HiKOKIのAC100V・DIY向け丸のこ「FC6MA3」(165mm)と、その刃を190mmにした「FC7MA3」。HiKOKIの入門AC丸のこのうち、アルミベースを持つ上位側の機種です。
FC6MA3を購入し、騒音を測ったり、DIYでよく使う木材のSPF材(1×4材・2×4材)を直角に切ったりしました。この記事では仕様と騒音を中心に、下位モデルのFC6BB3、マキタの入門機M565とも比べながら紹介します。

FC6MA3のスペック

| 項目 | HiKOKI FC6MA3 ![]() |
|---|---|
| 電源・消費電力 | AC100V・1,050W |
| のこ刃径 | 165mm |
| 切込み深さ (90°/45°) |
57/38mm |
| 回転数 | 5,500min⁻¹ |
| 質量 | 3.2kg |
| 騒音 (実測) |
102dB |
| ベース | アルミ |
| 調整式ガイドピース | あり |
| 集じん | 後方排出 |
| 集じん機への接続 | 別売ダクト アダプタで可 |
| ブレーキ | あり |
| 標準小売価格 (税別) |
18,800円 |
※価格はメーカーの標準小売価格(税別・2026年9月時点)です。販売店での実際の価格とは異なります。
メリット
- 標準小売価格はFC6MA3が18,800円、FC7MA3が24,000円(税別)
- 墨線と刃の位置を合わせ直せる調整式ガイドピースが付いている
- 切込み深さをレバー1本で決められる
- 別売のダクトアダプタを付ければ、集じん機につなげる
デメリット
- 騒音の実測値は102dB
- FC6MA3は3.2kg、FC7MA3は3.4kg。同じ刃径のM565/M585より200〜300g重い
- LEDライトは非搭載。モーターはブラシレスではない
- 集じん機につなぐダクトアダプタは別途用意
FC6MA3とFC7MA3の違いは、刃の大きさと切れる厚さ

| 項目 | HiKOKI FC6MA3 ![]() |
HiKOKI FC7MA3 ![]() |
|---|---|---|
| のこ刃径 | 165mm | 190mm |
| 切込み深さ 90° | 57mm | 68mm |
| 切込み深さ 45° | 38mm | 46mm |
| 質量 | 3.2kg | 3.4kg |
| 付属のチップソー | 165mm (刃数52) |
190mm (刃数52) |
| 標準小売価格 (税別) |
18,800円 | 24,000円 |
回転数(5,500min⁻¹)、消費電力(1,050W)、コード(2心・5m)、ガイドと六角棒スパナが付くところは同じで、アルミベース・調整式ガイドピース・切込み調整レバーも両方にあります。
大きな違いは切れる厚さです。2×4材の厚さは38mmなので、刃を45°に傾けて2×4を切る場合、FC6MA3の切込み深さ38mmはカタログ上ちょうどで、余裕がありません。FC7MA3なら45°で46mmまで切れるので、8mmの余裕があります。
この2機種のうち、2×4を45°で余裕を持って切ったり、57mmを超えて68mmまでの材料を直角に切ったりするには、FC7MA3の切込み深さが必要です。2×4の直角切りが中心なら、FC6MA3のほうが200g軽く、5,200円安くなります。
FC6MA3/FC7MA3の4つの特徴
- アルミベースと調整式ガイドピースで、墨線に合わせ直せる
- 切込み深さをレバー1本で決められる
- 別売のダクトアダプタで、集じん機につなげる
- チップソーとガイドが最初から付いている
アルミベースと調整式ガイドピースで、墨線に合わせ直せる

FC6MA3とFC7MA3のベースはアルミ製で、HiKOKIの呼び名は「高剛性アルミベース」。材料の上を滑らせて切る部分なので、この剛性がまっすぐ切るための土台になります。

ベースの先に付いている「調整式ガイドピース」は、墨線に合わせるための目印。刃の位置とずれていたら、自分で合わせ直せます。

左が下位モデルのFC6BB3、右がFC6MA3。FC6BB3/FC7BB3はベースが鉄板で、ガイドピースの調整もできません。
切込み深さをレバー1本で決められる

ハンドルの下にあるレバー(HiKOKIの呼び名は「切込み調整ワンタッチレバー」)をゆるめて本体を上下させ、締めれば切込み深さが決まります。
切込み深さは材料の厚さに合わせて毎回決め直すので、工具を出さずにレバーで合わせ直せると、そのたびの手間が省けます。このレバーは、下位のFC6BB3/FC7BB3にも共通の装備です。
別売のダクトアダプタで、集じん機につなげる

切った粉は、刃のカバーの後ろにある切粉排出口から、まとめて後ろへ出ます。

ここに別売のダクトアダプタ(コードNo.333429)を付けると集じん機のホースをつなげます。室内やガレージで使うときも粉の飛び散りを抑えられます。
チップソーとガイドが最初から付いている

