HiKOKIのAC100V・165mm丸のこ「C6MEY2」と「C6MVYA2」。HiKOKIが「深切り電子丸のこ」と呼ぶ、厚い材料まで切れるコンセント式の2機種です。
C6MEY2は、ACブラシレスモーターに、回転を落として音を下げるサイレントモードを組み合わせた機種。パワーモードの回転数も、従来製品のC6MEYより10%上がっています。兄弟機のC6MVYA2は回転数の切り替えがない機種で、フッ素ベースの品番も選べます。
同じ66mmまで切れるHiKOKIのコンセント式C6MBYA3、18VのC1806DB、マキタ18VのHS631Dとの違いも紹介します。

C6MEY2/C6MVYA2のスペック
| 項目 | HiKOKI C6MEY2 ![]() |
HiKOKI C6MVYA2 ![]() |
|---|---|---|
| 電源 | AC100V (コード5m) |
AC100V (コード4.5m) |
| 消費電力 | 1,050W | 1,150W |
| のこ刃径 | 165mm | 165mm |
| 切込み深さ (90°/45°) |
66/46mm (逆5°は57mm) |
66/44mm |
| 傾斜 | 45°〜逆5° | 45°〜逆5° |
| モード | パワー/サイレント | ─ |
| 回転数 | 4,500/2,000min⁻¹ | 4,100min⁻¹ |
| 質量 | 2.8kg | 2.7kg |
| LED | 白色LED 刃先の左右を照らす |
LEDツインライト |
| ベース | アルミ | アルミ ((SGB)はフッ素) |
| 標準で付くのこ刃 | 黒鯱 (刃数45) |
165mmチップソー (刃数52) |
| 本体色 | アグレッシブグリーン ストロングブラック |
黒 |
| 標準小売価格 (税別・刃付き) |
54,600円 | 39,600円 |
| (SGB)の価格 (税別) |
─ | 43,100円 |
| 標準小売価格 (税別・刃別売) |
50,700円 | 36,400円 |
※C6MEY2の回転数はパワー/サイレントの順、質量はのこ刃・コードを除く値です。C6MEY2の黒鯱はスーパーチップソー、C6MVYA2(SGB)にはスーパーチップソー ブラック(刃数52)が付きます。価格は、C6MEY2のこ刃別売が(N)・(NB)、C6MVYA2の刃付きが(B)、のこ刃別売が(NB)のものです。
※価格はメーカーの標準小売価格(税別・2026年9月時点)です。販売店での実際の価格とは異なります。
メリット
- 2機種とも、90°で66mmまで切れる
- C6MEY2は、回転数を2,000min⁻¹に下げるサイレントモードを持ち、負荷が大きくなると自動でパワーモードに切り替わる
- C6MEY2のACブラシレスモーターは、延長コードを使うときも電圧降下の影響を受けにくい
- C6MVYA2は、チップソー付きの(B)が標準小売価格39,600円
デメリット
- 2機種ともコード式で、コンセントの届く範囲で使うことになる
- C6MEY2のダストアダプタは別売
- C6MVYA2の45°の切込みは44mm
- C6MEY2の黒鯱付きは税別54,600円で、C6MVYA2(B)の刃付きより15,000円高い
C6MEY2とC6MVYA2の違いは、サイレントモードと45°の切込み深さ

