マキタの18Vの充電式ランダムオービットサンダ『BO180D』。パッドが「偏心+回転」で動いてムラなく仕上げるランダムサンダで、φ125mmの丸いペーパーを貼って使います。
2026年10月時点で、マキタの18Vのランダムサンダはこの1機種だけ。マキタにはほかに40VmaxとAC100Vのランダムサンダがあり、BO180Dは18Vの電池を本体に差して使う1台という立ち位置です。
本体のみのBO180DZを買い、手持ちの6.0Ahの電池BL1860Bを付けて、重さを量ったり、空回しの音を測ったり、杉板とSPF材を削ったりしてみました。同じ18VのHiKOKI SV1813DA、マキタ40VmaxのBO001CG、AC100VのBO5041とも比べながら紹介します。
ランダム・オービタル・ミニといったサンダの種類から選びたい場合は、サンダの選び方にまとめています。

BO180Dのスペック

| 項目 | マキタ BO180D ![]() |
|---|---|
| 電源 | 18V (リチウムイオン) |
| 動き方 | 偏心+回転 オービタル運動 |
| パッド寸法 | φ123mm |
| ペーパー | φ125mm・ 面ファスナ式 |
| 回転数 (高速/中速/低速) | 11,000/9,500/ 7,000min⁻¹ (押しボタンで3段) |
| 質量 | 1.7kg (BL1860B装着時) 1.6kg (BL1830装着時) |
| 寸法 (長さ×幅×高さ) | 175×123×153mm |
| 電動機 | 直流マグネットモータ (取扱説明書の表記) |
| ブレーキ | あり |
| 集じん | 自己吸じん+ ダストバッグ付属 集じん機に接続可 (ホース・ノズルは別販売) |
| 振動3軸合成値 (手に伝わる振動の目安) | <2.5m/s² (EN60745-2-4) |
| 1充電の作業時間の目安 (BL1860B・6.0Ah) | 高速 約40分 中速 約44分 低速 約1時間20分 |
| 標準付属品 | サンディングディスク #60・#120・#240 (各2枚) ダストバッグ |
| 品番 | 中身 | 標準小売価格(税別) |
|---|---|---|
| BO180DZ今回購入 | 本体のみ(電池・充電器は別売) | 22,600円 |
| BO180DRG | 本体・電池BL1860B(6.0Ah)×1本・ 充電器DC18RF・バッテリカバー | 59,600円 |
※価格はマキタの標準小売価格(税別・2026年10月時点)です。販売店での実際の価格とは異なります。どちらの品番にも、ペーパーとダストバッグが付きます。
BO180Dはどんな製品?

メリット
- 2026年10月時点で、マキタの18Vのランダムサンダはこの1機種。手持ちの18Vの電池をそのまま使える
- 起動・速度切替ボタンを押すたびに、11,000/9,500/7,000min⁻¹(1分間の回転数)を切り替えられる
- 自己吸じんのダストバッグが付き、集じん機にもつなげる
- 最高速の空回しの実測値は93dBで、測ったマキタ・HiKOKIのランダムサンダ6機種(92〜97dB)の中では低いほう
デメリット
- 最低速にしても、空回しの実測値は83dB(最高速との差は10dB)
- 集じん機との無線連動は、公式に記載が無い
- BO180DZは電池と充電器が別売(本体のみの標準小売価格は22,600円・税別)
BO180Dの4つの特徴
- 押しボタン1つで、高速・中速・低速の3段を切り替えられる
- モータを前に置き、電池を斜めに差す低重心の形で、握り方を作業に合わせられる
- 自己吸じんのダストバッグ付きで、集じん機にもつなげる
- φ125mmの面ファスナ式ペーパーを、穴を合わせて貼るだけで付けられる
押しボタン1つで、高速・中速・低速の3段を切り替えられる

