HiKOKIの18V・125mmコードレスリフォーム用丸のこ「C1805DB」。HiKOKIが「リフォーム用」と名乗る丸のこで、18Vと14.4Vの電池に対応した機種です。
本体のみの(NN)を購入し、騒音の測定と、SPF材の直角切りを試しました。同じHiKOKIの18V・165mm機C1806DBと、10.8VのC1205DA、マキタのHS475D・KS004Gとも比べながら紹介します。

C1805DBのスペック

| 項目 | HiKOKI C1805DB ![]() |
|---|---|
| 電源 | 18V/14.4V |
| のこ刃径 | 125mm |
| 切込み深さ (90°/45°) |
47/30mm |
| 反対側への傾斜 | 逆15°で20mm (際切り) |
| 回転数 (パワー/サイレント) |
6,000/3,000min⁻¹ |
| 質量 (のこ刃除く) |
2.8kg (BSL36A18X付) |
| 集じん (アダプタ別売) |
切粉を後ろへ 出すだけ |
| 集じん機との無線連動 | なし |
| 騒音 (実測・通常/静音) |
98dB/92dB |
| 本体のみの価格 (税別) |
41,200円 |
※価格はメーカーの標準小売価格(税別・2026年9月時点)です。販売店での実際の価格とは異なります。
メリット
- サブベースを外すと、逆15°・切込み20mmで床と壁の境目を切れる
- 14.4V・18V・マルチボルトの電池が使える
- サイレントモードにすると、実測値が98dBから92dBへ6dB下がった(静音モードの値としては、これまで測った中の最低値と同じ)
- 切断スピードは、従来製品のコードレス丸のこC18DBLの約1.8倍
デメリット
- 集じん機につなぐアダプタは別途用意。集じん機との無線連動は非対応
- 45°の切込みは30mmで、2×4を斜めに切断できない
- 本体のみの品番で、電池と充電器は別途用意
C1805DBの4つの特徴
- サブベースを外すと、床と壁の境目を切れる
- 14.4V・18V・マルチボルト、どの電池でも動く
- サイレントモードは回転数が半分。負荷がかかるとパワーモードに切り替わる
- 黒鯱が付いて、パワーモードは6,000min⁻¹
サブベースを外すと、床と壁の境目を切れる

C1805DBが「リフォーム用」と名乗っている理由は、この「際切り」です。
アルミのベースの上には、もう1枚「サブベース」が重なっていて、普段の直線切りや45°の傾斜切りはこれを付けたまま使います。

際切りをするときに外すのが、このサブベース。刃を普段とは反対側へ15°傾け、切込みを0〜20mmにして、ベースの先端の右側面を壁に当てたまま進めると、床と壁の境目を切れます。
普通の丸のこは、ベースが壁に当たるぶん、壁ぎわに切れない部分が残ります。際切りは、その壁ぎわまで刃を届かせるための機能です。
C1805DBの持ち味は、この際切りをHiKOKIの18V・14.4Vの電池で使えるところです。
14.4V・18V・マルチボルト、どの電池でも動く

C1805DBは、HiKOKIの18Vの電池と14.4Vの電池の両方に対応。写真のように36V/18Vのマルチボルト電池を付けても動き、カタログの質量2.8kgも、マルチボルト電池BSL36A18Xを付けたときの値です。
14.4Vの電池がまだ手元にある人なら、その電池を丸のこにも回せます。新しく電池を買い足さずに始められるのは、本体のみの品番しかないC1805DBでは大きな利点です。
サイレントモードは回転数が半分。負荷がかかるとパワーモードに切り替わる

ハンドルの付け根にあるボタンでサイレントモードに切り替えると、回転数はパワーモードの6,000min⁻¹から半分の3,000min⁻¹になります。
サイレントモードのまま切り始めても、負荷がかかると自動でパワーモードに切り替わります。硬い材料や厚い材料に当たるたびに、手でモードを戻す必要はありません。
黒鯱が付いて、パワーモードは6,000min⁻¹