| 項目 | HiKOKI C6MEY2 ![]() |
HiKOKI C6MVYA2 ![]() |
|---|---|---|
| モード | パワー/サイレント | ─ |
| 回転数 | 4,500/2,000min⁻¹ | 4,100min⁻¹ |
| 切込み深さ (45°) |
46mm | 44mm |
| 消費電力 | 1,050W | 1,150W |
| コード | 5m | 4.5m |
| 質量 | 2.8kg | 2.7kg |
| 標準で付くのこ刃 | 黒鯱 (刃数45) |
165mmチップソー (刃数52) |
| 標準小売価格 (税別・刃付き) |
54,600円 | 39,600円 |
| (SGB)の価格 (税別) |
─ | 43,100円 |
| 標準小売価格 (税別・刃別売) |
50,700円 | 36,400円 |
※C6MEY2の回転数はパワー/サイレントの順、質量はのこ刃・コードを除く値です。(SGB)にはスーパーチップソー ブラックが付きます。価格は、C6MEY2のこ刃別売が(N)・(NB)、C6MVYA2の刃付きが(B)、のこ刃別売が(NB)のものです。
のこ刃径と、90°で66mmという切込み深さは2機種で同じ。違いの1つ目は回転数で、C6MEY2はパワーモードとサイレントモードを切り替えられますが、C6MVYA2は4,100min⁻¹のみです。モーターについても、C6MEY2はACブラシレスモーターを採用しています。
2つ目は45°に傾けたときの切込みで、C6MEY2は46mm、C6MVYA2は44mm。この2mmの差が出るのは、45°で切る材料の厚さが44mmを超え、46mmまでのときです。
C6MVYA2は、刃の左右を照らすLEDツインライトや、切る位置の線(墨線)の上の切粉を吹き飛ばすブロワを備えています。さらに、板の途中をくり抜く窓抜き切断で墨線をベースの前後で合わせられる後方刃先ガイドも付いた機種です。(SGB)の品番は、材料との摩擦が小さいフッ素ベースを採用し、黒いスーパーチップソーが付きます。

C6MEY2はサイレントモードとACブラシレスモーターを持ち、45°で46mmまで切れます。C6MVYA2は1つの回転数で切る機種で、刃付きどうしの標準小売価格は15,000円安くなります。
C6MEY2の4つの特徴
- サイレントモードに切り替えて、回転数を2,000min⁻¹まで下げられる
- ACブラシレスモーターで、延長コードを使っても電圧降下の影響を受けにくい
- パワーモードの回転数は、従来製品C6MEYより10%高い4,500min⁻¹
- ダイカスト製のベベルピースと新しい平行度の調整機構で、切断の精度を保つ
このほか、刃先の左右を照らす白色LEDライト、ブレーキ、スイッチを入れたままにできるスイッチストッパも装備。スイッチが入ったまま電源プラグを差し込んでも起動しない作りで、過負荷や温度の保護が働いたときはLEDの点滅で知らせます。
サイレントモードに切り替えて、回転数を2,000min⁻¹まで下げられる
スイッチパネルのサイレントスイッチを押すと、モーターの最高回転数を下げて音を抑えるサイレントモードに切り替わります。回転数はパワーモードの4,500min⁻¹に対して2,000min⁻¹で、サイレントモードの間は表示ランプが点灯。
サイレントモードで切っていて負荷が大きくなると自動でパワーモードの回転になり、負荷が小さくなるとサイレントモードに戻ります。2026年9月時点で、HiKOKIのコンセント式165mm丸のこでサイレントモードを持つのはC6MEY2だけ。
選んだモードは、スイッチを切っても、電源プラグを抜き差ししても変わりません。現場を移るたびにプラグを抜いても、サイレントモードのまま次の作業を始められます。
ACブラシレスモーターで、延長コードを使っても電圧降下の影響を受けにくい
C6MEY2のモーターはブラシレスで、HiKOKIは「ACブラシレスモーター」と呼んでいます。延長コードを使うときのように電源の条件が悪くても、電圧降下の影響を受けにくく、性能が落ちにくいモーターです。
インバータ制御のないエンジン発電機でも使えるので、コンセントの無い現場で発電機を電源にする場合も候補に入ります。カーボンブラシを使わないモーターなので、ブラシの交換もありません。
パワーモードの回転数は、従来製品C6MEYより10%高い4,500min⁻¹

パワーモードの回転数は4,500min⁻¹で、従来製品のC6MEYから10%上がりました。メーカーの試験では、SPFという木材の2×10材(ツーバイテン材)を繊維と直角に切り、押し付ける力を30N(約3kg分)にそろえた場合、切断スピードがC6MEYの約1.2倍になります。
また、切込み深さは90°で66mm、45°で46mm、反対側に5°傾けたとき(逆5°)で57mmです。2×10材のような幅の広い材を切る本数が多い作業ほど、同じ長さを切る時間の差が積み重なります。
黒鯱(クロシャチ)チップソーは、C6MEY2と、本体色がストロングブラックの(B)の品番に標準で付いてきます。
ダイカスト製のベベルピースと新しい平行度の調整機構で、切断の精度を保つ

