2021年に発売された、マキタの40Vmax・125mm防じんマルノコ「KS001G/KS002G」。マキタの集じん丸のこのうち、40Vmaxの主力機です。
KS001Gを購入し、騒音の測定と、SPFの1×4材・2×4材の直角切りを試しました。KS002Gの実機は持っていないので、KS001Gにダストボックスを付けて同じ状態にしています。同じマキタの18V機KS514Dとも比べながら紹介します。

KS001G/KS002Gのスペック

| 項目 | マキタ KS001G ![]() |
マキタ KS002G ![]() |
|---|---|---|
| 電源 | 40Vmax | 40Vmax |
| のこ刃径 | 125mm | 125mm |
| 切込み深さ (90°/45°) |
47/30mm | 47/30mm |
| 回転数 (スピード/静音エコ) |
7,500/5,000min⁻¹ | 7,500/5,000min⁻¹ |
| モード | 2 (スピード/静音) |
2 (スピード/静音) |
| 質量 | 2.8kg | 2.9kg |
| 防じん・防水 | APT+IP56 | APT+IP56 |
| 騒音 (実測・通常/静音) |
97dB/92dB | ─ |
| 本体のみの価格 (税別) |
55,600円 | 57,800円 |
※価格はメーカーの標準小売価格(税別・2026年9月時点)です。販売店での実際の価格とは異なります。
メリット
- スピード7,500min⁻¹と静音エコ5,000min⁻¹の2モードを切り替えられる
- 静音エコにすると、実測値が97dBから92dBへ5dB下がった
- APTに加えて、本体もバッテリーもIP56の防じん・防水
- 無線連動は2機種とも使える(ワイヤレスユニットは別売)
- ダストカバーとダストボックスは、別売品で後から付け替えられる
デメリット
- のこ刃は別途用意。本体のみの品番は、バッテリー・充電器・ケースも別途用意
- 本体のみの価格は55,600円から(KS001GZ)
- スピードモードの実測値は97dB
- 40Vmaxのバッテリー専用
KS001GとKS002Gの違いは、集じん方式だけ
| 項目 | マキタ KS001G ![]() |
マキタ KS002G ![]() |
|---|---|---|
| 集じん方式 | ダストカバー (集じん機専用) |
ダストボックス (集じん機も可) |
| 質量 | 2.8kg | 2.9kg |
| 自己集じん率 (マキタ公表) |
ー | 約87% |
| 本体のみ (Z) |
55,600円 | 57,800円 |
| セット (RDX) |
115,000円 | 117,200円 |
切込み深さ・回転数・モード・無線連動・防じん防水は2機種とも同じで、違うのは切り粉をどこで受けるかです。

KS001Gのダストカバーは、集じん機のホースをつないで使う前提の部品です。写真はカフス38のホースをつないだところ。集じん機を使わないと、切り粉を受ける場所がありません。

KS002Gは、刃のカバーの後ろにダストボックスが付いていて、切り粉を本体で受けられます。自己集じん率は公称値で約87%ですが、実測はしていません。

ダストボックスの口には、集じん機のホースもつなげます(写真はカフス22のホース)。集じん機を持ち込める日はホースをつなぎ、持ち込めない日はボックスで受ける、という使い方ができます。

KS001GのダストカバーとKS002Gのダストボックスは、別売の部品を使えば後から付け替えられます。購入したKS001Gも、ダストボックスを付けてKS002Gと同じ状態にしました。写真のように、標準より容量の大きいダストボックスも付けられます。
もうひとつ気をつけたいのが、品番の並びです。18VのKS513D/KS514DはKS513Dがダストボックス、KS514Dがダストカバーなのに対して、40VmaxのKS001G/KS002GはKS001Gがダストカバー、KS002Gがダストボックス。番号の小さいほうが逆になっています。
ダストボックスが無いぶん、KS001GはKS002Gより100g軽く、本体のみでもセットでも2,200円安くなります。集じん機につないで使うならKS001G、持ち込めない日もあるならボックスで受けられるKS002Gが候補です。
KS001G/KS002Gの4つの特徴
- スピードと静音エコを、ボタンひとつで切り替えられる
- 18V従来機と比べて、サイディングを35%速く切れる
- 無線連動は2機種とも使える
- APTに加えて、本体もバッテリーもIP56の防じん・防水
スピードと静音エコを、ボタンひとつで切り替えられる

本体の上にある「モード切替」ボタンを押すと、スピードと静音エコが切り替わります。いまどちらのモードかを示すのは、ボタン横のランプ。
| モード | 回転数 | 使いどころ |
|---|---|---|
| スピード | 7,500min⁻¹ | 速く切りたいとき |
| 静音エコ | 5,000min⁻¹ | 音を抑えたいとき |
スピードモードは「自動変速」で、軽い負荷では高速回転、重い負荷では粘りのある回転に自動で切り替わります。一方の静音エコモードは、回転数を一定に保つ「定回転制御」で、負荷がかかっても回転が落ちにくくなります。