本体のみの(NN)を開けると、出てきたのは本体と取扱説明書。のこ刃は、HiKOKIの「黒鯱(クロシャチ)」チップソーが本体に取り付けられた状態で入っているので、刃を買い足さずに使い始められます。
パワーモードの回転数は6,000min⁻¹。メーカーの比較では、従来製品のコードレス丸のこC18DBLに対して、切断スピードが約1.8倍、重い負荷がかかったときも回転を保つ「粘り」が約1.5倍です。今回比べた機種どうしの切断速度は測っていません。
騒音を実測:パワー98dB、サイレント92dB
騒音は、騒音計を本体のすぐそばに置き、刃を空回しした状態で測りました。どの機種も同じやり方なので、機種どうしの比較に使えます。

パワーモードの98dBは、これまで測った丸のこの中では中くらいの音量です。同じ18V・125mmのマキタHS475D(97dB)より、1dB大きい値でした。
サイレントモードに切り替えると、実測値は、これまで測った静音モードの最低値と同じ92dBまで下がりました(C3605DC(SK)・C3605DYB・C5YE・KS001G・KS004Gも92dB)。同じHiKOKIの18V機C1806DBは、静音モードにしても97dBまでしか下がりません。
ただし、サイレントモードは負荷がかかるとパワーモードに切り替わります。92dBは空回しの値なので、切断中もずっとこの音で済むとは限りません。
C1805DBを選ぶときに確認したい3つのポイント
集じん機につなぐアダプタは別途用意。無線連動は非対応