傾斜の支点になるベベルピースには、HiKOKIの造作丸のこと同じ、剛性の高いダイカスト製の部品を使っています。ベースもリブの形を見直して剛性を上げ、ニッケルメッキを厚くして減りにくくしました。
切込み深さを調整する部品(リンク)には、ベースとのこ刃の平行を細かく合わせる、新しい微調整構造を採用。従来製品のC6MEYと比べて切込み深さの調整がスムーズになり、深さを変えたときも平行度が狂いにくくなりました。ベースとのこ刃の平行がずれたときに使うのは、M6のトメネジ3本。
切込み用レバーの横にはリンクを仮に固定できるサブレバーも付いていて、深さを合わせてから本締めするまでの間、ベースを押さえておく手間が減ります。

C6MEY2を選ぶときに確認したい4つのポイント
サイレントモードでも、負荷が大きいとパワーモードの回転になる
サイレントモードは、負荷が大きくなると自動でパワーモードの4,500min⁻¹に切り替わります。厚い材料を切るときのように負荷が大きい間は、サイレントモードに入れていても2,000min⁻¹のままにはなりません。
切り替えは本体が自動で行うので、ボタンを押し直す必要はありません。負荷が小さくなれば、2,000min⁻¹のサイレントモードに戻ります。
集じん機につなぐダストアダプタは別売
集じん機につなぐダストアダプタ(コードNo.379511)は、どの品番にも付きません。後ろの切粉排出口への着脱はワンタッチで、ノズルが回るのでホースの向きも変えられます。
集じん機のホースにつなぐときは、使う集じん機に合わせたゴムアダプタかジョイントも必要です。ダストアダプタには、別売のダストバッグを付けることもできます。
屋外で切粉をそのまま出して切る作業が中心なら、ダストアダプタが無くても作業を始められます。
(N)・(NB)はチップソーが付かない
| 品番 | 本体色 | 付いてくるもの | 標準小売価格(税別) |
|---|---|---|---|
| C6MEY2 | アグレッシブグリーン | 黒鯱・ボックススパナ | 54,600円 |
| C6MEY2(B) | ストロングブラック | 黒鯱・ボックススパナ | 54,600円 |
| C6MEY2(N) | アグレッシブグリーン | ボックススパナ | 50,700円 |
| C6MEY2(NB) | ストロングブラック | ボックススパナ | 50,700円 |
※黒鯱は165mm・刃数45。(N)・(NB)はチップソー別売です。

