
マキタのAC100Vの125mmランダムオービットサンダ『BO5041』。パッドが「偏心+回転」で動くランダムサンダで、φ125mmの丸いペーパーを貼って使います。
同じマキタのAC100Vで125mmのペーパーを使うランダムサンダには、回転数が1つの兄弟機もあります。BO5041はそのうち、回転数をダイヤルで変えられ、フロントグリップを付けて両手で持てる機種です。
BO5041を買って、重さと空回しの音を測り、杉板とSPF材(DIYでよく使う木材)を削り、マキタの集じん機にもつなぎました。同じマキタAC100VのBO5030、マキタ18VのBO180D、HiKOKIのAC100V機FSV13YBとも比べながら紹介します。
ランダム・オービタル・ミニといったサンダの種類から選びたい場合は、サンダの選び方にまとめています。
BO5041のスペック

| 項目 | マキタ BO5041 ![]() |
|---|---|
| 電源 | AC100V (消費電力300W・ コード2m) |
| 動き方 | 偏心+回転 オービタル運動 |
| パッド寸法 | φ123mm |
| ペーパー | φ125mm・ マジックファスナ式 |
| 回転数 | 4,000〜12,000min⁻¹ (スピード調整 ダイヤルで無段階。 目盛りは1〜5) |
| 質量 | 1.4kg |
| 寸法 (長さ×幅×高さ) | 218×123×153mm |
| 電動機 | ブラシ式 (取扱説明書の表記は 直巻整流子電動機) |
| ブレーキ | あり |
| 集じん | 自己吸じん+ ダストバッグ付属/ 集じん機に接続可 (集じん機・ホースは 別販売) |
| 振動3軸合成値 (手に伝わる振動の目安) | 3.5m/s² (EN60745-2-4) |
| 標準付属品 | サンディングディスク #60・#120・#240 (各2枚)・ ダストバッグ |
| 品番 | 中身 | 標準小売価格 (税別) |
|---|---|---|
| BO5041今回購入 | 本体(フロントグリップ付き)・ サンディングディスク #60・#120・#240(各2枚)・ ダストバッグ | 28,800円 |
※価格はマキタの標準小売価格(税別・2026年10月時点)です。販売店での実際の価格とは異なります。
BO5041はどんな製品?

メリット
- ダイヤルで、回転数を4,000〜12,000min⁻¹(1分間の回転数)の間で無段階に変えられる
- フロントグリップで両手で持てる。ゆるめれば位置を変えられ、外すこともできる
- ダイヤルを1にすると、空回しの実測値は73dB。測った変速できる4機種の最低速の中で、いちばん低い値
デメリット
- 最高速の空回しは実測97dBで、測ったマキタ・HiKOKIのランダムサンダ6機種の中でいちばん高い値
- 本体の長さは218mmで、フロントグリップとダストバッグを付けた重さは実測1,640g
- 集じん機のホースは差し込んでつなぐので、差し込みが浅いと使っている途中で外れることがある
BO5041の4つの特徴
- スピード調整ダイヤルで、回転数を無段階に変えられる
- フロントグリップで両手で持て、位置を変えたり外したりできる
- 自己吸じんのダストバッグ付きで、集じん機にもつなげる
- φ125mmのマジックファスナ式ペーパーを、穴を合わせて貼るだけで替えられる
スピード調整ダイヤルで、回転数を無段階に変えられる

本体の上にあるスピード調整ダイヤルを回すと、回転数がスペック表の範囲で段を踏まずに変わります。ダイヤルの目盛りは1〜5で、数字が大きいほど速い回転です。
取扱説明書の目安は、通常の研削ならダイヤル4〜5、仕上げ研削のように削り過ぎを避けたいときは2〜4です。
粗い番手(ペーパーの目の粗さ)で削る間は速く、細かい番手で仕上げるときは遅くと、作業の途中でもダイヤルを回して回転数を合わせられます。
フロントグリップで両手で持て、位置を変えたり外したりできる

フロントグリップは、本体のマキタのロゴの部分に取り付ける握りです。ゆるめると水平方向に動かせ、使いたい位置で締めれば固定でき、工具を使わずに取り外すこともできます。後ろの握りの引金(トリガ)は、ロックボタンを押し込めば、放しても回り続ける連続運転に対応。
奥まった所を削るときは、フロントグリップが壁に当たらない位置にずらして固定でき、要らないときは外しても使えます。
自己吸じんのダストバッグ付きで、集じん機にもつなげる