2つのモードは、速さと静かさの切り替えです。材料ごとに回転数を使い分けるためのモードではありません。
18V従来機と比べて、サイディングを35%速く切れる

18V従来機の切断速度を100としたとき、KS001G/KS002Gは厚さ14mm・幅460mmのサイディングで135、厚さ12.5mm・幅910mmの石こうボードで120です。

公表された条件では、切断速度の差はサイディングで35%、石こうボードで20%です。作業全体が35%短くなるわけではありませんが、サイディングを何枚も切って時間を減らしたい人には、気になる差です。
この数字はマキタの公表値で、切断スピードは測っていません。
無線連動は2機種とも使える

本体に別売のワイヤレスユニットを付け、無線連動に対応した集じん機と組み合わせると、丸ノコのスイッチを入れたときに集じん機も動き出します。KS001GにもKS002Gにも、この無線連動のボタンが付いています。

ホースをつないで切る場面が多いKS001Gでは、集じん機のスイッチを入れに戻る手間がなくなります。
APTに加えて、本体もバッテリーもIP56の防じん・防水

KS001G/KS002Gは、防じん・防滴の構造「APT」に加えて、本体とバッテリーの両方が防じん・防水の保護等級「IP56」に対応しています。本体の銘板にもIP56と書かれています。
サイディングやボードの粉が舞う現場や、急な雨に当たる外回りの作業で効いてくる装備です。
騒音を実測:スピード97dB、静音エコ92dB
騒音は、騒音計を本体のすぐそばに置き、刃を空回しした状態で測りました。あくまで同じやり方で機種どうしを比べるための参考値で、切断中や集じん機を併用したときの音を示すものではありません。測ったのはKS001Gで、KS002Gは集じん部品が違うだけなので同じ値として扱っています。

スピードモードの実測値は97dBでした。18VのKS514Dより3dB大きく、HiKOKIの36V集じん丸のこC3605DYBより3dB小さい値です。
静音エコにすると、実測値は92dBまで下がりました。静音エコの92dBは、18VのKS514Dよりも2dB小さい値です。KS003G/KS004GやC3605DYBの静音側も92dBなので、40V・36Vの集じん機どうしなら、静音側の音はほぼ横並びです。
KS001G/KS002Gを選ぶときに確認したい3つのポイント
のこ刃と、本体のみのバッテリー・充電器・ケースは別途用意
| 品番 | 内容 | 標準小売価格(税別) |
|---|---|---|
| KS001GRDX | セット(ダストカバー) | 115,000円 |
| KS001GZ今回購入 | 本体のみ(ダストカバー) | 55,600円 |
| KS002GRDX | セット(ダストボックス) | 117,200円 |
| KS002GZ | 本体のみ(ダストボックス) | 57,800円 |
※セット(RDX)に付くのは、バッテリー BL4025×2・充電器 DC40RA・ケースです。

KS001GZの箱に入っていたのは、本体・取扱説明書・平行定規のみ。のこ刃は4品番とも付きません。写真に写っている刃は、別に用意したものです。
同じマキタでも、一般の丸ノコは鮫肌チップソーが付く機種が多いので、防じんマルノコは刃代を別に見込んでおく必要があります。使える刃は、銘板の表記では外径119〜125mmの木工用・超硬丸ノコ。
セット品と本体のみの差額59,400円(KS001G・KS002Gとも)は、2.5AhのバッテリーBL4025を2本・充電器DC40RA・ケースのぶんです。
40Vmaxのバッテリー専用

