HiKOKIのAC100V・125mm丸のこ「C5MEY(SK)」。コンセント式の「深切り電子丸のこ」で、黒鯱(クロシャチ)チップソーが付いた品番です。
C5MEY(SK)を購入し、騒音の測定と、SPFの1×4材・2×4材の直角切りをしました。同じコンセント式のマキタ5230と、HiKOKIの集じん丸のこC5YEとも比べながら紹介します。
なお、この記事でレビューしているのは(SK)です。末尾に(SK)が付かない無印のC5MEYとは回転数が違います。

C5MEY(SK)のスペック(マキタ5230との比較)

| 項目 | HiKOKI C5MEY(SK) | マキタ 5230 |
|---|---|---|
| 電源 | AC100V | AC100V |
| のこ刃径 | 125mm | 125mm |
| 切込み深さ(90°/45°) | 47/30mm | 46/30mm |
| 回転数 | パワー 7,000/サイレント 3,500min⁻¹ | 5,600min⁻¹ |
| 静音モード | あり(サイレントモード) | なし |
| 質量 | 2.2kg(コード除く) | 2.2kg |
| ブレーキ | あり | あり |
| 付属のこ刃 | 黒鯱チップソー | レーザーダブルスリットチップソー |
| 騒音(うちの実測・通常/静音) | 101dB/94dB | 100dB/ー |
| 標準小売価格(税別) | 47,100円 | 34,800円 |
※価格はメーカーの標準小売価格(税別・2026年9月時点)です。販売店での実際の価格とは異なります。
メリット
- サイレントモードにすると、実測値が101dBから94dBへ7dB下がった(コンセント式で静音モードがあるのは、C5YEとこの機種)
- パワーモードの回転数は7,000min⁻¹(5230は5,600min⁻¹)
- 黒鯱チップソーが最初から付いている
- コードの出る向きを、横と後ろで切り替えられる
デメリット
- パワーモードの騒音は実測101dBと大きめ
- 集じん機につなぐアダプタは別途用意
- 5230より12,300円高い
C5MEY(SK)の5つの特徴
- サイレントモードに切り替えられ、負荷がかかるとパワーモードに戻る
- パワーモードは7,000min⁻¹。無印のC5MEYより回転数が高い
- 黒鯱チップソーが付いて届く
- 2.2kg・全幅176mmで、ハンドルがのこ刃に近い
- コードの出る向きを、横と後ろで切り替えられる
サイレントモードに切り替えられ、負荷がかかるとパワーモードに戻る

本体の側面に、サイレントモードのスイッチがあります。押すと回転数が3,500min⁻¹に下がり、パワーモード(7,000min⁻¹)の半分に。隣にあるのは、LEDライトの点灯・消灯を設定するスイッチです。

サイレントモードで切断していて、モーターにかかる負荷が大きくなると、自動でパワーモードに切り替わります。普段はサイレントモードに入れておき、材料に食い込んで重くなったときに自動的に回転を上げてもらう、という使い方ができます。
HiKOKIによると、サイレントモードにすると騒音は5dB下がります。実際に測った下がり幅は、あとの実測のセクションで紹介します。
パワーモードは7,000min⁻¹。無印のC5MEYより回転数が高い
| 品番 | パワーモード | サイレントモード |
|---|---|---|
| C5MEY(SK)今回購入 | 7,000min⁻¹ | 3,500min⁻¹ |
| C5MEY(無印) | 5,000min⁻¹ | 2,500min⁻¹ |
C5MEY(SK)のパワーモードは7,000min⁻¹で、比較機の5230(5,600min⁻¹)より1,400min⁻¹高い回転数です。

切断スピードは(SK)が約13.5m/min、無印のC5MEYが約9.6m/minで、約40%速くなっています。ただし、このグラフは(SK)が黒鯱チップソー・7,000回転、無印がスーパーチップソー・5,000回転で測った値です。刃と回転数の両方が違う条件での比較です。
HiKOKIはほかに、延長コードを使っても切断スピードが下がりにくい「電圧降下に強い」制御と、エンジン発電機でも使えることを挙げています。
消費電力は1,050Wで、本体の銘板にも「1050W」と書かれています。ほかの電動工具と同じ回路のコンセントにつなぐときは、ブレーカーの容量を先に確かめておくと安心です。
黒鯱チップソーが付いて届く

箱を開けると、入っていたのは本体(電源コード付き)・取扱説明書・六角棒スパナでした。のこ刃は本体に取り付けた状態で入っています。
付いているのはHiKOKIの黒鯱チップソーで、その切れ味、切断面のキレイさは文句なしです。
| 品番 | 内容 | 標準小売価格(税別) |
|---|---|---|
| C5MEY(SK)今回購入 | 本体(黒鯱チップソー付) | 47,100円 |
取扱説明書は、C5MEY(SK)と、際切りができるC5REY(SK)の2機種で1冊になっていました。
2.2kg・全幅176mmで、ハンドルがのこ刃に近い

質量はコードを除いて2.2kgで、カタログ値では5230と同じ重さです。全幅は176mmで、ハンドルをのこ刃の近くに置いて押しやすくしています。
うちにあるHiKOKIのコンセント式の丸のこ(C5YE・C6MBYA3・FC6MA3・FC6BB3)の中では、一番軽い数字です。
コードの出る向きを、横と後ろで切り替えられる

