、たまたま同じ数字です。

スピードと仕上げ、2つのモードを切り替えられる

HS006Gのモード切替ボタン(仕上げモードのランプが点灯)

本体の上にある「モード切替」ボタンを押すと、スピードモードと仕上げモードが切り替わります。いまどちらのモードかを示すのは、ボタン横のランプ。

モード回転数回転の制御
スピード 6,000min⁻¹ 自動変速(負荷に応じて回転を自動で調整する)
仕上げ 4,500min⁻¹ 定回転制御(負荷がかかっても回転数を保つ)
定回転制御で負荷がかかっても回転数が下がりにくいことを示すイメージ図
出典:マキタ公式

仕上げモードは回転数を一定に保つため、厚い材料を切っていても回転が下がりにくいのが特徴です。切り口を見せる材料を切るときは仕上げ、下ごしらえで数をこなすときはスピード、といった使い分けができます。

HS005G・HS006Gの切断スピードがAC従来機の約2倍であることを示すグラフ
出典:マキタ公式

メーカーの比較では、メラピ材(厚さ45×幅300mm)で比べたスピードモードの切断スピードは、同社の125mmのAC従来機を100とすると、18V従来機が120、HS005G/HS006Gが200と、AC従来機の約2倍です。このグラフではHS007G/HS008Gも同じ200で、一般ベースの兄弟機との差はありません。

粉じん・雨への保護(APT+IP56)と、キックバック時に止まる機能がある

本体とバッテリーが防じん・防水IP56に対応していることを示す図
出典:マキタ公式

本体は防じん・防滴の構造APTで、本体とバッテリーは防じん・防水の保護等級IP56に対応しています。粉じんや水の影響を受けにくい設計ですが、マキタは故障しないことまでは保証していません。

AFTがキックバック時の急な回転数低下を検知して停止するイメージ図
出典:マキタ公式

もう1つは、マキタが「AFT」と呼ぶキックバック時の反動低減です。キックバックとは、刃が材料に挟まるなどして本体が跳ね返ること。刃が挟まって回転数が急に下がったのを検知すると、モーターを止めます。キックバックそのものを防ぐ機能ではないので、刃が挟まれないように材料を支えるといった基本はほかの丸のこと同じです。

騒音を実測:スピード99dB、仕上げ95dB

騒音は、騒音計を本体のすぐそばに置き、刃を空回しした状態でHS006Gを測りました(HS005Gは無線連動の有無だけが違う兄弟機)。どの機種も同じやり方で測っているので、機種どうしの比較に使えます。

騒音実測(空回し)比較 ※小さいほど静か
85 90 95 100 105dB
HS301D(参考:これまでで静かなほう)
90dB
HS474D/HS475D
97dB
HS005G/HS006G ◀
99dB
仕上げ95dB
HS610D/HS611D
99dB
HS007G/HS008G
100dB
仕上げ94dB
5230
100dB
マキタ・通常(スピード)
仕上げモード
本体のすぐそばで測った値です。JISの測定方法とは異なるため、カタログの騒音値と単純に比較はできない点はご注意ください。機種どうしを比べるための参考値です。

スピードモードの99dBは、HS611Dと同じ数字。仕上げモードに切り替えると95dBになり、4dB下がりました。一般ベースのHS008Gは100dBから94dBで、こちらは6dB下がっています。モード別に見ると、スピードではHS006Gが1dB小さく、仕上げではHS008Gが1dB小さくなります。

18VのHS475Dは97dBで、スピードモードのHS006Gより2dB小さい数字です。10.8VのHS301Dの90dBと比べると、9dB大きくなります。

HS006Gで2×4材を0°で切っているところ

上の値は刃を空回しした状態のもので、写真のように材料を切っているときの音ではありません。

HS005G/HS006Gを選ぶときに確認したい3つのポイント

45°の切込み深さについて

90°の切込みは47mmあるため、厚さ38mmの2×4材も直角ならそのまま切り落とせます。ところが45°に傾けると30mmまでになり、1回では切り落とせません。

これは125mmの丸のこ全般に共通する限界です。刃を45°に傾けて2×4材を切ることが多い場合は、45°で46mm切れるHS631Dのような165mmの丸のこと、45°の切込み深さを比べてみてください。直角切りで厚さ47mm以内、45°切りで厚さ30mm以内の材料が中心なら、この切込み深さで足ります。合板や造作材、幅木も、切る角度と厚さで確認してください。

集じん機につなぐアダプタは別途用意

HS006Gに別売の集じんアダプタとカフス22で集じん機のホースをつないだところ

HS005G/HS006Gは集じん機につなげますが、ホースをつなぐためのアダプタは付属していません。写真では、別売の集じんアダプタに、ホースとの接続に使う部品「カフス22」を付けて、集じん機のホースをつないでいます。

HS006Gで無線連動まで使うなら、このアダプタに加えて、ワイヤレスユニットと対応の集じん機も要ります。集じん機につないで使う場合は、本体のほかに別売品の費用がかかりますが、集じん機につながずに使うならどれも要りません。