本体上部の前側にある起動・速度切替ボタンを押すと高速で動き出し、もう一度押すたびに高速→中速→低速→高速の順に切り替わります。止めるときに押すのは、別の停止ボタンです。
| 速度 | 回転数 | 取扱説明書の目安 |
|---|---|---|
| 高速 | 11,000min⁻¹ | 通常の研削作業 |
| 中速 | 9,500min⁻¹ | 仕上げ研削など、 削り過ぎを避けたいとき |
| 低速 | 7,000min⁻¹ | ポリッシング (つや出しなどの磨き) |
取扱説明書はこの使い分けを「あくまでも目安」としていて、合う回転数は材料や作業の条件で違ってきます。決まった3つの回転数から選ぶ方式なので、一度合わせた速さには、ボタンを押す回数で何度でも同じように戻せます。
粗い番手(ペーパーの目の粗さ)で削る間は高速、細かい番手に替えたら中速と、作業の段階に合わせてボタンで回転数を変えられます。
モータを前に置き、電池を斜めに差す低重心の形で、握り方を作業に合わせられる

本体の前側にモータを置き、電池を斜めに差し込む配置にして、重心を低く、本体を小さくまとめたのがBO180Dの形です。グリップはエルゴノミックデザイン(人の手や体の動きに合わせた形)で、作業内容に応じて握り方を変えられます。
実際に握ってみると、グリップは手にちょうどフィットし、ゴムの部分は滑りにくく感じました。削る場所や向きが変わっても、作業に合わせて握り方を変えながら削れます。
自己吸じんのダストバッグ付きで、集じん機にもつなげる

削った粉じんを本体が吸い込み、付属のダストバッグにためる自己吸じん機能付き。集じん機につないで使うこともでき、その場合のホース・ノズルは別販売です。
粉じんの出口になる集じんノズルは、ネジを外して付け直すと、30°ごとに12方向へ向きを組み替えられます。集じん機の置き場所に合わせてホースの出る向きを変えておけば、ホースが作業の邪魔になりにくくなります。集じんノズルを外したまま使うと粉じんが舞い上がるため、取扱説明書では必ず付けて使うよう求めています。
φ125mmの面ファスナ式ペーパーを、穴を合わせて貼るだけで付けられる

ペーパーはφ125mmの丸形で、面ファスナ式(マジックテープのように貼ってはがせる留め方)。パッドの穴とペーパーの穴の位置を合わせて貼り付ければ準備ができ、番手を替えるときも、はがして貼り直すだけです。接着式のペーパーは使えないため、買い足すときは面ファスナ式を選びます。
付属のペーパーは#60・#120・#240が2枚ずつ。マキタの取扱説明書の区分では、#60が粗仕上、#120が中仕上、#240が仕上にあたり、付属品だけで3つの段階の番手が1種類ずつそろいます。
試しに、墨線(木材に引いた目印の線)を引いた杉板と、水性塗料を塗ったSPF材(DIYでよく使う木材)を、マキタの#120のペーパーで削ってみました。研磨力は安定していて取り回しも良く、使っていてストレスを感じない作業スピードでした。
パッドの縁を材料に当てて削るとパッドが傷む原因になるため、ペーパー全体を材料に均一に当て、軽く押さえる程度で使います。
BO180Dの実測(空回しの騒音・重さ)
空回しの騒音:最高速93dB、最低速83dB
サンダを横に倒してパッドを騒音計に向け、パッドから約10cmの床に置いた騒音計で、ペーパーを付けずに空回しした音を測っています。
最高速の空回しの実測値は93dB。これまで測ったマキタ・HiKOKIのランダムサンダ6機種は92〜97dBで、BO180Dはその中では低いほうです。
一方、最低速(7,000min⁻¹)にしたときの実測値は83dBで、最高速との差は10dB。変速できる4機種の最低速は73〜83dBで、BO180Dはその中でいちばん高い値でした。
使ってみた実感では、回転を落とせば音は収まるものの、そのぶん作業は進みにくくなりました(削れた量は測っていません)。チャートの値はどれもペーパーを当てない空回しの音で、研磨しているときの音とは条件が違います。
重さ:BL1860Bとダストバッグを付けて1,796g

BL1860B(6.0Ah)とダストバッグを付けてはかりに載せると、1,796gでした(公式値は1.7kg、BL1860B装着時)。電池を本体に差して使うため、削っている間に手で支える重さには、電池の分も含まれます。
BO180Dを選ぶときに確認したい3つのポイント
最低速にしても、空回しの音は83dB
音を抑えたいときは回転を落としますが、最低速の7,000min⁻¹にしても、空回しの実測値は83dBでした。
周りへの音を気にする場所では、最低速に切り替えても、使う時間帯や場所を選ぶ必要があります。周りへの音を気にしなくてよい作業場で使うなら、この点を気にする必要はありません。回転を落としたときの音の下がり方は機種によって違い、あとの比較で紹介します。
集じん機との無線連動は記載が無く、つなぐときはカフス22を使った