本体の後ろにあるホルダで、電源コードの出る向きを「横出し」と「後方出し」に切り替えられます。
コードが切った材料に引っかかりそうなら後ろへ、足元に回したいなら横へ、と作業台の置き方に合わせて選べます。
騒音を実測:パワー101dB、サイレント94dB
騒音計を本体のすぐそばに置き、刃を空回しした状態で騒音を測っています。どの機種も同じやり方で測っているので、機種どうしの比較に使えます。
パワーモードの101dBは、これまで測った丸のこの中では大きいほうです。周りへの音が気になる場所では、パワーモードは使いにくい音量です。
サイレントに切り替えると、実測値は94dBまで下がりました。下がり幅は7dBです。94dBは、静音モードの無い5230(100dB)より6dB小さい数字です。
HiKOKIが挙げている「5dB低減」はメーカーの測定条件での値で、うちの7dBとは測り方が違います。この2つの数字は単純に比較はできない点はご注意ください。
購入前に確認したい2つのポイント
パワーモードの音について
先ほどの実測のとおり、パワーモードは101dBです。周りへの音が気になる場所では、サイレントモードを使う場面が増えます。
ただ、パワーモードの音は5230やC6MBYA3とほぼ同じです。コンセント式の中から選ぶなら、ここは機種の差になりません。
集じん機につなぐアダプタは別途用意

C5MEY(SK)は、切り粉を本体の後ろへ出す方式です。箱の中身に集じん用のアダプタは無く、集じん機につなぐには別に用意する必要があります。
集じん機を使わず、切り粉が後ろへ飛んでも困らない作業場なら、気にしなくていい部分です。粉じんを吸わせながら切りたいなら、集じん丸のこのC5YEを選ぶほうが分かりやすいです(比較は後で紹介します)。
他の丸のこと比べて、どっちを選ぶ?
5230(マキタ AC100V):価格を抑えたい場合
| 項目 | HiKOKI C5MEY(SK) | マキタ 5230 |
|---|---|---|
| 回転数 | 7,000/3,500min⁻¹ | 5,600min⁻¹ |
| 騒音(通常/静音) | 101dB/94dB | 100dB/ー |
| ブレーキ | あり | あり |
| 付属のこ刃 | 黒鯱チップソー | レーザーダブルスリットチップソー |
| 価格 | 47,100円 | 34,800円 |
刃の大きさ、切込みの深さ(1mm差)、カタログの重さはほぼ同じです。違うのは、回転数と静音モードの2つです。ブレーキはどちらにも付いています。
12,300円の差で、サイレントモードと、1,400min⁻¹高い回転数が付きます。
静音モードが要る人はC5MEY(SK)。音を下げる必要がなく、価格を抑えたいなら5230です。
際切りと左15°の傾斜が欲しい場合は、マキタに5241(40,500円)もあります。
C5YE(HiKOKI AC100V・集じん):集じん機につなぐ場合
| 項目 | HiKOKI C5MEY(SK) | HiKOKI C5YE |
|---|---|---|
| 質量 | 2.2kg(コード除く) | 2.4kg |
| 集じん | 切り粉を後ろへ出す | 集じん機接続(ダストボックスは別売) |
| 付属のこ刃 | 黒鯱チップソー | 別売 |
| 騒音(通常/静音) | 101dB/94dB | 101dB/92dB |
| 価格 | 47,100円 | 47,100円 |
同じHiKOKIのコンセント式で、回転数(7,000/3,500min⁻¹)と価格は同じです。C5YEは集じんのための丸のこで、そのぶんカタログ値で200g重く、のこ刃は別に買う必要があります。
集じん機につないで粉じんを吸わせたいならC5YE。集じんが要らず、刃付きで軽いほうがいいならC5MEY(SK)です。
C6MBYA3(HiKOKI AC100V・165mm):厚い材料を切る場合
| 項目 | HiKOKI C5MEY(SK) | HiKOKI C6MBYA3 |
|---|---|---|
| のこ刃径 | 125mm | 165mm |
| 切込み深さ(90°/45°) | 47/30mm | 66/46mm |
| 質量 | 2.2kg(コード除く) | 2.9kg |
| 静音モード | あり | なし |
| 騒音(通常/静音) | 101dB/94dB | 101dB/ー |
| 価格 | 47,100円 | 40,000円 |
同じHiKOKIのコンセント式で、刃が165mmの機種です。90°で66mm、45°でも46mmまで切れるので、2×4材を斜めに切れます。そのかわりカタログ値で700g重く、静音モードはありません。
厚い材料や斜め切りが多いならC6MBYA3、合板や2×4材の直角切りが中心で、軽さと静音モードを取るならC5MEY(SK)です。
電動工具なびの見解

コンセントの使える作業場や現場で125mmの丸のこを使い、時間帯や場所によって音を下げたいなら、C5MEY(SK)は候補になります。
これまで測ったコンセント式の丸のこは、どれも通常の状態で99〜103dBでした。その中で、スイッチ1つで94dB(実測)まで下げられるのは、集じん丸のこのC5YEとこの機種だけです。集じん機につながずに使うなら、この機種のほうが軽く、刃も付いて届きます。
逆に、音を下げる場面がなければ、この機種の良さは生かしきれません。その場合は、上で比べた5230のほうが合う可能性があります。
