HiKOKIのAC100V・125mm集じん丸のこ「C5YE」。
C5YEを購入し、騒音の測定とSPF材の直角切り、別売のダストボックスへの付け替えを試しました。同じ集じん丸のこのコードレス版C3605DYBとも比べながら紹介します。

C5YEのスペック(C3605DYB/DYCとの比較)

| 項目 | HiKOKI C5YE | HiKOKI C3605DYB/C3605DYC |
|---|---|---|
| 電源 | AC100V(消費電力1,050W) | 36V(マルチボルト) |
| のこ刃径 | 125mm/100mm兼用 | 125mm/100mm兼用 |
| 切込み深さ(90°/45°・125mm刃) | 47/30mm | 47/30mm |
| 切込み深さ(90°/45°・100mm刃) | 35/20mm | 35/20mm |
| 回転数 | パワー 7,000/サイレント 3,500min⁻¹ | パワー 7,000/サイレント 3,500min⁻¹ |
| 質量 | 2.4kg | DYB 3.0kg/DYC 2.9kg |
| 集じん | コレクトカバー標準(ダストボックスは別売) | DYB=ダストボックス/DYC=コレクトカバー |
| 無線連動 | なし | あり(集じん連動) |
| のこ刃 | 別売 | 別売 |
| 騒音(うちの実測・通常/静音) | 101dB/92dB | 100dB/92dB |
| 本体のみの標準小売価格(税別) | 47,100円 | DYB 53,300円/DYC 50,700円 |
※価格はメーカーの標準小売価格(税別・2026年9月時点)です。販売店での実際の価格とは異なります。
メリット
- 回転数はパワーモードで7,000min⁻¹。HiKOKIによると、前モデルC5YB2より切断スピードが約50%アップ
- 電池と充電器が要らず、本体47,100円から始められる
- サイレントモードにすると、実測値が101dBから92dBへ9dB下がった
- カタログの質量は2.4kgで、前モデルC5YB2より0.5kg、C3605DYB/DYCより0.5〜0.6kg軽い
- 標準のコレクトカバーと、別売のダストボックスを付け替えられる
デメリット
- のこ刃は別途用意
- 標準はコレクトカバー。ダストボックスは別途用意
- パワーモードの騒音は実測101dB
- 集じん機との無線連動は無く、継ぎコードをつないで使う
C5YEの4つの特徴
- 集じん機につなぐ前提の作り。ダストボックスにも付け替えられる
- 回転数7,000min⁻¹。前モデルより切断スピードが約50%アップ
- サイレントモードは、負荷がかかると自動でパワーモードに戻る
- 前モデルより0.5kg軽い2.4kg
集じん機につなぐ前提の作り。ダストボックスにも付け替えられる

C5YEは「集じん機接続専用タイプ」の集じん丸のこで、本体には集じん機のホースをつなぐコレクトカバーが最初から付いています。HiKOKIによると、集じん機につないだときの集じん率は90%以上です。
写真の左がダストボックス、右がコレクトカバーです。ダストボックスは別売で、コードレスのC3605DYB/DYCと同じ部品を使います。HiKOKIによると、どちらも工具なしで付け外しできます。

実際にダストボックスに付け替えてみると、刃の上をおおう形で箱が付きました。集じん機を使わなくても、切りくずを箱で受けながら切れます。
回転数7,000min⁻¹。前モデルより切断スピードが約50%アップ

パワーモードの回転数は7,000min⁻¹です。前モデルのC5YB2と比べた切断スピードは、HiKOKIの測定条件で約8.0m/minから約12.5m/minに上がっています(約50%アップ)。
サイレントモードは、負荷がかかると自動でパワーモードに戻る

本体の側面にあるボタンを押すと、サイレントモードに切り替わります。ボタンの横にある「Silent」のランプが青く点いていれば、サイレントモードです。隣にあるのは、LEDライトの点灯/消灯を切り替えるボタンです。
サイレントモードの回転数は3,500min⁻¹で、パワーモードの半分です。

サイレントモードで切っていても、モーターにかかる負荷が大きくなると、自動でパワーモードに切り替わります。厚い材料に差しかかるたびにボタンを押し直す必要はありません。
前モデルより0.5kg軽い2.4kg

