2018年9月に発売された、HiKOKIのAC100V・ブレーキ付き丸のこ「FC6BB3」(165mm)と「FC7BB3」(190mm)。HiKOKIの入門AC丸のこの最廉価版で、現行のFC6MA3の下位にあたる機種です。2026年9月時点で、FC6BB3は廃番、FC7BB3も販売店で廃番と表示されています。
FC6BB3を購入し、騒音を測ったり、DIYでよく使う木材のSPF材(1×4材・2×4材)を直角に切ったりしました。上位グレードのFC6MA3と、マキタのM565とも比べながら紹介します。
上位グレードのFC6MA3は、2026年9月時点も販売が続いています。この記事は、すでにFC6BB3/FC7BB3を持っている人や、在庫品・中古で見かけた人が、仕様と立ち位置を確かめられるようにまとめました。

FC6BB3のスペック

| 項目 | HiKOKI FC6BB3 ![]() |
|---|---|
| 電源・消費電力 | AC100V・1,050W |
| のこ刃径 | 165mm |
| 切込み深さ (90°/45°) |
57/38mm |
| 回転数 | 5,500min⁻¹ |
| ベース | 鉄板 |
| 調整式ガイドピース | なし |
| 質量 | 3.3kg |
| 騒音 (実測) |
102dB |
| 付属のチップソー | 刃数52 |
| ほかの付属品 | ガイド 六角棒スパナ |
| 標準小売価格 (税別) |
17,500円 |
| 販売状況 (2026年9月時点) |
廃番 |
※価格はメーカーの標準小売価格(税別・2026年9月時点)です。販売店での実際の価格とは異なります。
メリット
- ブレーキ・切込み調整ワンタッチレバー・切粉排出口が付いている
- チップソー(刃数52)・ガイド・六角棒スパナが付いていて、刃を買い足さずに使い始められる
- 90°で57mm、45°で38mmまで切れる(45°の38mmは、2×4材の厚さとちょうど同じ)
デメリット
- 2026年9月時点で廃番。新品は手に入りにくい
- ベースは鉄板で、墨線に合わせる調整式ガイドピースは無い
- 騒音の実測値は102dB(これまで測った丸のこで、これより大きいのは1機種)
- 質量は3.3kg
FC6BB3とFC7BB3の違いは、刃の大きさ

| 項目 | HiKOKI FC6BB3 ![]() |
HiKOKI FC7BB3 ![]() |
|---|---|---|
| のこ刃径 | 165mm | 190mm |
| 切込み深さ (90°/45°) |
57/38mm | 68/46mm |
| 質量 | 3.3kg | 3.5kg |
| 本体寸法 (全長×全幅×全高) |
267×210×230mm | 284×210×243mm |
| 標準小売価格 (税別) |
17,500円 | 19,400円 |
2機種の違いは、刃の大きさと、それに合わせた切込み深さ・寸法・重さです。回転数5,500min⁻¹、消費電力1,050W、コード5m、ブレーキ、切込み調整ワンタッチレバー、付属品の組み合わせは同じです(チップソーは刃径に合わせて165mmと190mm)。
2×4材の厚さは38mmなので、刃を45°に傾けて切る場合、FC6BB3の切込み深さ38mmはカタログ上、2×4材の厚さとぴったり同じで、余裕はありません。
FC7BB3は1,900円高く、200g重いかわりに、切込みが90°で68mm、45°で46mmまであり、2×4材を45°で切っても8mmの余裕があります。どちらも新品は手に入りにくい点は同じです。
手元にある実機はFC6BB3です。この記事の写真と騒音の実測は、すべてFC6BB3のものです。
FC6BB3の4つの特徴
- ブレーキ付きで、切り終えたあと刃が早く止まる
- 切込み深さを、レバーひとつで変えられる
- チップソーとガイドが付いていて、買ってすぐ切れる
- 切粉排出口があり、別売のアダプタで集じん機につなげる
ブレーキ付きで、切り終えたあと刃が早く止まる
FC6BB3の製品名は「丸のこ(ブレーキ付)」。スイッチを離したあと、刃の回転を早く止めるブレーキが付いています。
切り終えてから刃が止まるまでの待ち時間が短くなり、すぐに次の材料の作業へ移れます。
切込み深さを、レバーひとつで変えられる

刃の出る量(切込み深さ)を決めるのは、ハンドルの下にある切込み調整ワンタッチレバー。レバーを上げるとゆるみ、下げると締まるので、工具は要りません。
1×4材と2×4材(厚さ38mm)を交互に切るような作業でも、材料の厚みに合わせて刃の出をその場で変えられます。
チップソーとガイドが付いていて、買ってすぐ切れる

箱の中身は、本体・取扱説明書・ガイド・六角棒スパナでした。チップソー(刃数52)は本体に取り付けた状態で入っていて、本体からは5mのコードが出ています。
刃を別に買う必要がなく、届いたその日から木材を切り始められます。ガイドは、材料の端から一定の幅で切るときに使う定規です。
取扱説明書は、FC6MA3・FC7MA3・FC6BB3・FC7BB3の4機種で共通の1冊。
切粉排出口があり、別売のアダプタで集じん機につなげる

