マキタの40Vmax「充電式インパクトドライバ」TD005G。2026年7月14日に発売された、マキタの40Vmaxインパクトドライバでいちばん新しい機種です。
最大締付けトルクは220N・mで、質量はバッテリBL4025を付けて1.5kg。2026年10月時点で、マキタの40Vmaxインパクトドライバ3機種(TD005G・TD002G・TD003G)の中では一番軽く、楽らくモードには薄い鋼板向けの「トガリビスモード」が新しく加わりました。
この記事は、公式の仕様と取扱説明書をもとに紹介します。同じ40VmaxのTD002G・TD003G、18VのTD173D(3機種とも実機でレビュー済み)との違いも比べました。

TD005Gのスペック
| 項目 | マキタ TD005G ![]() |
|---|---|
| 電源 | 40Vmax (直流36V) |
| 最大締付けトルク | 220N・m |
| 締付け能力 | 小ネジM4〜M8 /普通ボルト M5〜M16 /高力ボルト M5〜M14 /コーススレッド 22〜125mm |
| 回転数 (最速/強/中/弱) |
0〜3,700 /3,200/2,100 /1,100min⁻¹ |
| 打撃数 (最速/強/中/弱) |
0〜4,600 /3,600/2,600 /1,400min⁻¹ |
| モード | 打撃モード4段 +楽らく7モード |
| 質量 (BL4020・BL4025装着時) |
1.5kg |
| 寸法 (長さ×幅×高さ) |
126×86×248mm |
| ヘッド長 | 100mm |
| 1充電の作業量 (BL4025) |
金物ビス φ6×120mm 約160本 /木ネジ φ5.4×90mm 約460本 |
| 防じん・防水 | IP56 (本体・バッテリ) /APT |
| LEDライト | 全周リング (照度3段階・ ライトモード付き) |
| 付属品 | (+)ビット2-65・ フック |
| 本体のみ(TD005GZ)の価格 (税別) |
37,400円 |
| セット(TD005GRDX)の価格 (税別) |
96,800円 |
※寸法はBL4020・BL4025装着時の値です。1充電の作業量は、木ネジをラワン材に、金物ビスを米松集成材に締めたときの参考値。セットのTD005GRDXには、BL4025×2本・充電器DC40RA・ケースが付きます。
※価格はメーカーの標準小売価格(税別・2026年10月時点)です。販売店での実際の価格とは異なります。
メリット
- 2026年10月時点で、マキタの40Vmaxインパクトドライバ3機種の中で一番軽い1.5kg(BL4025装着時)
- 薄い鋼板に先細りのネジを締める「トガリビスモード」を含む、楽らく7モード
- 打撃の始まりを早めて、ビットがネジ頭から外れにくくするカムアウト低減機能
- ビットの周りを照らす全周リングLEDと、握ったまま見える後方の操作パネル
デメリット
- 1.5kgはBL4020・BL4025を付けたときの値で、BL4040・BL4040Fでは1.8kg
- 本体のみのTD005GZは、バッテリ・充電器・ケースが別売
- トガリビスモードは鋼板どうしの締め付けが前提で、試し締めが必要
TD005Gの5つの特徴
- 220N・mのまま、本体を1.5kg・ヘッド長100mmに詰めた
- トガリビスモードで、薄い鋼板に先細りのネジを締められる
- ボルト用3モードとテクス用2モードで、止まり方を作業に合わせられる
- カムアウト低減機能で、ビットがネジ頭から外れにくい
- 全周リングLEDと後方の操作パネルで、手元とモードが見やすい
このほか、本体とバッテリがIP56の防じん・防水に対応し、防滴・防じんの「アプト」も備えています。軸受けにダブル・ボールベアリングを使ってビットの振れを抑える「ゼロブレ」、差し込むだけでビットが付くワンタッチビット装着、手元ボタンでの打撃モード切替、ブレーキも装備。
220N・mのまま、本体を1.5kg・ヘッド長100mmに詰めた

TD005Gの最大締付けトルクは220N・m。質量はBL4020・BL4025を付けて1.5kgで、ヘッド部の長さ(ヘッド長)は100mmに収まっています。
小さくするために、モーターは小型で高出力な新しいブラシレスモーター(マキタの呼び名は「高出力密度モータ」)にしてモーター部を短くし、打撃を生むカムの形とバネを見直してハンマケースも小さくしました。ヘッドの外側は筒型のハウジングで、ネジの配置を見直して内側のすき間を減らした作りです。
2026年10月時点で、マキタの40Vmaxインパクトドライバ3機種の中では一番軽い1.5kg。同じ40VmaxのTD002G・TD003Gとの違いは、あとの比較で紹介します。
ヘッドを詰めた分、狭い場所にも本体を差し込みやすく、鋼製の下地の間での締め付けもしやすい形です。

