2024年10月に発売された、HiKOKIの10.8V・125mm丸のこ「C1205DA」。10.8Vのバッテリーで125mmの刃を回す、小型の丸のこです。
本体のみの(NN)を購入し、騒音と重さを測り、SPFの1×4材と2×4材を直角に切りました。集じん機能の付いた兄弟機C1205DYAとも比べながら紹介します。

C1205DAのスペック

| 項目 | HiKOKI C1205DA ![]() |
|---|---|
| 電源 | 10.8V |
| のこ刃径 | 125mm |
| 切込み深さ (90°/45°) |
47/30mm |
| 際切り (逆15°) |
20mm |
| 回転数 | 4,500min⁻¹ |
| 質量 | 2.3kg (BSL1250MBT) |
| 集じん | なし |
| 付属のチップソー | 黒鯱 |
| 騒音 (実測) |
89dB |
| 標準小売価格 (本体・税別) |
39,500円 |
※価格はメーカーの標準小売価格(税別・2026年9月時点)です。販売店での実際の価格とは異なります。
メリット
- 騒音の実測値89dBは、これまで測った丸のこの中でいちばん小さい(C1205DYA・DCMのT-CS108Vと同じ)
- はかりに載せると2,326g(4.0Ahバッテリーとのこ刃込み)。コードレスの125mm機でいちばん軽い部類
- 10.8Vでも切込みは47mmあり、2×4材を直角に切れる
- 逆15°に傾けて、床と壁の境目を切る際切りができる
- 本体のみの(NN)にも黒鯱チップソーが付く
デメリット
- 回転数は4,500min⁻¹と、最大回転数ではうちで扱っている125mm機の中でC1205DYAと並んでいちばん低い
- 刃を45°に傾けたときの切込みは30mm。厚さ38mmの2×4材は、この角度では1回で切り落とせない
- 10.8Vのバッテリーしか使えず、HiKOKIの18V・マルチボルトのバッテリーは共用できない
C1205DAの4つの特徴
- 10.8Vで125mmの刃を回し、2×4材を直角に切れる
- 逆15°に傾けて、床と壁の境目を切れる
- ハンドルの角度を起こし、本体をひと回り小さくした
- 切り粉を吹き飛ばして、墨線を見やすくする
10.8Vで125mmの刃を回し、2×4材を直角に切れる

C1205DAは、10.8Vのバッテリーで125mmの刃を回す丸のこです。直角に切るときの切込みは47mmあるので、厚さ38mmの2×4材も1回で切り落とせます。
切断スピードは従来の18V機C18DBLと同じ5.0m/minで、「18V同等の切断速度」はこの値のことです。
逆15°に傾けて、床と壁の境目を切れる

刃は45°側だけでなく反対側へ15°(逆15°)も傾けられ、このときの切込みは20mm。化粧箱にも「際切り切断」と印刷されています。
壁ぎわの床材のように、刃をまっすぐ当てられない場所を切るための角度です。逆15°の際切りは、HiKOKIの18V機ではリフォーム用のC1805DBが持っている機能で、10.8VのC1205DAにも付いています。

材料に載せる底板(ベース)の外側にあるのがサブベースで、実機では取り外せる作りになっていました。
ハンドルの角度を起こし、本体をひと回り小さくした

カタログの質量は2.3kgで、Bluetooth対応バッテリーBSL1250MBTを付けたときの値です。

ハンドルは角度を起こして力をかけやすくしてあり、握りは後ろ側に向かって細くなる形。

従来の36V・125mm機C3605DBと本体を重ねた公式の図を見ると、C1205DAはひと回り小さく収まっています。小ささと軽さは選ぶ理由になりますが、高い位置での切断に向くかは、別に考えておきたいところです。
切り粉を吹き飛ばして、墨線を見やすくする

刃の前に積もる切り粉は、モーターの風を使ったブロワ機能で吹き飛ばせます。切り進めても、材料に引いた切る位置の線(墨線)が切り粉で隠れにくく、線に沿って切りやすいのが利点です。
騒音と重さを実測:89dB・2,326g
騒音は、騒音計を本体のすぐそばに置き、刃を空回しした状態で測定しました。どの機種も同じやり方なので、機種どうしの比較に使えます。
C1205DAの89dBは、2026年9月時点でこれまで測った丸のこの中でいちばん小さい値です(C1205DYA・DCMのT-CS108Vと同じ)。
C1205DAには静音モードがありませんが、静音モードに切り替えたほかの機種の値(いちばん小さいもので92dB)より小さい数字でした。同じ125mmで36VのC3605DA(SK)は、通常100dB、サイレントモードでも93dB。