削った粉を本体が吸い込み、付属のダストバッグにためる自己吸じん機能付き。集じん機につないで使うこともでき、その場合の集じん機とホースは別販売です。
集じん機につながなくても、削った粉の多くはダストバッグに吸われ、割ときれいに作業できました。ダストバッグは外して中の粉を捨てられ、実際に水で洗いました。
φ125mmのマジックファスナ式ペーパーを、穴を合わせて貼るだけで替えられる

ペーパーはφ125mmの丸形で、マジックファスナ式(マジックテープのように貼ってはがせる留め方。写真の「ベルクロ」も同じ意味です)。パッドの穴とペーパーの穴を合わせて貼れば準備ができ、番手を替えるときも、はがして貼り直すだけ。
試し削りに使ったのは、墨線(木材に引いた目印の線)を引いた杉板と、水性塗料を塗ったSPF材で、ペーパーはマキタの#120です。
コンセント式なので、パワーが落ちるのを気にすることなくガシガシ削れます(削れた量は量っていません)。
BO5041の実測(空回しの騒音・重さ)
空回しの騒音:最高速97dB、最低速73dB
最高速(ダイヤル5・12,000min⁻¹)の空回しの実測値は97dB。これまで測ったマキタ・HiKOKIのランダムサンダ6機種は92〜97dBで、BO5041はその中でいちばん高い値です。
ダイヤル1(4,000min⁻¹)まで落とすと73dBになり、最高速との差は24dB。変速できる4機種の中では、最低速の回転数も、そのときの音もいちばん低い機種です。
重さ:フロントグリップとダストバッグを付けて1,640g

フロントグリップとダストバッグを付けた重さは、実測で1,640g(電源コードは秤の外)。これまで量ったマキタ・HiKOKIのAC100Vのランダムサンダ3機種の中ではいちばん重い値ですが、フロントグリップの分も含んだ値です。
BO5041を選ぶときに確認したい3つのポイント
通常の研削で使う最高速の音について
取扱説明書の目安では、通常の研削にはダイヤル4〜5を使います。ふだんの研削は、実測で見た最高速の大きな音の側で使うことになります。
周りへの音を気にする場所では、使う時間帯や場所を選ぶ必要があります。ダイヤルを下げれば音は下がるものの、取扱説明書では、低めの回転は削り過ぎを避けたい仕上げ向きの目安です。周りへの音を気にしなくてよい作業場なら、音のために回転を落とさずに済みます。
本体の長さと、フロントグリップを付けた重さについて
引金の付いた握りが後ろに伸びている分、本体は前後に長めです。本体を持ち上げたり持ち替えたりする回数が多い作業ほど、フロントグリップとダストバッグを含めた重さが手に掛かります。
両手で持ったとき、後ろの握りとフロントグリップの高さが段違いになるのも、少し気になったところです。作業台に置いた材料を上から削る使い方なら、本体の重さは材料に掛かるので、手で支える負担は小さくなります。
集じん機にはフロントカフス22でつなぎ、差し込みが浅いと外れることがある

細かい粉まで減らしたいときは、集じん機につなぎます。マキタの集じん機のホースには、フロントカフス22(ホースの先に付けて、工具の集じん口とつなぐ部品)を付けてつなぎました。
BO5041はコンセントで使う工具なので、連動コンセント(工具の電源プラグを差しておくと、工具のスイッチに合わせて集じん機が動くコンセント)の付いた集じん機に差せば、引金に合わせて集じん機も動きます。実際に、手持ちの集じん機VC0830の連動コンセントに差すと、引金を引くのに合わせて集じん機も動きました。
集じん機を使わず、ダストバッグで足りる作業なら、集じん機とのつなぎ方は気にする必要はありません。
他のランダムサンダと比較