トガリビスモードで、薄い鋼板に先細りのネジを締められる

トガリビスモードは、TD005Gの楽らくモードに新しく入ったモードです。薄い鋼板に、皿頭やラッパ頭で、ねじ山の間隔が細かい先細りのネジ(トガリビス)を締めるときに使います。目安はネジ径が約4mm、重ねた鋼板の合計の厚さが1.2〜1.4mm。
打撃が始まっても回転は止まらず、ネジの頭が座面に着くときの負荷の上がり下がりを捉えて、自動で止まります。マグネットの数を増やした高出力密度モータで回転を細かく制御し、ネジ穴をつぶさずに、ネジの頭を鋼板の表面とそろった高さ(面一)に仕上げる狙いのモードです。
止めるタイミングを本体に任せられるので、1本ずつトリガーの引き加減で締め具合を合わせずに済みます。同じ40VmaxのTD002Gの楽らく6モードには、このモードは入っていません。使うときの条件は、このあとのポイントにまとめました。
ボルト用3モードとテクス用2モードで、止まり方を作業に合わせられる

楽らくモードには、トガリビスのほかに木材・テクス1(薄板)・テクス2(厚板)・ボルト1〜3の6つがあります。ボルト用の3つは、締めるときと緩めるときの止まり方がそれぞれ違います。
| モード | 向いている作業 | 正転(締める) | 逆転(緩める) |
|---|---|---|---|
| ボルト1 | 型枠 (Pコン・フォームタイの締め付け) |
打撃と同時に停止 | 打撃が終わったら停止 |
| ボルト2 | 足場の設営・解体 | 打撃を検知して 約0.3秒で停止 |
打撃が終わったら停止 |
| ボルト3 | 建築・設備のボルト締め | 打撃を検知して 約1.0秒で停止 |
打撃が終わったあと 低速で回転 |
逆転で打撃が終わったところで止まったり、ゆっくり回ったりするのは、緩めたボルトやナットが落ちるのを防ぎやすくするため。ボルト3では、低速で回っている間に好きな位置で止められます。
テクス用のモードは、先端で穴をあけながら鋼板に締めるテクス用のネジ向け。テクス1(薄板)はネジが貫通したあと打撃を検知して自動で止まり、テクス2(厚板)は打撃が始まると回転を遅くして、ネジの頭飛びやカムアウトを抑えます。木材モードはトリガーを引き切っても締め始めはゆっくり回り、打撃が始まると自動で最速に切り替わるので、長いネジでも締め始めに倒れにくくなります。
締め付ける物に合わせてモードを選べば、止まるタイミングをトリガーの加減だけに頼らずに済みます。
カムアウト低減機能で、ビットがネジ頭から外れにくい

カムアウトは、締めている途中でビットがネジ頭の溝から浮き上がって外れること。外れると、ネジ頭の溝をつぶしてしまう原因になります。
TD005Gは、打撃が始まるタイミングを早める構造にして、カムアウトしにくくしています。220N・mの高いトルクを出しながら、ビットをネジ頭に収めたまま締め進めるための機能です。
全周リングLEDと後方の操作パネルで、手元とモードが見やすい

LEDライトは、ビットの根元をぐるりと囲むリング状。ビットやソケットの影ができにくい配置で、明るさは強・中・弱の3段階と消灯から選べます。正逆転切り替えレバーを真ん中にしてスイッチレバーを引くとライトモードになり、約1時間点灯するため、暗い場所での簡易的な照明にもなります。
操作パネルはグリップの下の後ろ側にあり、握ったままモードの切り替えやバッテリの残量を確かめられます。11のモードから1つを登録しておくと、手元ボタンで登録したモードと直前のモードを行き来できるメモリー機能付き。

