2024年6月に発売された、HiKOKIのAC100V・165mm深切り丸のこ「C6MBYA3」。HiKOKIの職人向けAC丸のこのうち、165mmの深切りの定番。
騒音の測定と、SPFの1×4材・2×4材の直角切りを試しました。同じ66mmまで切れるHiKOKIの18V機C1806DB、36V機C3606DBとも比べながら紹介します。

C6MBYA3のスペック

| 項目 | HiKOKI C6MBYA3 ![]() |
|---|---|
| 電源 | AC100V (1,050W) |
| のこ刃径 | 165mm |
| 切込み深さ (90°/45°) |
66/46mm |
| 切込み深さ (逆5°) |
57mm |
| 回転数 (モード切替なし) |
5,000min⁻¹ |
| 質量 | 2.9kg |
| 付属ののこ刃 | 黒鯱 ((N)は別売) |
| 集じん (アダプタ別売) |
切粉を後ろへ排出 ブロワ |
| 騒音 (実測・通常/静音) |
101dB/ー |
| 本体のみの価格 (税別) |
40,000円 |
| (N)の価格 (税別) |
36,400円 |
※価格はメーカーの標準小売価格(税別・2026年9月時点)です。販売店での実際の価格とは異なります。
メリット
- 90°で66mm、45°で46mmまで切れる
- 電池と充電器は不要。40,000円((N)は36,400円)の本体価格から選べる
- カタログの質量は2.9kg
- 別売のダストアダプタは工具なしで付け外しでき、ノズルの向きも変えられる
デメリット
- 騒音の実測値は101dBで、音を下げるモードは無い
- コードの届く範囲で使う機種
- ダストアダプタは別途用意。(N)はのこ刃も別途用意
C6MBYA3の4つの特徴
- 90°で66mm、45°でも46mmまで切れる
- 電池が不要で、カタログの質量は2.9kg
- ダストアダプタ(別売)は工具なしで付け外しでき、向きも変えられる
- 刃とベースの平行を、あとから微調整できる
90°で66mm、45°でも46mmまで切れる

C6MBYA3の切込み深さは、90°で66mm、45°で46mm、反対側に5°傾けたとき(逆5°)で57mm。
2×4材の厚さは38mmなので、刃を45°に傾けても2×4を切り落とせます。一方、125mmの丸のこは45°だと30mmほどしか切れないため、刃を傾けた2×4の斜め切りができるかどうかが、125mmとの大きな違いです。
今回は、(N)に合わせて用意した一般的なチップソー(165×1.6×52P)を付け、SPFの1×4材と2×4材を直角に切りました。
電池が不要で、カタログの質量は2.9kg

C6MBYA3は電池も充電器も要らないコンセント式で、黒鯱チップソー付きなら標準小売価格の40,000円で切り始められます。
電池の残りを気にせず、切り続けられるのもコード式の良さです。消費電力は1,050Wなので、同じ回路で集じん機など他の機械も動かすなら、ブレーカーの容量を先に確かめておくと安心です。
カタログの質量は2.9kgです。ただし、比較する機種とは質量に含めるものが違う可能性があるので、数字だけでは手に持つ重さの差まで言い切れません。
ダストアダプタ(別売)は工具なしで付け外しでき、向きも変えられる

C6MBYA3は切粉を本体の後ろへ出す作りに加え、刃の前の切粉をブロワで吹き飛ばすため、墨線が粉で隠れにくくなっています。
集じん機につなぐときは、別売のダストアダプタを後ろに付けます。実際に付けてみると、工具を使わずに付け外しでき、ホースをつなぐノズルも回りました。材料の置き方や立ち位置に合わせて、ホースを出す向きを変えられるのは便利です。
刃とベースの平行を、あとから微調整できる

C6MBYA3は、刃とベースの平行がずれると切り口が焼けたり、まっすぐ進みにくくなったりしますが、あとから微調整できます。
この機構を、HiKOKIは「新平行度微調整構造」と呼んでいます。長く使ってベースと刃の平行がずれたときも、微調整できるのは便利です。
ベースはアルミ製です。
騒音を実測:101dB。音を下げるモードはなし
騒音計を本体のすぐそばに置き、刃を空回しした状態で騒音を測っています。どの機種も同じやり方で測っているので、機種どうしの比較に使えます。
101dBは、これまで測った丸のこの中では大きいほうです。これより大きかったのは、C3606DB・FC6MA3・FC6BB3(102dB)とDM-100(103dB)の4機種です。
モードを切り替えれば、C1806DBは97dB、C5MEY(SK)は94dB、C3606DBは93dBまで音を下げられます。C6MBYA3には回転数を下げて音を小さくするモードがなく、今回の空回しの測定では101dBでした。
C6MBYA3を選ぶときに確認したい3つのポイント
動作音と、音を下げるモードについて
実測のとおり、C6MBYA3は101dBで、音を下げる手段が本体にありません。周りに住宅がある現場や、時間帯を気にする作業では注意が必要です。
屋内・屋外にかかわらず、周りへの音を気にせず使える場所が中心なら、音を下げるモードがないことは大きな制約になりません。
コードの届く範囲で使う機種
AC100Vの丸のこなので、電源を確保できない場所では使えません。電源から離れた場所で切るときは、延長コードを引き回すことになります。
切る位置の近くに電源があり、本体のコードが届く作業場や現場なら、延長コードなしで使えます。
ダストアダプタと、(N)ののこ刃は別途用意