ダストバッグだけで削ってみると、粉じんはそこまで気にせずに作業できました。ただ、ごく細かい粉じんまでは吸い切れず、ダストバッグから少し漏れていて、バッグを軽く叩くとふわっと舞いました。
ダストバッグは分解でき、実際に水で洗ってみました。取扱説明書には、水洗いについての記載はありません。
粉じんをできるだけ減らしたい場合は集じん機につなぐことになりますが、工具のスイッチを入れると集じん機も動き出す「無線連動」は、マキタの公式にBO180Dの記載がありません。集じん機につないで使ったときも、集じん機のスイッチは別に入れていました。
カフス22は、集じん機のホースの先に付けて工具の集じん口とつなぐ部品です。集じん機を使わない場合や、集じん機のスイッチを別に入れる使い方でかまわない場合は、無線連動の有無で使い方は変わりません。
BO180DZには電池と充電器が付かない

BO180DZの箱に入っていたのは、本体・ダストバッグ・ペーパー6枚(#60・#120・#240を各2枚)・取扱説明書。電池と充電器は付きません。
マキタ18Vの電池と充電器を持っていない場合は、本体とは別に用意しないと使い始められません。BL1860B(6.0Ah)1本と充電器DC18RFが付くBO180DRGは59,600円で、BO180DZとの差額37,000円は、電池・充電器・バッテリカバーが付く分にあたります。
すでにマキタ18Vの電池と充電器を使っているなら、本体のみのBO180DZ(22,600円)に手持ちの電池を差して使い始められます。
他のランダムサンダと比較

比べるのは、同じ18VのHiKOKI SV1813DA、マキタ40VmaxのBO001CG、マキタAC100VのBO5041の3機種です。
| 項目 | HiKOKI SV1813DA ![]() |
マキタ BO001CG ![]() |
マキタ BO5041 ![]() |
マキタ BO180D ![]() |
|---|---|---|---|---|
| メーカー・電源 | HiKOKI 18V (マルチボルト 蓄電池・18V蓄電池) | マキタ 40Vmax (コネクタ式・ バッテリアダプタ 別販売) | マキタ AC100V (コード2m) | マキタ 18V |
| 回転数・変速 | 7,000〜11,000min⁻¹ (ダイヤル6段階) | 6,000〜10,000min⁻¹ (ダイヤル5段階) | 4,000〜12,000min⁻¹ (ダイヤル) | 7,000/9,500/ 11,000min⁻¹ (押しボタン3段) |
| 質量 (公式) | 2.0kg (集じんバッグ・ 蓄電池装着時) | 0.91kg (ダストバッグ・ バッテリアダプタ 非装着時) | 1.4kg | 1.7kg (BL1860B装着時) |
| 質量 (実測) | 2,004g (BSL36A18BX・ ダストバッグ付き) | 1,082g (ダストバッグ付き・ 電池なし) | 1,640g (ダストバッグ・ フロントグリップ付き) | 1,796g (BL1860B・ ダストバッグ付き) |
| 全高 | 153mm (蓄電池装着時) | 96mm | 153mm | 153mm |
| モーター | ブラシレス | ブラシレス | ブラシ式 | 直流マグネット モータ (取扱説明書の表記) |
| 集じん | 集じんバッグ・ 集じんアダプタ付属 | 自己吸じん+ ダストバッグ・ 集じん機接続可 | 自己吸じん+ ダストバッグ・ 集じん機接続可 | 自己吸じん+ ダストバッグ・ 集じん機接続可 |
| 集じん機との無線連動 | ─ | 対応 (要別売品) | ─ | ─ |
| 防じん・防水 | ─ | IPX4・APT | ─ | ─ |
| 空回しの騒音 (実測・最高速/最低速) | 92/75dB | 92/80dB | 97/73dB | 93/83dB |
| 本体のみの価格 (税別) | 25,400円 (SV1813DA(NN)) | 42,700円 (BO001CGZ。 電池・充電器・ バッテリアダプタ は別売) | 28,800円 | 22,600円 (BO180DZ) |
※「─」は公式に記載が無い項目です。
SV1813DA(HiKOKI 18V):回転数を6段階から選びたい場合