質量は2.8kg

HS006Gにバッテリーを付けて片手で持ったところ

HS005G/HS006Gの質量は2.8kg。持ち運びや持ち替えが多い人は、この重さも確認したいところです。切るときは、材料を安定して支えられるかも大事です。

作業台の上に材料を置いて切るのが中心の場合は、この重さはあまり問題になりません(一般ベースの兄弟機との重さと価格の差は、あとの比較で紹介します)。

他の丸のこと比較

HS007G/HS008G(マキタ 40Vmax):際切りを使わない場合

項目 マキタ
HS007GHS007G
マキタ
HS008GHS008G
マキタ
HS005GHS005G
マキタ
HS006GHS006G
ベース 一般ベース
(一体式)
一般ベース
(一体式)
際切りベース
(別体式)
際切りベース
(別体式)
左傾斜 左5°
(切込み40mm)
左5°
(切込み40mm)
左15°
(切込み20mm)
左15°
(切込み20mm)
質量 2.7kg 2.7kg 2.8kg 2.8kg
騒音
(通常/仕上げ)
─ 100dB/94dB ─ 99dB/95dB
本体のみの価格 42,800円 44,400円 44,400円 46,000円

同じ40Vmax・125mmで、APT+IP56や無線連動の有無の組み合わせまで同じ兄弟機です。違うのはベースと左側の傾斜で、HS007G/HS008Gは左5°で40mmまで切り込めます。

際切りや左5°を超える傾斜が必要ならHS005G/HS006G。不要なら、90°/45°の切込みと回転数が同じHS007G/HS008Gが候補です。HS007G/HS008Gは左5°で40mmまで切れ、100g軽く、無線連動の有無をそろえて比べると本体のみの価格も1,600円安くなります。無線連動に対応するのは、どちらのペアも番号の大きいほう(HS006G・HS008G)です。

HS474D/HS475D(マキタ 18V):18Vバッテリーを持っている場合

項目 マキタ
HS474DHS474D
マキタ
HS475DHS475D
マキタ
HS005GHS005G
マキタ
HS006GHS006G
電源 18V 18V 40Vmax 40Vmax
切込み深さ
(90°/45°)
47/30mm 47/30mm 47/30mm 47/30mm
左傾斜 左15°
(切込み20mm)
左15°
(切込み20mm)
左15°
(切込み20mm)
左15°
(切込み20mm)
回転数 5,400min⁻¹ 5,400min⁻¹ 6,000/4,500min⁻¹ 6,000/4,500min⁻¹
防じん・防水 APT APT APT+IP56 APT+IP56
質量 2.7kg 2.7kg 2.8kg 2.8kg
騒音
(実測)
─ 97dB ─ 99dB/95dB
本体のみの価格 45,900円 47,500円 44,400円 46,000円

※HS005G/HS006Gの回転数は、スピード/仕上げの順です。

18Vで際切りできる125mm機で、切込み深さと左15°・20mmはHS005G/HS006Gと同じ。無線連動も、HS475Dだけが対応しています。

40VmaxのHS005G/HS006Gは2つのモードとIP56があり、スピードモードの回転数は600min⁻¹高めです。本体のみの価格は、無線連動の有無をそろえて比べると1,500円安くなりますが、40Vmaxのバッテリーと充電器が必要です。18VのHS474D/HS475Dは100g軽く、実測値はHS006Gのスピードモードより2dB小さく、仕上げモードより2dB大きい数字でした。

5241(マキタ AC100V):電源の取れる作業場で軽さを取りたい場合

項目 マキタ
52415241
マキタ
HS005GHS005G
マキタ
HS006GHS006G
電源 AC100V
(コード式)
40Vmax
(バッテリー)
40Vmax
(バッテリー)
切込み深さ
(90°/45°)
46/30mm 47/30mm 47/30mm
左傾斜 左15°
(切込み18mm)
左15°
(切込み20mm)
左15°
(切込み20mm)
回転数 5,600min⁻¹ 6,000/4,500min⁻¹ 6,000/4,500min⁻¹
質量 2.2kg 2.8kg 2.8kg
本体のみの価格 40,500円 44,400円 46,000円

※HS005G/HS006Gの回転数はスピード/仕上げの順です。

マキタのコード式で、同じく際切りができる125mm機。600g軽く、HS005Gの本体のみより3,900円安く、バッテリーと充電器も要りません。そのかわりコンセントのある場所でしか使えず、左15°のときの切込みは18mmと2mm浅くなります。

電源を取れて、軽さを優先するなら5241が候補です。コードを引き回しにくい場所ならHS005G/HS006G。左15°の切込みも、5241の18mmに対して、HS005G/HS006Gは20mmまで取れます。

電動工具なびの見解

マキタ HS006G 40Vmax 125mm 充電式マルノコ

マキタの40Vmaxバッテリーを持っていて、壁際を切込み20mm以内で切りたい人なら、HS005G/HS006Gは候補になります。無線連動が不要ならHS005G、対応する集じん機と別売のユニットを使うならHS006Gです。

サブベースを外した際切りと左15°の傾斜が、この機種の大きな特徴です。スピードと仕上げの2モードとAPT+IP56も備えているので、内装や造作で「際まで寄せたい」「切り口もきれいにしたい」を1台でこなせます。

一方、45°の切込みは30mmで、2×4材は45°では1回で切り落とせません。際切りも左への深い傾斜も使わない場合は、一般ベースのHS007G/HS008Gと、ベースの形や質量・価格の違いを比べて選んでください。

サブベースは外したり付け直したりできるので、際切りをしない日は普通の丸のことして使えます。
ode

-丸ノコ
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