広告 DIY

寸切りボルト(寸切ボルト・全ネジ)とは?読み方・規格サイズ表・材質と3つの切り方

開催中Amazonプライム感謝祭 10/19(月)23:59まで 電動工具のセール対象と
おすすめ品まとめ
マキタ・HiKOKI・京セラ・高儀・アイリスほか メーカー別に一覧 セール対象を見る ▶

寸切りボルト(ずんぎりボルト)は、頭が無く、端から端までねじ山が続いている棒状のボルトです。天井の高い飲食店で、エアコンや配管を細い金属の棒で吊っているのを見たことがあれば、あの棒が寸切りボルトです。

もとは電気・設備工事の部材ですが、好きな長さに切って使えるので、脚やフレームに使ったDIY家具でもよく見かけるようになりました。筆者も寸切りボルトと木材で棚やシューズラックをいくつも作ってきました。

この記事を読むと、寸切りボルトの太さ(M・W)・長さ・材質のどれを買い、どの方法で切るかが決められます。先に「寸切りボルトとは」と規格のサイズ表、そのあとに長さと価格・材質・切り方と続きます。

わたしもDIYを始めるまでは、寸切りボルトという名前すら聞いたことがありませんでした。
ode

寸切りボルト

寸切りボルトとは?読み方と別名

寸切りボルトと一般的なボルト

一般的なボルトは片側に六角の頭が付いていますが、寸切りボルトには頭がありません。頭が無いぶん長く作れるので、標準の長さは1m。ホームセンターでは2mのものも普通に並んでいます。

読み方は「ずんぎりボルト」。表記は「寸切りボルト」と「寸切ボルト」の両方が使われていて、同じものを指します。現場では「寸ぎりボルト」「全ネジ」とも呼ばれ、通販では「全ねじボルト」「長ねじ」の名前でも売られています。

頭が無いので、締めるときは両端にナットを付けて挟みます。長さを現場で決めたいとき、頭が邪魔になるとき、規格品より長いボルトが要るときに使われる部材で、建築では天井から設備を吊る「吊りボルト」として使うのが代表的です。DIYでは好きな長さに切れることを生かして、寸法ぴったりの棚や脚が作れます。

全ねじボルトとの違い

「全ねじボルト」は寸切りボルトの別名で、頭の無い棒状のボルトなら呼び方が違うだけです。ただし通販や店頭では、六角の頭が付いていて首の下までねじが切ってある「六角ボルト(全ねじ)」も「全ねじ」と表示されます。

頭の無いものを探すなら「寸切」の名前で探すと、頭付きのボルトと取り違えにくくなります。

寸切りボルトの規格(太さ・ピッチのサイズ表)

寸切りボルトの太さには、ミリで表す「M」と、インチで表す「W」の2つの表し方があります。

  • M(メートルねじ):外径をmmで表す。M8なら外径8mm、M10なら10mm
  • W(ウィットねじ):外径を1インチ(25.4mm)の分数で表す。W3/8なら25.4mm×3/8で約9.5mm

Wのボルトは「分(ぶ)」で呼ばれることも多く、1/8インチが1分です。W3/8は「3分(さんぶ)」、W1/2は8分の4で「4分」、W5/16は「2分5里」と呼ばれます。

ねじの呼び呼び方外径ピッチ(山の間隔)
M6-6mm1.0mm
M8-8mm1.25mm
M10-10mm1.5mm
M12-12mm1.75mm
W1/42分約6.35mm約1.27mm
(1インチに20山)
W5/162分5里約7.94mm約1.41mm
(1インチに18山)
W3/83分約9.53mm約1.59mm
(1インチに16山)
W1/24分約12.7mm約2.12mm
(1インチに12山)

Mのピッチは並目(一般に売られている標準のピッチ)の値です。Wのピッチは25.4mmを1インチあたりの山の数で割った値です。

M10とW3/8はナットが合わない

いちばん間違えやすいのがM10とW3/8です。外径は10mmと約9.53mm、ピッチは1.5mmと約1.59mmでどちらも近く、M10用の穴にW3/8のボルトは通ります。それでもM10のボルトとW3/8のナットはかみ合いません。近いぶん無理に締めると入ってしまい、取り違えに気づきにくいので、ボルトとナット・ワッシャーは同じ規格でそろえて買ってください。

インチのねじには、Wのほかにユニファイ(UNC・UNF)もあります。太さの表し方は似ていますが、ねじ山の角度がWと違うので、こちらもWのナットとは組み合わせられません。

天井の吊りボルトには3分(W3/8)が多く使われ、重い物を吊るときは4分(W1/2)を使います。設備工事の定番サイズなので、W3/8はホームセンターでも長さの種類がそろっていて見つけやすい太さです。

わたしが普段使うのはW3/8とM10くらい。ほかの太さは、使うときにサイズ表で調べています。
ode

寸切りボルトの長さと価格

ホームセンターでよく見かける長さは285mm・1000mm・2000mmの3つです。以前、近所のホームセンターで鉄(ユニクロメッキ)とステンレスのW3/8の価格を調べると、次のようになりました。

材質長さ価格1cmあたり
鉄
(ユニクロメッキ)
285mm88円約3.1円
1000mm82円約0.8円
2000mm161円約0.8円
ステンレス285mm398円約14円
1000mm398円約4.0円

