2023年3月に発売された、HiKOKIの18V・165mm丸のこ「C1806DB」。HiKOKIの165mm丸のこのうち18V側の主力機で、マキタならHS610D/HS611Dにあたります。
本体のみの(NN)を購入し、騒音を測り、SPFの1×4材と2×4材を直角に切りました。同じHiKOKIの36V機C3606DBと、マキタの18V機HS611Dとも比べながら紹介します。

C1806DBのスペック

| 項目 | HiKOKI C1806DB ![]() |
|---|---|
| 電源 | 18V (マルチボルト可) |
| のこ刃径 | 165mm |
| 切込み深さ (90°/45°) |
66/46mm |
| 切込み深さ (逆5°) |
57mm |
| 回転数 (パワー/サイレント、1分あたり) |
4,500/2,500min⁻¹ |
| モード数 | 2 |
| 質量 | 3.2kg |
| 騒音 (実測・通常/静音) |
99dB/97dB |
| 本体のみの価格 (税別) |
46,700円 |
※価格はメーカーの標準小売価格(税別・2026年9月時点)です。販売店での実際の価格とは異なります。
メリット
- 切込み深さは90°66mm・45°46mm・逆5°57mm
- マルチボルト電池に加えて、18Vの電池も使える
- 本体のみの(NN)にも、黒鯱のこ刃とダストアダプタが付いている
- 通常モードの実測値は99dBで、C3606DBの高回転(102dB)より3dB小さい
デメリット
- サイレントモードにすると、実測値は99dBから97dBへ2dB下がる(これまで測った静音モード付きの丸のこで一番小さい下がり幅)
- 質量は3.2kg
- 本体のみの品番にはケースが付かず、別途用意が必要
C1806DBの4つの特徴
- 90°で66mm、逆5°に傾けても57mmまで切り込める
- マルチボルト電池だけでなく、18Vの電池も使える
- のこ刃とダストアダプタが最初から付いている
- 深さを仮止めできるサブレバーと、耐久性を上げたベース
90°で66mm、逆5°に傾けても57mmまで切り込める
C1806DBの切込み深さは、90°で66mm、45°で46mmです。
45°で46mmあれば、厚さ38mmの2×4材を斜めに切っても刃が届く深さです。90°の66mmは、2×4材より厚い材料を一度で切り通したいときの余裕になります。
刃は45°側だけでなく、反対側に5°(逆5°)も傾けられ、そのときの切込みは57mmです。逆5°は、壁ぎわや柱の近くで刃をわずかに逃がしたいときに使う角度です。
マルチボルト電池だけでなく、18Vの電池も使える

C1806DBは、HiKOKIのマルチボルト電池に加えて、18Vのリチウムイオン電池でも動きます(写真は、18V・2.0Ahの小さい電池を付けたところ)。
18Vの電池しか持っていない人でも、165mmの丸のこを動かせます。
小さい電池を付ければ、そのぶん手に持ったときの重さも抑えられます。
のこ刃とダストアダプタが最初から付いている

本体のみの(NN)を開けると、入っていたのは本体・取扱説明書・ダストアダプタの3つでした。のこ刃は本体に取り付けた状態で入っています。
付いているのは、HiKOKIの「黒鯱(クロシャチ)」チップソー(刃数45)。買ってすぐ、刃を買い足さずに使い始められます。

付属のダストアダプタに、うちの集じん機のホースを直接つなげました。アダプタは買い足さずに済みますが、手持ちのホースがそのままつながるかは、確かめておきましょう。

アダプタは工具なしのワンタッチで付け外しできます。ノズルが回るので、ホースを出す向きを材料の置き方や立ち位置に合わせて変えられます。切り粉の通り道とアダプタの取り付け部も見直してあり、集じん性能を上げた設計です。

集じん機を使わない場合は、別売のダストバッグ(コードNo.0033-1725)を付けると、切り粉を袋で受けられます。
深さを仮止めできるサブレバーと、耐久性を上げたベース

切込み深さを決めるレバーの横にあるのが、HiKOKI独自のサブレバー(特許)。本締めする前に位置を仮止めできるので、深さを合わせている途中で刃の位置がずれません。

ベースは、裏側のリブ(補強の出っ張り)の形を見直して剛性を上げています。表面のニッケルメッキも厚くして、摩耗しにくくしてあります。ベースと刃の平行がずれたときに直せる微調整機構付き。

ほかに、安全ロックの「スイッチロック」を操作すると、刃が回る前にLEDが刃先を照らす「LED先つけ機能」があります。材料に引いた切断位置の線(墨線)に刃を合わせてから、スイッチを入れられます。スイッチロックも、押しやすい形に変わっています。
騒音を実測:パワー99dB、サイレント97dB
騒音は、騒音計を本体のすぐそばに置き、刃を空回しした状態で測りました。どの機種も同じやり方なので、機種どうしの比較に使えます。

刃を空回ししたときの99dBは、マキタの165mm機HS610D/HS611D・HS631Dと同じ数字です。36VのC3606DBの高回転(102dB)よりは3dB小さいものの、木材を切るときの音の差までは、この測定では分かりません。
サイレントモードに切り替えた実測値は97dB。下がり幅は2dBで、これまで測った静音モード付きの丸のこの中では一番小さい数字です。C3606DBは102dBから93dBへ9dB、同じHiKOKIの18V機C1805DBは98dBから92dBへ6dB下がりました。
回転数は4,500min⁻¹から2,500min⁻¹へ半分近くまで下がりますが、空回しで測った騒音の下がり幅は2dBでした。
C1806DBを選ぶときに確認したい3つのポイント
サイレントモードの音の下がり幅について
先ほどの実測のとおり、サイレントモードに切り替えても99dBが97dBになるだけです。音を下げるためにサイレントモードを使う場合は、この2dBが判断の材料になります。
普段はパワーモードしか使わない場合は、この下がり幅を気にする必要はありません。
質量は3.2kg