HiKOKIの18Vのランダムサンダで、HiKOKIのマルチボルト蓄電池のほか、18Vの蓄電池も使えます。回転数の範囲は7,000〜11,000min⁻¹でBO180Dと同じですが、ダイヤルで6段階に選べるため、押しボタン3段のBO180Dより細かく合わせられます。
空回しの実測値は、最高速がSV1813DA 92dB・BO180D 93dBでほぼ同じ。最低速はどちらも7,000min⁻¹ですが、SV1813DAが75dB、BO180Dが83dBで、SV1813DAのほうが8dB低い値でした。実際に使った感想としては、どちらも良い機械で、甲乙つけがたいところです。
回転数を6段階で細かく選べ、最低速の空回しの音も低いのがSV1813DA。BO180Dはマキタ18Vの電池で使え、本体のみの価格は2,800円安くなります。
BO001CG(マキタ 40Vmax):手に持つ本体を軽くし、集じん機と無線連動させたい場合
マキタ40Vmaxのランダムサンダで、電池は本体に載せず、別販売のバッテリアダプタ(コード1.6mのA-77394/5.0mのA-77403)に付けてコードでつなぐコネクタ式です。全高は96mmで、BL1860Bを付けたBO180Dの153mmより57mm低く、手に持つ本体の実測値は1,082g(ダストバッグ付き・電池なし)。BO180DはBL1860Bとダストバッグを付けて1,796gで、BO001CGの値には電池が入っていないため、2つの差には電池を本体に載せるかどうかの違いも含まれます。
回転数はダイヤル5段階の6,000〜10,000min⁻¹で、負荷がかかっても回転を一定に保つ定回転制御と、動き出しをゆるやかにするソフトスタートが付きます。集じん機との無線連動(要別売品)に対応し、防じん・防水はIPX4(水しぶきに耐える等級)とAPT(マキタ独自の防じん・防水技術)。本体のみのBO001CGZは42,700円で、使うにはバッテリアダプタと40Vmaxの電池・充電器も別に用意します。
使ってみると、研磨力と扱いやすさはBO001CGのほうが上だと感じました(削れた量は比べていません)。
BO001CGは、本体に電池を載せない分だけ手に持つ重さが軽く、集じん機との無線連動とIPX4・APTにも対応します。18Vの電池を本体に差してそのまま使え、本体のみの価格が20,100円安いのはBO180Dです(BO001CGはバッテリアダプタも別に必要)。
BO5041(マキタ AC100V):電池を持たずに始める場合
マキタのAC100Vのランダムサンダで、コンセントにつないで使います(コード2m・消費電力300W)。回転数はダイヤルで4,000〜12,000min⁻¹に合わせられ、BO180Dの7,000〜11,000min⁻¹より幅が広い機種です。
空回しの実測値は、最高速ではBO180Dが4dB低く(93dBと97dB)、最低速ではBO5041が10dB低い値でした(73dBと83dB)。ただし最低速の回転数はBO5041が4,000min⁻¹、BO180Dが7,000min⁻¹で、回転数をそろえた比較ではありません。
本体のみの価格はBO180DZが22,600円、BO5041が28,800円ですが、BO180DZは電池と充電器が別売です。マキタ18Vの電池を持っていない場合は、BL1860B 1本と充電器DC18RFが付くBO180DRG(59,600円)とBO5041(28,800円)を比べることになり、その差は30,800円です。
電源の違いは、コードの有無と始めるときの費用に出ます。BO5041はコンセントにつなげば電池なしで使い始められ、回転数の幅も広め。BO180Dはコードが要らず、コンセントの位置を気にせずに持ち回れます。
電動工具なびの見解

マキタ18Vの電池を持っていて、ランダムサンダを1台足すなら、BO180Dは候補になります。
押しボタン1つで3段に変速でき、自己吸じんのダストバッグも付くうえ、手持ちの18Vの電池でそのまま使えるのが一番の特徴です。
一番注意したいのは音で、最低速にしても空回しの実測値は83dBでした。回転を落としたときの音を重く見る場合は、SV1813DAと比べて、最低速の音と回転数の段数の違いで選んでください。まだ電池を持っていない場合は、BO5041とも電源と価格の違いを比べてみてください。
サンダの全機種は、サンダのカテゴリページに並べています。