FC6MA3の箱を開けると、本体・取扱説明書・ガイド・六角棒スパナが入っていました。チップソー(165mm・刃数52)は、本体に取り付けた状態でした。
ガイドは、材料の端に当てて、端からまっすぐ同じ幅で切るための定規。刃を買い足さずに、届いたその日から使い始められます。
| 品番 | のこ刃径 | ベース | 付属のチップソー | 標準小売価格(税別) |
|---|---|---|---|---|
| FC6MA3今回購入 | 165mm | アルミ | 165mm(刃数52) | 18,800円 |
| FC7MA3 | 190mm | アルミ | 190mm(刃数52) | 24,000円 |
騒音を実測:FC6MA3は102dB
実測に使ったのはFC6MA3。本体のすぐそばに騒音計を置き、刃を空回しした状態で測りました。どの機種も同じやり方なので、機種どうしの比較に使えます。

102dBは、これまで測った丸のこの中で大きいほうです。これより大きかったのはDM-100(103dB)だけでした。
同じ165mmのマキタM565は99dBで、FC6MA3より3dB小さい値です。
FC6MA3/FC7MA3を選ぶときに確認したい3つのポイント
動作音と、音を下げるモードについて
先ほどの実測のとおり102dBで、FC6MA3にはサイレントモードのように回転数を下げて音を抑えるモードもありません。
周りに音を気にする人がおらず、日中の屋外や作業場で使うことがほとんどなら、この条件を気にする必要はありません。
集じん機につなぐダクトアダプタは別途用意
後方排出の口はありますが、集じん機につなぐダクトアダプタ(コードNo.333429)は付属していません。
室内やガレージで集じん機につなぐなら、本体とは別にダクトアダプタを用意します。アダプタを付けない場合、切った粉は後方の排出口からそのまま出ます。
LEDライトとモーターの種類について
FC6MA3/FC7MA3にはLEDライトが付いていないので、手元が暗い場所では作業灯で墨線を照らす必要があります。
モーターもブラシレスではありません。プロ向けの機種との価格差は、こうした装備の差にも表れています。使う場所で墨線が見えるなら、ライトが無くても気になりにくいです。
他の丸のこと比較
M565/M585(マキタ AC100V):数千円足して少し軽いほうを取りたい場合
| 項目 | マキタ M565 ![]() |
HiKOKI FC6MA3 ![]() |
|---|---|---|
| 切込み深さ (90°/45°) |
57/38mm | 57/38mm |
| 質量 | 3.0kg | 3.2kg |
| 騒音 (実測) |
99dB | 102dB |
| 切粉まわりの機能 | 刃先に風を送るブロワ | 切粉を後方へ排出 |
| 集じん機への接続 | なし | 別売アダプタで可 |
| 標準小売価格 (税別) |
24,200円 | 18,800円 |
マキタの入門AC丸のこで、FC6MA3と同じ165mmがM565、190mmがM585。切込み深さと回転数は、FC6MA3とM565、FC7MA3とM585でそれぞれ同じです。
M565の実測値は、FC6MA3より3dB小さい値でした。価格差は165mm同士で5,400円、190mm同士(M585は3.1kg・27,800円)で3,800円です。
FC6MA3/FC7MA3は別売のアダプタで集じん機につなげられるうえ、同じ刃の径のM565/M585より安くなります。M565/M585は集じん機につなげないかわりに、200〜300g軽くなります。
FC6BB3/FC7BB3(HiKOKI AC100V):流通在庫を安く見つけた場合

| 項目 | HiKOKI FC6BB3 ![]() |
HiKOKI FC6MA3 ![]() |
|---|---|---|
| ベース | 鉄板 | アルミ |
| 調整式ガイドピース | なし | あり |
| 質量 | 3.3kg | 3.2kg |
| 騒音 (実測) |
102dB | 102dB |
| 標準小売価格 (税別) |
17,500円 | 18,800円 |
同じHiKOKIの下位モデルで、切込み深さ・回転数・レバー・付属品は共通。実測の騒音も同じ102dBでした。
差額はFC6MA3とFC6BB3で1,300円、FC7MA3とFC7BB3で4,600円です。ただしFC6BB3は廃番で、FC7BB3も販売店で廃番と表示されています。
装備の主な違いは2点。FC6MA3/FC7MA3はアルミベースでガイドピースを調整でき、FC6BB3/FC7BB3は鉄板のベースでガイドピースを調整できません。
電動工具なびの見解

電源の取れる場所で使う1台目の丸のこを2万円前後で選ぶなら、FC6MA3/FC7MA3は候補になります。
この価格帯で、アルミベースと、墨線に合わせ直せるガイドピースを持っているのがこの2機種の価値です。
一方、騒音の実測値は102dBで、音を下げるモードもありません。実測した165mm同士の空回しで比べると、M565は99dBでした。音を少しでも小さくしたい場合や、集じん機を使う予定がない場合は、M565/M585と、音・重さ・価格の違いを比べてみてください。