また、KS001G/KS002Gは40Vmaxのバッテリー専用です。マキタの18Vバッテリーしか持っていない人は、本体のほかにバッテリーと充電器の費用もかかります。一方、使える40Vmaxバッテリーと充電器をすでに持っているなら、本体のみのZを選んで、この追加購入を避けられます。
スピードモードの音について
先ほどの実測のとおり、スピードモードは97dBです。音が気になる場所では、静音エコを中心に使うことになります。
モードを切り替えれば音は抑えられますが、静音エコでも空回しの実測値は92dBあります。そのため、屋外でも周囲への音が気になる場所では注意が必要です。
他の防じんマルノコと比較
KS513D/KS514D(マキタ 18V):18Vで揃えている場合
| 項目 | マキタ KS513D ![]() |
マキタ KS514D ![]() |
マキタ KS001G ![]() |
マキタ KS002G ![]() |
|---|---|---|---|---|
| 回転数 | 5,000min⁻¹ | 5,000min⁻¹ | 7,500/5,000min⁻¹ | 7,500/5,000min⁻¹ |
| 騒音 (通常/静音) |
─ | 94dB/ー | 97dB/92dB | ─ |
| 防じん・防水 | 公式未記載 | 公式未記載 | APT+IP56 | APT+IP56 |
| 自己集じん率 (マキタ公表) |
約80% | ー | ー | 約87% |
| 本体のみの価格 | 46,000円 | 43,800円 | 55,600円 | 57,800円 |
※KS001G/KS002Gの回転数は、スピード/静音エコの2モードです。
同じマキタの18V・125mm防じんマルノコで、切込み深さと質量はKS001G/KS002Gとほとんど変わりません。
KS514Dの回転数は5,000min⁻¹の1つだけで静音エコと同じですが、KS514Dは自動変速、静音エコは定回転制御と、制御の仕方が異なります。実測値は94dBで、KS001Gのスピードモードより3dB小さい値でした。
KS001G/KS002Gには、スピードモードとIP56の防じん・防水があります。一方、KS513D/KS514Dは手持ちの18Vバッテリーを使え、同じ集じん方式どうしなら本体のみで11,800円安くなります。
KS003G/KS004G(マキタ 40Vmax):逆勝手が使いやすい場合
| 項目 | マキタ KS003G ![]() |
マキタ KS004G ![]() |
マキタ KS001G ![]() |
マキタ KS002G ![]() |
|---|---|---|---|---|
| 勝手 | 逆勝手 | 逆勝手 | 通常 | 通常 |
| 切込み深さ (90°/45°) |
40.5/27mm | 40.5/27mm | 47/30mm | 47/30mm |
| 騒音 (通常/静音) |
─ | 99dB/92dB | 97dB/92dB | ─ |
| 自己集じん率 (マキタ公表) |
ー | 約91% | ー | 約87% |
| 本体のみの価格 | 55,600円 | 57,800円 | 55,600円 | 57,800円 |
同じ40Vmaxで、刃が本体の左側に付く「逆勝手」仕様の防じんマルノコ。墨線が見やすい向きですが、いつもの構え方で使いやすいかは購入前に確かめたいところです。回転数・モード・価格はKS001G/KS002Gと同じで、KS003Gがダストカバー、KS004Gがダストボックスという組み合わせも共通しています。
選ぶときに大きいのは、勝手と切込み深さです。KS003G/KS004Gは90°で最大40.5mmなので、それより厚い材料も切るなら、最大47mmのKS001G/KS002Gを検討してください。
C3605DYB/C3605DYC(HiKOKI 36V):HiKOKIのマルチボルトを持っている場合
| 項目 | HiKOKI C3605DYB ![]() |
HiKOKI C3605DYC ![]() |
マキタ KS001G ![]() |
マキタ KS002G ![]() |
|---|---|---|---|---|
| 回転数 | 7,000/3,500min⁻¹ | 7,000/3,500min⁻¹ | 7,500/5,000min⁻¹ | 7,500/5,000min⁻¹ |
| 騒音 (通常/静音) |
100dB/92dB | ─ | 97dB/92dB | ─ |
| 質量 | 3.0kg | 2.9kg | 2.8kg | 2.9kg |
| 自己集じん率 (メーカー公表) |
約80% | ー | ー | 約87% |
| 集じん機接続時の 集じん率 |
90%以上 | 90%以上 | ─ | ─ |
| セットのバッテリー | 1本 | 1本 | 2本 | 2本 |
| 本体のみの価格 | 53,300円 | 50,700円 | 55,600円 | 57,800円 |
HiKOKIのマルチボルト(36V)の集じん丸のこで、C3605DYBがダストボックス、C3605DYCが集じん機接続専用のコレクトカバー。KS001G/KS002Gと同じ組み合わせで、のこ刃が付かないところも共通です。
本体のみの価格は、ダストボックス側どうし(KS002GZとC3605DYB(NN))で4,500円、カバー側どうし(KS001GZとC3605DYC(NN))で4,900円、HiKOKIのほうが安くなります。実測値は、KS001Gのスピードモードのほうが3dB小さく、静音側はどちらも92dBでした。
手持ちのバッテリーを使うなら、その系統が選ぶ軸になります。新しく揃えるなら、本体価格だけでなく、セットの電池がマキタは2本、HiKOKIは1本という違いも比べてください。
電動工具なびの見解

マキタの40Vmaxバッテリーを持っていて、サイディングや石こうボードを切る仕事が多いなら、KS001G/KS002Gは候補になります。
スピードモードと静音エコを切り替えられ、本体もバッテリーもIP56の防じん・防水であることが、この2機種の大きな特徴です。
一方、40Vmaxのバッテリー専用なので、マキタの18Vバッテリーしか持っていない場合や、ボードを数枚切るだけの使い方なら、KS513D/KS514Dと、スピードモードの有無や価格を比べて選んでください。