打撃モード4(最速)とテクス1(薄板)モードを交互に使う作業なら、手元ボタンを押すたびに2つのモードが入れ替わります。
TD005Gを選ぶときに確認したい3つのポイント
1.5kgは、BL4020・BL4025を付けたときの質量
TD005Gの1.5kgは、2.0AhのBL4020か2.5AhのBL4025を付けたときの値です。4.0AhのBL4040・BL4040Fを付けると1.8kgになり、長さも126mmから133mmに伸びます。
| 装着バッテリ | 質量 | 寸法 (長さ×幅×高さ) |
|---|---|---|
| BL4020 (2.0Ah) |
1.5kg | 126×86×248mm |
| BL4025 (2.5Ah) |
1.5kg | 126×86×248mm |
| BL4040 (4.0Ah) |
1.8kg | 133×86×253mm |
| BL4040F (4.0Ah) |
1.8kg | 133×86×252mm |
軽さを目的に選ぶなら、組み合わせるバッテリはBL4020かBL4025です。使用推奨のバッテリは表の4つで、BL4050F・BL4080F・BL4080Hも使えます。BL4025で1回の充電で締められる本数は、金物ビス(φ6×120mm)なら約160本。
セットのTD005GRDXに付くのはBL4025なので、セットで買えば1.5kgの状態で使い始められます。
本体のみのTD005GZは、バッテリ・充電器・ケースが別売
| 品番 | 色 | 標準小売価格 (税別) | 中身 |
|---|---|---|---|
| TD005GRDX /RDXB/RDXO |
青/黒 /オリーブ |
96,800円 | 本体・BL4025×2本・充電器DC40RA・プラスチックケース |
| TD005GZ /ZB/ZO |
青/黒 /オリーブ |
37,400円 | 本体のみ |
※どの品番にも、(+)ビット2-65とフックが付きます。