質量は2.4kgです。前モデルのC5YB2は2.9kgだったので、0.5kg軽くなりました。モーターはブラシレスの「e-MOTOR」で、化粧箱と本体カバーにもその表記があります。
コードレスのC3605DYB(3.0kg)・C3605DYC(2.9kg)と比べても、カタログの質量で0.5〜0.6kg軽くなります。ただし、電池を含むかどうかなど、質量の測り方が機種どうしで同じとは限りません。

集じん丸のこは、ホースをつないだまま材料の上を動かします。ホースのぶん手に掛かる重さが増えるので、本体の軽さがそのまま扱いやすさに関わります。
騒音を実測:パワー101dB、サイレント92dB
騒音計を本体のすぐそばに置き、刃を空回しした状態で騒音を測っています。どの機種も同じやり方で測っているので、機種どうしの比較に使えます。

パワーモードの101dBは、これまで測った丸のこの中では大きい側です。これより大きかったのは4機種だけでした。マキタの18V防じんマルノコ(KS513D/KS514D:94dB、KS515D/KS516D:96dB)と比べると、5〜7dB大きい値です。
そのかわり、サイレントモードに切り替えると実測値は92dBまで下がりました。静音モードによる9dBの低下は、これまで測った機種の中でも大きい下がり幅です。92dBは、マキタの18V防じんマルノコの通常の音より低い値です。
購入前に確認したい4つのポイント
のこ刃は別途用意
| 型式 | 内容 | 標準小売価格(税別) |
|---|---|---|
| C5YE今回購入 | 本体(コレクトカバー標準)+継ぎコード(5m)・ボックススパナ・ガイド/のこ刃は別売 | 47,100円 |
C5YEは、化粧箱にも「のこ刃別売」と書かれているとおり、刃が付いていません。付属するのは、継ぎコード(5m)・ボックススパナ・ガイド(平行定規)です。
同じ47,100円のAC機C5MEY(SK)には黒鯱チップソーが付いてくるので、C5YEは刃のぶんだけ出費が増えます。本体と一緒に125mm(または100mm)の刃を注文しておかないと、届いた日に切れません。

刃の交換は、付属のボックススパナで行います。すでに125mmの丸のこを使っていて、手持ちの刃がある人なら、この点は気にしなくて大丈夫です。
標準はコレクトカバー。ダストボックスは別途用意

標準のコレクトカバーは、集じん機のホースをつなぐための部品です。集じん機を使わずに切りくずを受けたいなら、別売のダストボックスを買い足すことになります。
コードレスのC3605DYBは、ダストボックスが標準で付いてくる仕様です。すでに集じん機を持っていて、つないで使うのが前提の人なら、このままで困りません。
パワーモードの音について
実測のとおり、パワーモードは101dBで、マキタの18V防じんマルノコ(KS513D/KS514D・KS515D/KS516D)より5〜7dB大きい音です。周りへの音が気になる場所では、サイレントモードを中心に使うことになります。
屋外の現場や、音を気にしなくていい作業場がほとんどなら、あまり気にしなくていい部分です。
コードの取り回しと、集じん機との連動について