カタログの質量は3.2kgです。
持ち運びや構えやすさは、重さも見ておきたいところです。カタログ値は3.2kgですが、使う電池によって重さが違います。作業台の材料を切るときは、本体を材料に載せて進められます。
本体のみの品番は、ケースを別途用意
| 型式 | 内容 | 標準小売価格(税別) |
|---|---|---|
| C1806DB(2XPZ) | 電池2個・充電器・ケース付き | 102,600円 |
| C1806DB(NN)今回購入 | 本体のみ | 46,700円 |
※どちらの型式にも黒鯱チップソーが付きます。(2XPZ)の中身は、マルチボルト電池BSL36A18X×2・充電器UC18YDL2・システムケース4です。(NN)は電池・充電器・ケースが別売です。
セット品は102,600円で、本体のみとの差額55,900円は、マルチボルト電池2個・急速充電器・システムケース4が付く分にあたります。
本体のみの(NN)は、電池と充電器に加えてケースも付きません。現場に持ち出すなら、手持ちの収納で運べるか、ケースを別に用意するかも考えておきましょう。
他の丸のこと比較
C3606DB(HiKOKI 36V):モードを使い分けたい場合
| 項目 | HiKOKI C3606DB ![]() |
HiKOKI C1806DB ![]() |
|---|---|---|
| 使える電池 | マルチボルトのみ | マルチボルト・18V |
| 回転数 | 5,600/4,300/ 2,000min⁻¹ |
4,500/2,500min⁻¹ |
| 騒音 (通常/静音) |
102dB/93dB | 99dB/97dB |
| 質量 | 3.3kg | 3.2kg |
| 本体のみの価格 | 50,400円 | 46,700円 |
切込みの深さは90°・45°・逆5°のどれも同じ。違うのは、モードの数と音と、使える電池です。
C3606DBは3モードを切り替えられ、空回しのサイレントは93dBで、C1806DBの97dBより4dB小さい値でした。一方、C1806DBは18Vの電池も使え、通常モードの空回し音は3dB小さく、本体のみの価格は3,700円安くなります。
HS610D/HS611D(マキタ 18V):軽さと回転数を取る場合
| 項目 | マキタ HS610D ![]() |
マキタ HS611D ![]() |
HiKOKI C1806DB ![]() |
|---|---|---|---|
| 切込み深さ (90°/45°) |
57/41mm | 57/41mm | 66/46mm |
| 傾斜の反対側 | 左5°で46.5mm | 左5°で46.5mm | 逆5°で57mm |
| 回転数 | 5,000min⁻¹ (自動変速) |
5,000min⁻¹ (自動変速) |
4,500min⁻¹ (パワー) |
| 質量 | 3.0kg | 3.0kg | 3.2kg |
| 集じんアダプタ | 別売 | 別売 | 標準付属 |
| 集じん機との無線連動 (連動対応の機器が別に必要) |
非対応 | 対応 | 対応 |
| 騒音 (通常・実測) |
─ | 99dB | 99dB |
| 本体のみの価格 | 41,500円 | 45,800円 | 46,700円 |
マキタの18V・165mmの主力機で、通常モードの騒音は、HS611Dの実測が99dBでした(HS610Dは兄弟機として同じ値で扱っています)。
C1806DBは切込みが90°で9mm、45°で5mm深く、ダストアダプタも付いています。HS610D/HS611Dは回転数が500min⁻¹高く、カタログの質量で200g軽くなります。使う電池はHiKOKIとマキタで系統が違い、共用はできません。
マキタで同じ66mmの深さが欲しい場合は、HS631D(90°66mm・45°46mm・3.0kg・本体のみ45,900円)があります。
FC1806DA(HiKOKI 18V):週末のDIYで使う場合
| 項目 | HiKOKI FC1806DA ![]() |
HiKOKI C1806DB ![]() |
|---|---|---|
| 切込み深さ (90°/45°) |
57/38mm | 66/46mm |
| 傾斜の反対側 | 非対応 | 逆5°で57mm |
| 回転数 | 3,800min⁻¹ | 4,500min⁻¹ (パワー) |
| 質量 | 3.4kg | 3.2kg |
| LED | なし | あり |
| 集じん | 後方排出 ダクトアダプタ別売 |
ダストアダプタ 標準付属 |
| 付属のこ刃 | 一般 (刃数24) |
黒鯱 (刃数45) |
| 本体のみの価格 | 27,000円 | 46,700円 |
同じHiKOKIの18V・165mmで、価格を抑えたいDIY向けの機種です。切込みは90°57mm・45°38mmなので、切る材料の厚さと、刃を傾けて切るかを先に見ておきましょう。
FC1806DAは本体のみの価格が19,700円安い反面、切込みは90°で9mm浅く、回転数はC1806DBのパワーモードより700min⁻¹低めです。LEDは付かず、カタログの質量で200g重くなります。
電動工具なびの見解

HiKOKIの18V電池かマルチボルト電池を持っていて、厚い材料まで切れる165mmの丸のこを探しているなら、C1806DBは候補になります。
90°66mm・逆5°57mmの深さを、手持ちの18V電池で使えるのが、この機種の強み。本体のみの(NN)でも黒鯱のこ刃とダストアダプタが付くので、電池と充電器があれば46,700円で165mmの仕事を始められます。
一方、サイレントモードでの下がりは、空回しで2dB。静音を重視するなら、マルチボルト電池が使えるC3606DBも候補です。軽さを重視するならマキタのHS610D/HS611D、66mmの深さも欲しければHS631Dと比べてください。ただし、マキタ機にはHiKOKIの電池を使えません。