セットのTD005GRDXは96,800円で、BL4025が2本と充電器DC40RA(BL4025の実用充電 約19分・フル充電 約28分)、防じん・防水のプラスチックケースが付きます。本体のみのTD005GZは37,400円で、付属品はビットとフックの2つ。
40Vmaxのバッテリと充電器を持っていない場合、TD005GZだけでは使い始められません。すでに持っているなら、好きな色のTD005GZを選べば、手持ちのバッテリでそのまま使えます。
トガリビスモードは鋼板どうしの締め付け用で、試し締めが前提
取扱説明書では、トガリビスモードは鋼板どうしの締め付けを想定しています。ネジや締める材料によっては、締まりきる前に止まったり、締めすぎたりすることがあるため、試し締めで締まり具合を確かめてから使うよう指示されています。逆転では働きません。
テクス1(薄板)モードも鋼板どうしが前提で、目安はテクス用ネジの径が3.5〜4mm、鋼板の合計の厚さが1.6〜2.0mm。鋼製の下地に石こうボードを重ねるような軟らかい材料や、皿頭・ラッパ頭のネジでは、正常に止まらないことがあります。
木材へのビス打ちやボルト締めが中心で、トガリビス・テクスのモードを使わない場合は、この条件を気にする必要はありません。
他のマキタのインパクトドライバと比較
TD005Gと比べたいのは、同じ40VmaxのTD002G・TD003Gと、18VのTD173D。比べるポイントは、使っているバッテリの電圧、最大締付けトルク、楽らくモードの中身です。金額は、本体のみとバッテリ2本・充電器付きのセットの両方を、中身を添えて並べました。
TD002G(マキタ 40Vmax):同じ220N・mで、アプリでモードを調整したい場合
| 項目 | マキタ TD002G ![]() |
マキタ TD005G ![]() |
|---|---|---|
| 電源 | 40Vmax | 40Vmax |
| 最大締付けトルク | 220N・m | 220N・m |
| 回転数/打撃数 (最速) |
3,700 /4,600min⁻¹ |
3,700 /4,600min⁻¹ |
| 楽らくモード | 6 (木材・ テクス薄板/厚板・ ボルト1〜3) |
7 (左の6つ +トガリビス) |
| 質量 (BL4025装着時) |
1.6kg | 1.5kg |
| 寸法 (長さ×幅×高さ) |
119×86×247mm | 126×86×248mm |
| LEDライト | 4灯 | 全周リング |
| 防じん・防水 | IP56・APT | IP56・APT |
| 本体のみの価格 (税別) |
31,100円 | 37,400円 |
| セットの価格 (税別) |
90,500円 | 96,800円 |
※セットはどちらもBL4025×2本・充電器DC40RA・ケース付き(TD002GRDX/TD005GRDX)。TD005Gは長さとは別に、ヘッド長100mmが公表されています。
同じマキタ40Vmaxで、最大締付けトルク220N・m、最速の回転数と打撃数もTD005Gと同じインパクトドライバ。2つの異なるスプリングで、作業の負荷に応じて打撃力を自動で調整する「DST(デュアルスプリングテクノロジー)」を採用しています。
別売の通信アダプタADP11と専用アプリを使うと、打撃モード4段・楽らく6モードの各モードとLEDライトの設定を調整できます。TD005Gの仕様表と取扱説明書には、このアプリでの設定の記載がありません。
TD002Gはアプリでモードとライトの設定を調整でき、価格は本体のみ・セットとも6,300円安くなります。TD005Gは100g軽く、トガリビスモードと全周リングLEDが付きます。
TD003G(マキタ 40Vmax):ボルトの締め・緩めが中心の場合
| 項目 | マキタ TD003G ![]() |
マキタ TD005G ![]() |
|---|---|---|
| 電源 | 40Vmax | 40Vmax |
| 最大締付けトルク | 210N・m | 220N・m |
| 締付け能力 (ボルト) |
普通M5〜M16・ 高力M5〜M14 |
普通M5〜M16・ 高力M5〜M14 |
| 回転数/打撃数 (最速) |
3,700 /4,100min⁻¹ |
3,700 /4,600min⁻¹ |
| 作業用モード | 逆転オートストップ モード |
楽らく7モード |
| 質量 (BL4025装着時) |
1.6kg | 1.5kg |
| 寸法 (長さ×幅×高さ) |
121×86×245mm | 126×86×248mm |
| LEDライト | 2灯 | 全周リング |
| 防じん・防水 | IPX6・APT (バッテリはIP56) |
IP56・APT |
| 付属のビット | 別売 | (+)ビット2-65 |
| 本体のみの価格 (税別) |
28,100円 | 37,400円 |
| セットの価格 (税別) |
80,800円 | 96,800円 |
※セットはTD003GRAXがBL4020×2本、TD005GRDXがBL4025×2本で、どちらも充電器DC40RA・ケース付き。
マキタの40Vmaxで、ボルトの締め・緩め向けに作られたインパクトドライバ。ナットが緩むと自動で止まる逆転オートストップモードで、外したナットの脱落を防ぎます。仕様表の締付け能力は普通ボルトと高力ボルトの2つで、ビットは付いてきません。
ボルトの締付け能力は2機種で同じで、TD003Gは本体のみ(ビット別売)の価格が9,300円安くなります。TD005Gは最大締付けトルクが10N・m大きく、木材・テクス・トガリビス向けのモードも使えます。
TD173D(マキタ 18V):18Vのバッテリで使う場合
| 項目 | マキタ TD173D ![]() |
マキタ TD005G ![]() |
|---|---|---|
| 電源 | 18V | 40Vmax |
| 最大締付けトルク | 180N・m | 220N・m |
| 回転数/打撃数 (最速) |
3,600 /3,800min⁻¹ |
3,700 /4,600min⁻¹ |
| 楽らくモード | 4 (木材・ボルト・ テクス薄板/厚板) |
7 |
| 質量 | 1.5kg (BL1860B装着時) |
1.5kg (BL4025装着時) |
| 寸法 (長さ×幅×高さ) |
111×81×234mm | 126×86×248mm |
| LEDライト | 全周リング | 全周リング |
| 本体のみの価格 (税別) |
29,700円 | 37,400円 |
| セットの価格 (税別) |
83,000円 | 96,800円 |
※セットはTD173DRGXがBL1860B×2本・充電器DC18RF、TD005GRDXがBL4025×2本・充電器DC40RAで、どちらもケース付き。TD173Dには、BL1860B×2本・ケース付きで充電器が別売のTD173DX(74,500円)もあります。
マキタ18Vのインパクトドライバで、全周リングLEDと後方の操作パネルはTD005Gと同じ作り。質量は、TD173Dが6.0AhのBL1860B、TD005Gが2.5AhのBL4025を付けた状態で、どちらも1.5kgです。寸法はTD173Dのほうが、長さで15mm、高さで14mm小さくなります。
TD005Gの使用可能バッテリは40Vmaxのものだけなので、18Vのバッテリは使えません。
使っているバッテリが18Vなら、TD173Dはそのバッテリで使え、本体のみの価格は7,700円安くなります。TD005Gは最大締付けトルクが40N・m大きく、ボルト用3モードとトガリビスモードを含む楽らく7モードを使えます。
電動工具なびの見解

マキタ40Vmaxのバッテリを使っていて、220N・mのインパクトドライバをなるべく軽い本体で使いたいなら、TD005Gは候補になります。
一番の特徴は、220N・mのまま、2026年10月時点のマキタ40Vmaxインパクトドライバで一番軽い1.5kgに収めたうえ、楽らくモードに、薄い鋼板に先細りのネジを締めるトガリビスモードが加わった点です。
ただし、1.5kgはBL4020・BL4025を付けたときの値で、4.0AhのBL4040系では1.8kgになります。アプリでモードやライトの設定を調整したい場合は、同じ220N・mのTD002Gと比べて、アプリ設定と価格の違いで選んでください。