本体から出ているコードは短く、付属の継ぎコード(5m)をつないで使います。コンセントが遠い場所では、さらに延長コードを足すことになります。消費電力は1,050Wなので、延長コードやブレーカーの容量はこれを基準に選びます。
また、C5YEには集じん機との無線連動がありません。集じん機側に連動コンセントがあれば、そこにC5YEのプラグを挿して連動させる使い方になります(集じん機側の機能です)。
作業場の中でほぼ同じ場所で切る人なら、コードはあまり負担になりません。現場を何か所も移動する人は、コードレスのC3605DYB/DYCと比べてみてください。
他の集じん丸のこと比べて、どっちを選ぶ?
C3605DYB/C3605DYC(HiKOKI 36V):現場を移動する場合
| 項目 | HiKOKI C5YE | HiKOKI C3605DYB/C3605DYC |
|---|---|---|
| 電源 | AC100V | 36V(マルチボルト) |
| 質量 | 2.4kg | DYB 3.0kg/DYC 2.9kg |
| 無線連動 | なし | あり |
| 本体のみの価格 | 47,100円 | DYB 53,300円/DYC 50,700円 |
| 電池・充電器付きの価格 | ー | DYB 97,300円/DYC 94,800円 |
回転数・切込みの深さ・使える刃径は同じです。違うのは電源と、そこから来る重さ・価格・無線連動の有無です。
本体のみで比べても、C5YEのほうが3,600〜6,200円安くなります。そのうえC3605DYB/DYCは電池と充電器が別に要ります。電池1個と充電器・ケースが付いたセットは94,800〜97,300円で、C5YEとの差は47,700〜50,200円です。
無線連動を使うには、Bluetooth対応の電池(セット品に入っているBSL36A18BXなど)と、連動に対応した集じん機が必要です。
電源の取れる場所で使い、HiKOKIの36V電池を持っていないならC5YE。現場を移動することが多い人や、すでにマルチボルトの電池を持っている人はC3605DYB/DYCです。
KS515D/KS516D(マキタ 18V):マキタの18V電池を持っている場合
| 項目 | HiKOKI C5YE | マキタ KS515D/KS516D |
|---|---|---|
| 電源 | AC100V | 18V |
| 回転数 | 7,000/3,500min⁻¹(2モード) | 5,400min⁻¹(自動変速) |
| 質量 | 2.4kg | KS515D 2.8kg/KS516D 2.7kg(電池込み) |
| 騒音(通常/静音) | 101dB/92dB | 96dB/ー |
| 防じん防滴 | 等級なし | APT |
| 本体のみの価格 | 47,100円 | KS515D 54,600円/KS516D 52,400円 |
2025年12月に出た、マキタの18V防じんマルノコです。KS515Dがダストボックス仕様、KS516Dが集じん機につなぐダストカバー仕様で、どちらも無線連動に対応しています。
本体のみで比べると、C5YEは5,300〜7,500円安くなります。質量はカタログの値(マキタは電池込み)で、C5YEのほうが0.3〜0.4kg軽くなります。通常の音はマキタのほうが5dB小さく、C5YEはサイレントモードに入れて92dBまで下げる形になります。
マキタの18V電池を持っていて、コードなしで使いたいならKS515D/KS516D。電源が取れる場所で、電池を買わずに始めたいならC5YEです。
KS513D/KS514D(マキタ 18V):本体価格を抑えたい場合
| 項目 | HiKOKI C5YE | マキタ KS513D/KS514D |
|---|---|---|
| 電源 | AC100V | 18V |
| 回転数 | 7,000/3,500min⁻¹(2モード) | 5,000min⁻¹(自動変速) |
| 質量 | 2.4kg | 2.8kg |
| 騒音(通常/静音) | 101dB/92dB | 94dB/ー |
| 本体のみの価格 | 47,100円 | KS513D 46,000円/KS514D 43,800円 |
KS515D/KS516Dの前の世代にあたる、マキタの18V防じんマルノコです。KS513Dがダストボックス仕様、KS514Dがダストカバー仕様です。
本体のみの価格は、C5YEより1,100〜3,300円安くなります。通常の音も94dBで、C5YEより7dB小さい値です。一方で、回転数はC5YEのほうが2,000min⁻¹高く、カタログの質量も0.4kg軽くなります。
マキタの18V電池をすでに持っていて、本体価格を抑えたいならKS513D/KS514D。回転数の高さと、サイレントモードでの静かさを取るならC5YEです。
電動工具なびの見解

電源の取れる作業場や現場で、集じん機につないでボードやサイディングを切るなら、C5YEは候補になります。
回転数と切込みの深さはコードレスのC3605DYB/DYCと同じで、電池と充電器を買わずに済みます。サイレントモードに入れれば、実測で92dBまで下がる点も、音を気にする室内の現場では使いどころがあります。
逆に、現場を移動することが多い人や、マキタ・HiKOKIの電池をすでに持っている人は、上で比べたコードレス機のほうが合う可能性があります。