比べるのは、同じマキタAC100VのBO5030、マキタ18VのBO180D、HiKOKIのAC100V機FSV13YBの3機種です。
| 項目 | マキタ BO5030 ![]() |
マキタ BO180D ![]() |
HiKOKI FSV13YB ![]() |
マキタ BO5041 ![]() |
|---|---|---|---|---|
| メーカー・電源 | マキタ AC100V (コード2m) | マキタ 18V | HiKOKI AC100V (コード2.5m) | マキタ AC100V (コード2m) |
| 回転数 | 12,000min⁻¹ (1つ) | 7,000/9,500/ 11,000min⁻¹ (押しボタン3段) | 12,000min⁻¹ (1つ) | 4,000〜 12,000min⁻¹ (ダイヤルで無段階) |
| スイッチ | 防じんカバー付 スイッチ | 起動・速度切替 ボタン/ 停止ボタン | ─ | 引金+ ロックボタン |
| フロントグリップ | ─ | ─ | ─ | あり (位置を変えられ、 外せる) |
| 本体の長さ | 153mm | 175mm | ─ | 218mm |
| 質量 (公式) | 1.3kg | 1.7kg (BL1860B装着時) | 1.4kg | 1.4kg |
| 質量 (実測) | 1,456g (ダストバッグ付き・ コードは秤の外) | 1,796g (BL1860B・ ダストバッグ付き) | 1,372g (ダストバッグ付き・ コードは秤の外) | 1,640g (フロントグリップ・ ダストバッグ付き・ コードは秤の外) |
| ブレーキ | ─ | あり | ─ | あり |
| 集じん | 自己吸じん+ ダストバッグ・ 集じん機接続可 | 自己吸じん+ ダストバッグ・ 集じん機接続可 | パッド穴集じん+ ダストバッグ・ 集じん機接続可 | 自己吸じん+ ダストバッグ・ 集じん機接続可 |
| 空回しの騒音・最高速 (実測) | 96dB | 93dB | 94dB | 97dB |
| 空回しの騒音・最低速 (実測) | 値なし (回転数は1つ) | 83dB | 値なし (回転数は1つ) | 73dB |
| 本体のみの価格 (税別) | 20,400円 | 22,600円 (BO180DZ。 電池・充電器は 別売) | オープン価格 | 28,800円 |
※「─」は公式に記載が無い項目です。
BO5030(マキタ AC100V):回転数を変えずに使い、本体の価格を抑えたい場合

同じマキタのAC100Vの兄弟機で、付属のペーパーとダストバッグも共通。回転数は、BO5041はスピード調整ダイヤルで4,000〜12,000min⁻¹、BO5030は12,000min⁻¹の1つです。空回しの音は最高速ではほぼ同じで、BO5041はダイヤルを下げれば大きく下がります。
BO5041は後ろの握りに引金があり、フロントグリップで両手で持てる分、本体が前後に長い形です。小回りが利いて取り回しやすいのはコンパクトなBO5030のほうですが、BO5041が使いづらいというほどではありません。
回転数をダイヤルで変えられ、フロントグリップで両手で持てるのはBO5041。本体が短く、本体のみの価格が安いのはBO5030です。
BO180D(マキタ 18V):マキタ18Vの電池を持っている場合
マキタの18Vのランダムサンダで、電池で動くのでコードを引き回さずに使えます。回転数の変え方は、BO180Dが押しボタンで3段、BO5041がダイヤルで無段階です。
空回しの音は、最高速ではBO180Dのほうが低く、最低速まで落としたときはBO5041のほうが低い値でした。ただし最低速の回転数はBO5041が4,000min⁻¹、BO180Dが7,000min⁻¹で、そろえた比較ではありません。
本体のみの価格はBO180DZのほうが安いものの、電池と充電器は別売です。マキタ18Vの電池を持っていない場合は、電池BL1860B 1本と充電器DC18RFが付くBO180DRGと比べることになります。
電源の違いは、コードの有無と始めるときの費用に出ます。BO180Dは手持ちの18Vの電池でコードなしに使え、BO5041はコンセントにつなぐだけで使えて、回転数の幅も広くなっています。
FSV13YB(HiKOKI AC100V):HiKOKIのAC機で、回転数を変えずに使う場合
HiKOKIのAC100Vのランダムサンダで、回転数は12,000min⁻¹の1つです。同じ12,000min⁻¹で比べた空回しの音は、FSV13YBのほうが低い値でした。
量った重さもFSV13YBのほうが軽いのですが、BO5041の値にはフロントグリップの分が入っています。FSV13YBはオープン価格で、希望小売価格はありません。
同じAC100Vでも、FSV13YBは回転数が1つで、量った重さが軽め。BO5041は回転数をダイヤルで変えられ、フロントグリップで両手で持てます。
電動工具なびの見解

コンセントで使うランダムサンダで、削る作業と仕上げとで回転数を変えたいなら、BO5041は候補になります。
スピード調整ダイヤルで回転数を無段階に変えられるうえ、フロントグリップで両手で押さえて削れるのが一番の特徴です。
一番注意したいのは音で、通常の研削で使う最高速の空回しは、これまで測ったマキタ・HiKOKIのランダムサンダの中でいちばん大きい値でした。回転数を変えずに使う場合はBO5030と比べて、価格と本体の大きさの違いで選んでください。マキタ18Vの電池を持っている場合は、BO180Dとも電源の違いを比べてみてください。
サンダの全機種は、サンダのカテゴリページに並べています。