刃のカバーの後ろに切粉排出口があり、切った粉をまとめて後ろへ出します。

集じん機につなぐには、別売のダクトアダプタ(コードNo.333429)が必要です。化粧箱にも「ダクトアダプタ(別売)を使用することで、集じん機に接続できます」と書かれています。
FC6BB3で室内の粉を減らしたいなら、集じん機と一緒にこのアダプタも用意することになります。
騒音を実測:102dB。上位のFC6MA3と同じ
測ったのはFC6BB3で、騒音計を本体のすぐそばに置き、刃を空回しした状態で測りました。どの機種も同じやり方なので、機種どうしの比較に使えます。

102dBは、これまで測った丸のこの中で2番目に大きい数字です。これより大きかったのは、高儀のDM-100(103dB)の1機種でした。
上位のFC6MA3も、空回しで測った値は同じ102dBでした。同じ165mmのAC機なら、マキタのM565は99dBで、FC6BB3より3dB小さい値でした。
SPFの1×4材と2×4材は、付属のチップソーのまま0°(直角)で切りましたが、45°や厚い材は試していません。
FC6BB3を選ぶときに確認したい3つのポイント
2026年9月時点の販売状況について
| 型式 | 刃径 | ベース | 標準小売価格(税別) |
|---|---|---|---|
| FC6BB3今回購入 | 165mm | 鉄板 | 17,500円 |
| FC7BB3 | 190mm | 鉄板 | 19,400円 |
2026年9月時点で、FC6BB3は廃番、FC7BB3も販売店で廃番と表示されています。販売店によっては取り寄せで扱いが残っていますが、在庫がいつまであるかは分かりません。
すでに持っているなら、新品が手に入るかどうかは関係ありません。在庫品や中古で見かけたときは、あとの比較で機能の違いを見たうえで、実際の売値と付属品も確認しておくと安心です。
ベースの材質と調整式ガイドピースについて

FC6BB3のベースは鉄板です。
ガイドピース(ベースの先で墨線に合わせる目印)も、墨線とのこ刃の位置を合わせ直す調整ができません。
墨線どおりに何本も同じ寸法で切る棚づくりや家具づくりでは、ガイドピースの目印とのこ刃が合っているかが効いてきます。逆に、解体材や廃材を短く切るなど、ざっと切れればいい使い方なら、目印を調整できない点は気になりにくいです。
動作音とLEDライトについて
先ほどの実測のとおりFC6BB3は102dBあり、住宅が近い場所では使う時間帯に注意が必要です。屋外や日中でも、周囲に住宅があるなら、音への配慮が欠かせません。
手元を照らすLEDライトも付いていないので、屋内の暗い場所で墨線を追う作業が多いなら、別に照明を用意することになります。
他の丸のこと比較
FC6MA3(HiKOKI AC100V):今から新品で買う場合
| 項目 | HiKOKI FC6MA3 ![]() |
HiKOKI FC6BB3 ![]() |
|---|---|---|
| ベース | 高剛性アルミ | 鉄板 |
| 調整式ガイドピース | あり | なし |
| 質量 | 3.2kg | 3.3kg |
| 騒音 (実測) |
102dB | 102dB |
| 標準小売価格 (税別) |
18,800円 | 17,500円 |
| 販売状況 (2026年9月時点) |
販売中 | 廃番 |
刃径・切込み深さ・回転数・ブレーキ・切込み調整ワンタッチレバー・付属品は同じで、装備の違いはベースの材質と、ガイドピースを調整できるかどうか。質量には100gの違いがあり、FC6MA3のほうが軽くなります。
FC6MA3は販売中で、標準小売価格では1,300円高いかわりに、アルミベースになり、墨線とのこ刃の位置を合わせ直せます。
M565(マキタ AC100V):音と軽さを優先したい場合
| 項目 | マキタ M565 ![]() |
HiKOKI FC6BB3 ![]() |
|---|---|---|
| のこ刃径 | 165mm | 165mm |
| 切込み深さ (90°/45°) |
57/38mm | 57/38mm |
| 回転数 | 5,500min⁻¹ | 5,500min⁻¹ |
| 質量 | 3.0kg | 3.3kg |
| 騒音 (実測) |
99dB | 102dB |
| 集じん機への接続 | なし | 別売アダプタで可 |
| 付属のチップソー | あり | あり |
| ほかの付属品 | 平行定規 六角棒スパナ |
ガイド 六角棒スパナ |
| 標準小売価格 (税別) |
24,200円 | 17,500円 |
※M565は、刃先のブロワで切粉を飛ばします。
マキタの入門AC丸のこで、FC6BB3より軽く、空回しの騒音実測値も小さい機種。切込み深さと回転数はFC6BB3と同じです。
M565は300g軽く、実測値も3dB小さい99dBです。一方、FC6BB3は標準小売価格が6,700円安く、別売のアダプタで集じん機につなげます。
電動工具なびの見解

ブレーキ・切込み調整ワンタッチレバー・切粉排出口は、上位のFC6MA3と同じものが付いています。すでにFC6BB3やFC7BB3を持っていて、板材や2×4材の直角切りで困っていないなら、そのまま使い続けられます。FC6MA3に替えても、この3つの装備は変わりません。
一方、ベースは鉄板で、ガイドピースの位置も調整できません。
墨線どおりに何本も切る作業が増えた場合や、これから新品で1台買う場合は、販売中のFC6MA3も選択肢になります。