黒鯱付きとチップソー別売の価格差は3,900円。(N)・(NB)には刃が付かないので、外径160〜165mm・穴径20mmのチップソーを別に用意します。
手持ちの刃が外径160〜165mm・穴径20mmに合う場合や、黒鯱付きの品番を選ぶ場合は、刃を別に買う必要はありません。
延長コードは、太さで使える長さが変わる
本体のコードは5m。取扱説明書では、延長コードの太さごとの使える長さの上限は、1.25mm²で10m、2mm²で15m、3.5mm²で30mとされています。
消費電力は1,050W。コンセントの近くで切る作業が中心なら、延長コードは不要か、短いもので済みます。
他の165mm丸のこと比較
比べるポイントは、モードの切り替えが要るか、コードレスで使いたいか、どのメーカーの電池を使っているかの3つ。どれも90°で66mm、45°で46mmまで切れる機種です。
C6MBYA3(HiKOKI AC100V):モードの切り替えが要らない場合
| 項目 | HiKOKI C6MBYA3 ![]() |
HiKOKI C6MEY2 ![]() |
|---|---|---|
| モード | ─ | パワー/サイレント |
| 回転数 | 5,000min⁻¹ | 4,500/2,000min⁻¹ |
| ACブラシレスモーター | ─ | ○ |
| 切込み深さ (90°/45°/逆5°) |
66/46/57mm | 66/46/57mm |
| 質量 | 2.9kg | 2.8kg |
| 消費電力 | 1,050W | 1,050W |
| ダストアダプタ | 別売 | 別売 |
| 標準小売価格 (税別・黒鯱付) |
40,000円 | 54,600円 |
| 標準小売価格 (税別・刃別売) |
36,400円 | 50,700円 |
※C6MEY2の回転数はパワー/サイレントの順、質量はのこ刃・コードを除く値です。
HiKOKIのコンセント式で、切込み深さと消費電力が同じ165mm丸のこです。回転数は5,000min⁻¹のみで、モーターはブラシレスではありません。
C6MEY2はサイレントモードとACブラシレスモーターを持つ機種。C6MBYA3はモードの切り替えが無いかわりに、黒鯱付きどうしの標準小売価格が14,600円安くなります。
C1806DB(HiKOKI 18V):コードレスでサイレントモードを使いたい場合
| 項目 | HiKOKI C1806DB ![]() |
HiKOKI C6MEY2 ![]() |
|---|---|---|
| 電源 | 18V | AC100V |
| 回転数 (パワー/サイレント) |
4,500/2,500min⁻¹ | 4,500/2,000min⁻¹ |
| 切込み深さ (90°/45°/逆5°) |
66/46/57mm | 66/46/57mm |
| 質量 | 3.2kg | 2.8kg |
| ダストアダプタ | 標準付属 | 別売 |
| 集じん機との無線連動 | あり | ─ |
| 本体の価格 (税別・黒鯱付) |
46,700円 | 54,600円 |
| 電池2個・充電器セット (税別) |
102,600円 | ─ |
※質量は測定条件がそろっていないので、数字だけでは軽さを比べられません。C6MEY2は、のこ刃・コードを除く値です。C1806DBの本体のみは(NN)、セットは(2XPZ)(電池2個・充電器・ケース付き)です。
HiKOKIの18Vで、同じパワーモードとサイレントモードの2つを持つ165mm丸のこ。パワーモードの回転数は同じ4,500min⁻¹です。
C1806DBはコードが無く、ダストアダプタが付いて集じん機との無線連動にも対応します。電池2個・充電器付きのセットで買うと102,600円です。C6MEY2は、電池も充電器も要りません。
HS631D(マキタ 18V):マキタ18Vの電池で66mmを切りたい場合
| 項目 | マキタ HS631D ![]() |
HiKOKI C6MEY2 ![]() |
|---|---|---|
| 電源 | 18V | AC100V |
| モード | ─ | パワー/サイレント |
| 回転数 | 5,000min⁻¹ (自動変速) |
4,500/2,000min⁻¹ |
| 切込み深さ (90°/45°) |
66/46mm | 66/46mm |
| 質量 | 3.0kg | 2.8kg |
| 防じん・防滴 | あり (APT) |
─ |
| 標準で付くのこ刃 | 鮫肌 (A-64353) |
黒鯱 |
| 本体の価格 (税別・刃付き) |
45,900円 | 54,600円 |
| 電池2個・充電器セット (税別) |
104,700円 | ─ |
※C6MEY2の回転数はパワー/サイレントの順です。質量は測定条件がそろっていないので、数字だけでは軽さを比べられません。C6MEY2は、のこ刃・コードを除く値です。HS631Dの本体のみはHS631DZS(鮫肌付き)、セットはHS631DGXS(電池2個・充電器・ケース付き)です。
マキタの18Vで、同じ66mmまで切れる165mm丸のこです。回転数は負荷に合わせて本体が自動で調整し、モードを手で選ぶことはできません。
切込み深さは同じで、HS631Dはマキタ18Vの電池で動き、防じん・防滴の仕組み(APT)を持ちます。一方のC6MEY2はコンセント式なので電池や充電器が要らず、サイレントモードにも切り替えられます。
電動工具なびの見解

コンセントの取れる現場で66mmの深切りをしながら、音を下げたい時間帯もあるなら、C6MEY2は候補になります。
165mmの深切りに、サイレントモードとACブラシレスモーターを組み合わせたこと。これがC6MEY2の一番の特徴です。
ただし、音がどれくらい下がるかは、この記事では実機で確かめていません。サイレントモードでも負荷が大きくなると、パワーモードの回転になります。モードの切り替えを使わない場合は兄弟機のC6MVYA2やC6MBYA3、コードレスで使いたい場合はC1806DBも候補に入れて、それぞれの違いを比べてみてください。