重さは、10.8V・4.0Ahのバッテリーとのこ刃を付けた状態で2,326g。カタログの2.3kgとほぼ同じでした。
コードレスの125mm機のカタログ値を見ると、36VのC3605DA(SK)が2.7kg、リフォーム用のC1805DBが2.8kgで、カタログ値ではC1205DAが400〜500g軽くなります。ただ、バッテリーやのこ刃の装着条件がそろっていないので、同じ条件で測った重さの差ではありません。
C1205DAを選ぶときに確認したい3つのポイント
回転数は4,500min⁻¹
C1205DAの回転数は4,500min⁻¹で、モードの切り替えはありません。最大回転数は、手元にある125mm機の中では兄弟機のC1205DYAと並んでいちばん低くなっています。
切断スピードは測っていませんが、公称値は従来の18V機と同じ5.0m/minです。
36Vや18Vの速い丸のこに慣れている人や、一日に何十本も切る人には物足りない可能性があります。棚や小物づくりで切る本数が少なく、速さを優先しないなら、回転数の低さは気になりにくいでしょう。
45°の切込みは30mm
45°に傾けたときの切込みは30mm。厚さ38mmの2×4材は、45°では1回で切り落とせません。
これはC1205DAに限らず125mmの丸のこ全般に言えることで、45°で46mm切れるのは165mmの機種(C1806DBなど)です。1×4材のように厚さが30mm以内の材料なら、45°でも1回で切り落とせます。
バッテリーは10.8V専用。セットによって中身が違う
| 型式 | バッテリー(2個) | 充電器 | 本体色 | 標準小売価格(税別) |
|---|---|---|---|---|
| C1205DA(2JSP) | BSL1250MBT | UC12SDL | 公式に記載なし | 74,200円 |
| C1205DA(2JSBP) | BSL1250MBT | UC12SDL | ストロングブラック | 74,200円 |
| C1205DA(2LSP) | BSL1240M | UC12SL | アグレッシブグリーン | 67,800円 |
| C1205DA(2LSBP) | BSL1240M | UC12SL | ストロングブラック | 67,800円 |
| C1205DA(NN)今回購入 | ─ | ─ | アグレッシブグリーン | 39,500円 |
※セットは、本体・バッテリー2個・充電器にシステムケース3が付きます。(NN)は本体のみです。
C1205DAで使えるのは10.8Vのバッテリーだけで、HiKOKIの18Vやマルチボルトのバッテリーをすでに持っていても使えません。10.8Vのバッテリーを1つも持っていない場合は、セット品を選ぶか、バッテリーと充電器を別に買うことになります。
高い(2JSP)・(2JSBP)は、Bluetooth対応のBSL1250MBTとUC12SDLの組み合わせで、ほかの2つより6,400円高くなります。ほかの2つはBSL1240MとUC12SLです。

黒鯱チップソーはどの品番にも付き、購入した(NN)の箱にも本体・黒鯱チップソー・取扱説明書が入っていました。本体のみの(NN)でも、刃を買い足さずに使い始められます。
他の丸のこと比較
C1205DYA(HiKOKI 10.8V):集じんしながら切る場合
| 項目 | HiKOKI C1205DYA ![]() |
HiKOKI C1205DA ![]() |
|---|---|---|
| 集じん | ダストボックス/ 集じん機接続 |
なし |
| 際切り (逆15°) |
なし | 20mm |
| 付属のチップソー | 強化石こう ボード用黒鯱 |
黒鯱 |
| 質量 | 2.4kg | 2.3kg |
| 本体のみの価格 | 45,200円 | 39,500円 |
回転数・切込み・騒音の実測値は同じです。違うのは集じんの仕組み、付いてくる刃、際切りの有無で、質量と本体のみの価格にも差があります。
C1205DYAはダストボックスか集じん機で切り粉を集められ、付属の刃は強化石こうボード用です。対してC1205DAは、ダストボックスが無いかわりに逆15°の際切りができ、木材用の黒鯱が付いて、本体のみの価格は5,700円安くなります。
C3605DA(SK)(HiKOKI 36V):切るスピードを取りたい場合
| 項目 | HiKOKI C3605DA(SK) ![]() |
HiKOKI C1205DA ![]() |
|---|---|---|
| 電源 | 36V (マルチボルト) |
10.8V |
| 回転数 | 7,000min⁻¹ | 4,500min⁻¹ |
| サイレントモード | 3,500min⁻¹ | ─ |
| 切込み深さ (90°/45°) |
47/30mm | 47/30mm |
| 際切り (逆15°) |
なし | 20mm |
| 質量 | 2.7kg | 2.3kg |
| 騒音(実測) (通常/静音) |
100dB/93dB | 89dB/ー |
| 本体のみの価格 | 42,800円 | 39,500円 |
※C3605DA(SK)の7,000min⁻¹はパワーモードです。
刃の径と切込みは同じで、本体のみの価格差は3,300円です。
C3605DA(SK)はパワーモードで7,000min⁻¹と、C1205DAより2,500min⁻¹高回転です(実際の切断スピードの差はうちでは測っていません)。一方、C1205DAはカタログの質量で400g軽く、空回しの騒音もC3605DA(SK)の通常モードより11dB小さくなります。
HS301D(マキタ 10.8V):2×4材を切らない場合
| 項目 | マキタ HS301D ![]() |
HiKOKI C1205DA ![]() |
|---|---|---|
| のこ刃径 | 85mm | 125mm |
| 切込み深さ (90°) |
25.5mm | 47mm |
| 回転数 | 1,500min⁻¹ | 4,500min⁻¹ |
| 質量 | 1.5kg (実測) |
2.3kg |
| 騒音 (実測) |
90dB | 89dB |
| 本体のみの価格 | 14,200円 | 39,500円 |
同じ10.8Vの、マキタの85mm丸のこです。音は1dBしか違いません。
HS301Dの切込みは25.5mmなので、2×4材を切るなら、切込みが47mmあるC1205DAが要ります。1×4材や薄い板だけなら、HS301Dは実測1.5kgで、C1205DAのカタログ値2.3kgより約800g軽く、本体のみの価格は25,300円安くなります。なお、HS301Dで使うのは、マキタの10.8Vスライド式バッテリーです。
電動工具なびの見解

丸のこの音と重さを少しでも小さくしたくて、速さはそこまで求めないなら、C1205DAは候補になります。
静音モードに切り替えなくても、これまで測った丸のこの中でいちばん小さい89dB。10.8Vのまま125mmの刃を回し、2×4材を直角に切れて、逆15°の際切りまでできます。この組み合わせを持つ機種は、うちで扱っている中ではC1205DAだけです(2026年9月時点)。
一方、回転数は4,500min⁻¹で、モードの切り替えはありません。一日に切る本数が多い場合は、C3605DA(SK)と比べて、回転数・重さ・音の違いで選んでください。





