今回ご紹介するのはHiKOKIの18Vインパクトドライバ『WH18DE』。
2022年8月に発売されたシンプルモデルで、従来機「WH18DB」よりもヘッド長を8mm短縮し取り回しが向上。
更に低速時にモーターロックしない制御を採用し、繊細な作業にもより使いやすくなってます。
ただ、上位機種「WH18DC」との価格差はほとんどなく、コスパの面では疑問符が。。。
今回はそんな『WH18DE』についてレビューしていきます。
こんな方にオススメ♪
- え~~~~~っと。。。う~ん。
- あえて言うなら、18V‐4.0Ahバッテリが欲しい人。。。
別の機種が良さそうな方
WH18DEのラインナップ
『WH18DE』のラインナップは本体のみの(NN)と珍しい4.0Ahバッテリがセットになった(2LC)。
カラーバリエーションは「緑」のみの1色となってます。
WH18DE(NN):本体のみ
本体色 | |
バッテリー | 無し |
充電器 | 無し |
収納ケース | 無し |
その他付属品 | フック |
WH18DE(2LC):バッテリー2個(ハードケース)
本体色 | 青/白 |
バッテリー | 4.0A×2個 |
充電器 | 付属(UC18YSL3) |
収納ケース | ハードケース |
その他付属品 | フック |
WH18DEの価格帯
ラインナップ | 定価 | Amazon価格 (2024年4月時点) |
---|---|---|
WH18DE(NN) ※本体のみ | 24,400円 | 17,282円 |
WH18DE(2LC) ※フルセット | 64,400円 | 44,316円 |
WH18DC(NN) ※本体のみ | 27,100円 | 18,518円 |
WH36DC(NN) ※本体のみ | 28,200円 | 17,774円 |
定価だと24,400円、Amazon価格でも17,300円とシンプルモデルにしては高すぎでは?と思わずにはいられない価格帯。
ブラシレスモータを搭載していることが影響しているのか、機能を削っているにも関わらず上位機種の「WH18DC」「WH36DC」とほとんど価格は変わりません。
じゃぁシンプルモデルだからコンパクトとか軽いとかで取り回しが上位機種よりも良いかというと、そこも上位機種との差は無し。
となると、、、性能・機能は劣るけど価格は変わらない『WH18DE』をあえて選ぶ理由って???
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WH18DEの外観とサイズ・重量
外観・基本スペック
今回購入したのは『WH18DE(NN)』。
インパクトドライバ本体のみの商品になります。
のセット内容
- インパクトドライバ本体 WH18DE
- フック
- 取扱説明書
BSL36A18バッテリ取り付け時。
モード設定ボタンなどは無く、見た目は全体的にかなりシンプルですね。
各バッテリ装着時の重さは上の画像の通り。
マルチボルトバッテリ装着時で約1.61kgとなっており、「WH18DC」(約1.57kg)とほぼ変わりはなしです。
各種機能
機能 | 内容 |
---|---|
モード設定 | 非対応 |
ビットワンタッチ取り付け | 非対応 |
LEDライトモード | 非対応 |
防水・防塵 | 非対応 |
Bluetooth通信 | 非対応 |
シンプルモデルだけあって、上位機種に搭載されている便利機能は非搭載。
ただ、ブラシレスモータを搭載しており、ブラシ交換の手間が無く省メンテ。
他機種との比較
同じHiKOKI18Vインパクトドライバで上位機種「WH18DC」と比較してみます。
WH18DE | WH18DC | |
---|---|---|
モータ | ブラシレスモータ | ブラシレスモータ |
最大トルク値 | 175N・m | 180N・m |
最大回転数 | 3,100回転/分 | 3,400回転/分 |
最大打撃数 | 3,400回/分 | 4,000回/分 |
トリプルハンマ | ✕ | 〇 |
搭載モード | 無し | 弱/強/ボルト/テクス |
防じん・防水 | ✕ | IP56 |
LED | 1灯 | 3灯 |
ライトモード | ✕ | 〇 |
定価 | 24,400円 | 27,100円 |
最大トルク値は5N・mの違いしかなく、実際に使用してみた感じでもパワーの違いは感じません。
ただ、『WH18DE』では通常ハンマ(2爪)、「WH18DC」ではトリプルハンマ(3爪)となっており、打撃時の振動は「WH18DC」の方が小さく、カムアウトしにくく、使用感は「WH18DC」の方が上ですね。
その他、搭載モードは『WH18DE』シンプルモデルの名のもと一切取っ払っており、すべては自分のスイッチ操作次第。(「WH18DC」は強弱・ボルト・テクスモードを搭載)
防じん・防水機能も『WH18DE』では搭載されていないため、屋外・粉塵が多い現場作業にはやや不向きです。
価格的にも定価では2,700円ほど『WH18DE』の方が安く、機能が削られている分、価格的にメリットがありそう。。。と見たいところですが、冒頭でもお話しした通り、実販売価格では1,000円ぐらいの差に縮まっちゃってます。
更に言うと、「WH18DC」の36V版「WH36DC」であれば『WH18DE』との価格差は数百円(タイミング次第では逆転もある)となっているので、いよいよ『WH18DE』の存在意義が分からなくなってきますね。。。
実際に使ってみる
コーススレッドやらピアスビスやら試し打ち
材料 | 太さ×長さ | モード |
木材 | Φ3.3×45mm | ー |
Φ4.8×90mm | ー | |
Φ5.2×120mm | ー | |
LGS | Φ4.0×13mm | ー |
鉄板t3.0mm | Φ4×10mm | ー |
コーススレッド120mmのビス打ち速さ
当ブログでは120mmのコーススレッドのビス打ち速さで各機種を比較。
※木材硬さの違いや、トリガーの引き方の微妙な違い等の条件で誤差は多少あるかと思いますが、参考までに。
120mmのコーススレッドを1本打ち込むのに大体3秒。
上位機種(WH18DC等)と比べると多少時間はかかりますがそれでも違いは1秒もないぐらいなので、大量のビスを打ち込むようなことでなければ気になることはないでしょう。
WH18DEのメリット・デメリット
というわけで、情報をまとめると。。。
メリット | デメリット | ||
〇 |
珍しい4.0Ahバッテリがセット | ✕ |
上位機種と価格がほとんど変わらない |
〇 | ビス打ち速度は上位機種とほとんど変わらない | ✕ | でも機能はそぎ落とされている |
〇 | ブラシレスモータで省メンテ | ✕ | IPxxも持っていないので現場作業にも不向き |
というわけで、冒頭にも記載してましたが、『WH18DE』をオススメできる人は
こんな方にオススメ♪
- え~~~~~っと。。。う~ん。
- あえて言うなら、18V‐4.0Ahバッテリが欲しい人。。。
別の機種が良さそうな方
まとめ
ということで今回は『WH18DE』をレビューしました。
2022年1月に登場しましたが、結局のところ立ち位置がよく分からない状態となってしまってます。
シンプルモデルであればその分、価格面でメリットを、と行きたいところですが、タイミングによっては上位機種よりもお高いこともしばしば。
唯一光を見出すとするならば、4.0Ahバッテリを安く手に入れたい方は『WH18DE(2LC)』との選択肢もアリか。ぐらいですかね。
では。