| 型式 | 内容 | 標準小売価格(税別) |
|---|---|---|
| C6MBYA3 | 本体+黒鯱チップソー | 40,000円 |
| C6MBYA3(N)うちの実機 | 本体のみ(のこ刃別売) | 36,400円 |
C6MBYA3(N)の箱に入っていたのは、本体・取扱説明書・T字形のスパナの3つでした。のこ刃は付いていません。
黒鯱付きとの差額は3,600円です。(N)は手持ちの165mmのチップソーを付けて使う品番で、黒鯱付きは刃を買い足さずに切り始められます。
また、集じん機につなぐためのダストアダプタは、どちらの品番にも付きません。集じん機につないで使う場合は、アダプタの分の費用もかかります。
他の丸のこと比較
C1806DB(HiKOKI 18V):電源の無い場所でも使う場合
| 項目 | HiKOKI C1806DB ![]() |
HiKOKI C6MBYA3 ![]() |
|---|---|---|
| 電源 | 18V充電式 | AC100V |
| 回転数 | 4,500/2,500min⁻¹ | 5,000min⁻¹ |
| 騒音 (通常/静音) |
99dB/97dB | 101dB/ー |
| 質量 | 3.2kg | 2.9kg |
| ダストアダプタ | 標準付属 | 別売 |
| 集じん機との無線連動 | あり | なし |
| 本体のみの価格 | 46,700円 | 40,000円 |
切込みの深さは90°・45°・逆5°のどれも同じで、違うのは電源と音、集じんまわりです。
C1806DBはコードが無いので電源の無い現場でも使え、通常の音は2dB小さく、サイレントモードで97dBまで下げられます。ダストアダプタが付き、丸のこの操作に合わせて集じん機が動く無線連動にも対応しています。HiKOKIの電池を持っていない場合は、電池・充電器を含めた導入費用にも差が出ます。
C3606DB(HiKOKI 36V):音を下げて使いたい場合
| 項目 | HiKOKI C3606DB ![]() |
HiKOKI C6MBYA3 ![]() |
|---|---|---|
| 電源 | 36V (マルチボルト) |
AC100V |
| 回転数 | 5,600/4,300/ 2,000min⁻¹ |
5,000min⁻¹ |
| 騒音 (通常/静音) |
102dB/93dB | 101dB/ー |
| 質量 | 3.3kg | 2.9kg |
| ダストアダプタ | 標準付属 | 別売 |
| 本体のみの価格 | 50,400円 | 40,000円 |
※C3606DBの回転数は、高回転/仕上げ/サイレントの順です。
同じ66mmを切れる、36Vのマルチボルト機です。高回転の音は102dBでC6MBYA3より大きいものの、サイレントモードにすると93dBまで下がり、下がり幅の9dBはこれまで測った中で最大です(C5YEと同じ)。
モードを切り替えて音を下げられるのはC3606DB。C6MBYA3はモードの切り替えが無いかわりに、電池と充電器なしで使えます。電池・充電器もそろえる場合、C3606DBのセット価格は112,000円になります。
C5MEY(SK)(HiKOKI AC100V・125mm):深さより軽さを取りたい場合
| 項目 | HiKOKI C5MEY(SK) ![]() |
HiKOKI C6MBYA3 ![]() |
|---|---|---|
| のこ刃径 | 125mm | 165mm |
| 切込み深さ (90°/45°) |
47/30mm | 66/46mm |
| 回転数 | 7,000/3,500min⁻¹ | 5,000min⁻¹ |
| 騒音 (通常/静音) |
101dB/94dB | 101dB/ー |
| 質量 | 2.2kg (コード除く) |
2.9kg |
| 標準小売価格 | 47,100円 | 40,000円 |
※C5MEY(SK)の回転数は、パワー/サイレントの順です。
同じHiKOKIのAC100V機で、カタログの質量は2.2kg(コード除く)です。ただし刃が125mmなので、切込みは90°で47mm、45°で30mmまで。2×4の直角切りはできても、45°の傾斜切りには足りません。
C6MBYA3は2×4の斜め切りや厚い材料まで切れて、価格は7,100円安くなります。C5MEY(SK)は、サイレントモードで94dBまで音を下げられます。
HS631D(マキタ 18V):マキタの電池を持っている場合
| 項目 | マキタ HS631D ![]() |
HiKOKI C6MBYA3 ![]() |
|---|---|---|
| 電源 | 18V充電式 | AC100V |
| 切込み深さ (90°/45°) |
66/46mm | 66/46mm |
| 回転数 | 5,000min⁻¹ (自動変速) |
5,000min⁻¹ |
| 騒音 (通常) |
99dB | 101dB |
| 質量 | 3.0kg | 2.9kg |
| 防じん・防滴 | あり (APT) |
なし |
| 本体のみの価格 | 45,900円 | 40,000円 |
マキタの18V・165mmで、同じ66mmまで切れる機種です。
切込み・回転数は同じで、HS631Dはマキタ18Vの電池で動くうえ、防じん・防滴の仕組み(APT)が付いています。一方、C6MBYA3は、本体のみの価格が5,900円安くなります。
電動工具なびの見解

電源の取れる作業場や現場で、2×4の斜め切りや厚い材料まで1台で切りたいなら、C6MBYA3は候補になります。
C1806DBやC3606DBと同じ66mmの深さを、電池と充電器なしで使えるのがこの機種の特徴で、本体価格は40,000円((N)は36,400円)。コードレス機は電池と充電器も必要なので、HiKOKIの電池を持っていない人ほど、この差は大きくなります。
一方で、コードの届く範囲でしか使えず、音を下げるモードもありません。電源の無い現場へ持ち出す場合や、音を下げて使いたい場面がある場合は、C1806DB・C3606DBとの違いを確認しておきたいところです。