C1805DBの集じんは、切粉を本体の後ろへ出す方式です。(NN)の箱には集じんアダプタが無く、集じん機につなぐなら別売のアダプタを買い足すことになります。
丸のこと集じん機を無線で連動させる機能もありません。接続できればよい人には関係がなく、連動まで欲しい人には足りない点です。
室内で集じん機につないで使う場合は、本体とは別にアダプタの代金がかかります。屋外などで集じん機につながずに使う予定なら、追加購入は不要です。屋外でも集じん機を使うなら、この代金は同じようにかかります。
45°の切込みは30mm
125mmの丸のこなので、切込み深さは90°で47mm、45°で30mmです。2×4(厚さ38mm)は直角なら切れます。
45°に傾けて切る材料が厚さ30mmまでなら、この切込みに収まりますが、2×4(厚さ38mm)を45°で1回で切りたい場合は、45°で46mmまで切れるC1806DBと比べてください。
電池と充電器は別途用意
| 品番 | 内容 | 標準付属品 | 標準小売価格(税別) |
|---|---|---|---|
| C1805DB(NN)今回購入 | 本体のみ(電池・充電器別売) | 黒鯱チップソー(125mm)・六角棒スパナ | 41,200円 |
C1805DBには、電池と充電器が付いたセット品がありません。HiKOKIの14.4V・18V・マルチボルトの電池を1つも持っていない人は、本体とは別に電池と充電器を買うことになります。
逆に、HiKOKIの電池と充電器をすでに持っている人なら、41,200円で際切りのできる丸のこを追加できます。
他の丸のこと比較
C1806DB(HiKOKI 18V・165mm):厚い材料まで切る場合
| 項目 | HiKOKI C1806DB ![]() |
HiKOKI C1805DB ![]() |
|---|---|---|
| 切込み深さ (90°/45°) |
66/46mm | 47/30mm |
| 反対側への傾斜 | 逆5°で57mm | 逆15°で20mm (際切り) |
| 騒音 (通常/静音) |
99dB/97dB | 98dB/92dB |
| ダストアダプタ | 標準付属 | 別売 |
| 集じん機との無線連動 | あり | なし |
| 本体のみの価格 | 46,700円 | 41,200円 |
同じHiKOKIの18V機で、刃が165mmの汎用機です。
C1805DBは際切りができます。一方、C1806DBは際切りができませんが、90°で66mm、45°で46mmまで切れてダストアダプタも付きます。C1806DBは本体のみの価格が5,500円高くなります。
C1205DA(HiKOKI 10.8V・125mm):静かさと軽さを取りたい場合
| 項目 | HiKOKI C1205DA ![]() |
HiKOKI C1805DB ![]() |
|---|---|---|
| 電源 | 10.8V | 18V/14.4V |
| 切込み深さ (90°/45°) |
47/30mm | 47/30mm |
| 反対側への傾斜 | 逆15°で20mm | 逆15°で20mm |
| 回転数 | 4,500min⁻¹ | 6,000/3,000min⁻¹ |
| 質量 (電池込み) |
2.3kg | 2.8kg |
| 騒音 (通常/静音) |
89dB/ー | 98dB/92dB |
| 本体のみの価格 | 39,500円 | 41,200円 |
同じHiKOKIの125mmで、切込み深さ(90°で47mm)も、20mmの際切りの深さも同じ10.8V機です。実測の89dBは、これまで測った丸のこの中で最も静かな値でした。
C1205DAは電池込みのカタログ質量で500g軽く、空回しの騒音も、C1805DBのパワー時より9dB、サイレント時より3dB小さい89dBです。C1805DBはパワー時の回転数が1,500min⁻¹高く、サイレントモードもあります。
HS474D/HS475D(マキタ 18V・125mm):マキタの電池を持っている場合
| 項目 | マキタ HS474D ![]() |
マキタ HS475D ![]() |
HiKOKI C1805DB ![]() |
|---|---|---|---|
| 反対側への傾斜 | 左15°で20mm | 左15°で20mm | 逆15°で20mm |
| 回転数 | 5,400min⁻¹ | 5,400min⁻¹ | 6,000/3,000min⁻¹ |
| 質量 | 2.7kg | 2.7kg | 2.8kg |
| 騒音 (通常/静音) |
─ | 97dB/ー | 98dB/92dB |
| 集じん機との無線連動 | なし | あり | なし |
| 本体のみの価格 | 45,900円 | 47,500円 | 41,200円 |
※C1805DBの回転数は、パワー/サイレントの順です。
マキタの18V・125mmで、際切り機能が付いた機種。切込み深さは同じ47/30mmで傾斜側も20mmまで切れ、カタログの質量もほぼ同じです。
際切りの深さは同じで、違いは使う電池のメーカーと、サイレントモード(C1805DB)か無線連動(HS475D)かです。
KS003G/KS004G(マキタ 40Vmax・125mm):集じんしながら切る場合
| 項目 | マキタ KS003G ![]() |
マキタ KS004G ![]() |
HiKOKI C1805DB ![]() |
|---|---|---|---|
| 切込み深さ (90°/45°) |
40.5/27mm | 40.5/27mm | 47/30mm |
| 回転数 | 7,500/5,000min⁻¹ | 7,500/5,000min⁻¹ | 6,000/3,000min⁻¹ |
| 集じん | ダストカバー | ダストボックス | アダプタ別売 |
| 防じん・防滴 | APT・IP56 | APT・IP56 | なし |
| 質量 | 2.8kg | 2.9kg | 2.8kg |
| 騒音 (通常/静音) |
─ | 99dB/92dB | 98dB/92dB |
| 本体のみの価格 | 55,600円 | 57,800円 | 41,200円 |
※回転数は、C1805DBがパワー/サイレント、KS003G/KS004Gがスピード/静音エコの順です。
マキタの40Vmaxの集じん丸のこ。際切りではなく、集じん方式の違いを見る比較です。KS003Gは集じん機につなぐダストカバー、KS004Gは本体にダストボックスが付き、どちらも集じん機との無線連動に対応しています。
KS003G/KS004Gは、カバーやボックスで集じんでき、無線連動や防じん・防滴仕様(APT・IP56)にも対応する機種です。C1805DBも別売アダプタを付ければ集じん機につなげられるうえ、切込みはKS003G/KS004Gより90°で6.5mm、45°で3mm深く、本体のみの価格は14,400円以上安くなります。
電動工具なびの見解

HiKOKIの18Vか14.4Vの電池を持っていて、床と壁の境目を20mmまでの切込みで切る作業があるなら、C1805DBは候補になります。
サブベースを外して逆15°に傾ければ壁ぎわまで刃が届き、14.4Vの電池も使えるので、手持ちの電池のまま始められます。
一方、45°の切込みは30mmまでで、集じん機につなぐアダプタも付いていません。際切りが不要で、深い切込みや標準付属のアダプタ、無線連動が欲しい場合は、C1806DBと比べてください。際切りと無線連動の両方が必要な場合は、マキタ18V電池を使うHS475Dも候補になります。