調べた当時の1店舗の価格で、今の価格や他の店とは異なります。それでも傾向ははっきりしていて、短いものほど1cmあたりが高く、285mmは1000mmより高い値段でした。1000mmで比べると、ステンレスは鉄のおよそ5倍です。

何本か切り分けて使うなら、1000mmか2000mmを買って自分で切るほうが安く済みます。切り方は後半の「寸切りボルトの切り方」で紹介します。

寸切りボルトの材質(鉄・ユニクロ・ステンレス・黒)

ホームセンターに置いてある寸切りボルトの材質は、ほとんどが鉄かステンレスです。

材質価格錆び加工(切る・穴を開ける)
鉄安い錆びやすいしやすい
ステンレス高い錆びにくいしにくい

屋内なら鉄で使えますが、屋外や湿気の多い場所では錆びにくいステンレスが候補になります。ステンレスは鉄より切りにくく、全ネジカッターで切るならステンレスに対応した機種を選ぶ必要があります。

「ユニクロ」は鉄にメッキしたもの

店頭の値札には「鉄」「ステンレス」と並んで「ユニクロ」と書かれたものがよくあります。ユニクロはメッキの種類の名前で、中身は鉄です。錆びやすい鉄の表面を亜鉛のメッキで覆い、錆びにくくしています。

メッキの無い鉄は黒っぽい色ですが、ユニクロメッキは少し青みがかった銀色。屋内でも屋外でも錆を気にせず使いたい場合は、溶融亜鉛メッキの寸切りボルトもあります。

黒い寸切りボルト

ユニクロメッキと黒亜鉛メッキの寸切りボルト

鉄に黒いメッキや塗装をしたものもあり、筆者はボルトラックを作るときによく使っています。

ただ、黒い寸切りボルトを置いているホームセンターは多くありません。筆者の住む地域では、車で片道1時間の範囲のホームセンターを回っても見つからなかったので、通販で買っています。

ボルトラックに使うならどれを買う?

DIYでボルトラックを作るなら、何十kgもの重い物を載せない限り、ユニクロメッキのW3/8が候補になります。

  • 手に入りやすい:設備工事の定番サイズなので、たいていのホームセンターに置いてある
  • 安い:鉄なのでステンレスより安く、長いものを買って切ればさらに安く済む
  • ナット・ワッシャーがそろう:同じW3/8のナットやワッシャーも同じ売り場で買える

屋外に置くラックならステンレス、見た目を黒でそろえたいなら黒い寸切りボルトを選ぶ、という順で考えると決めやすくなります。M10で作ってもかまいませんが、その場合はナットもM10でそろえてください。

寸切りボルトの切り方(3つの方法)

寸切りボルトを切る方法は、全ネジカッター・高速切断機・金ノコの3つです。

方法火花切り口速さ・手間向いている場合
全ネジカッター出ないねじ山がつぶれにくく、バリが出にくい一瞬で切れるこれから何本も切る。室内で切りたい
高速切断機たくさん出るバリが出る機械なので力は要らない数本だけ切る。ホームセンターで借りられる
金ノコ出ないねじ山がつぶれにくく、バリが出にくいW3/8で1本約5分。疲れる道具を買わずに家で数本だけ切る

これからボルトラックをいくつも作るなら全ネジカッター。この先ボルトを切る機会がほとんど無いなら、ホームセンターの高速切断機を借りるのが手軽です。

切る前にナットを1個付けておく

どの方法で切っても、切り口のねじ山がつぶれたりバリが出たりして、ナットが入らなくなることがあります。切る前に、切る位置より内側にナットを1個付けておき、切ったあとにそのナットを外側へ回して抜くと、ねじ山が整ってバリも取れます。少し力は要りますが、バリ取りの道具を1回のために買わずに済みます。

全ネジカッターで切る(手動・電動)

手動の全ネジカッターで寸切りボルトを切る

全ネジカッターは、寸切りボルトを専用の刃で挟んで切る工具。ハサミと同じように押し切るので火花も切り粉も出ず、室内で使えます。切り口のねじ山がつぶれにくく、切ってすぐにナットが通るのも全ネジカッターの良さです。

手動式は、長いハンドルを両手で握り込み、てこの力で切ります。電源が要らず、W3/8のボルトラック作りなら手動式で間に合います。ただし1本ごとに握力を使うので、10本を超えるような本数を切るなら電動式のほうが楽です。

筆者が使っている手動の全ネジカッター

電動式は、レバーを引くだけで切れて、力はほとんど要りません。本数をまとめて切るときの速さと楽さは手動式と別物ですが、本体のみの標準小売価格(税別)は、マキタSC103DZKが63,000円、SC102DZKが65,500円、HiKOKI CL18DA(NN)が63,000円。いずれも電池・充電器は別売です。電気・設備の仕事でも使う場合や、同じメーカーの電池をすでに持っている場合に候補になります。

電動の全ネジカッターは、筆者が使い比べた3機種のレビューと、現行機の選び方を別の記事にまとめています。

高速切断機で切る(ホームセンターで借りる)

高速切断機で寸切りボルトを切る

高速切断機は、円盤状の砥石を高速で回して金属を切る工具です。DIYで数本だけ切るなら、いちばん手軽な方法です。

高速切断機を持っていなくても、ホームセンターで寸切りボルトを買うときに「このボルトを切りたい」と店員さんに声をかけると、筆者がよく行く店では店頭の高速切断機を貸してもらえました。手が空いていれば店員さんが切ってくれることもあります。貸し出しの有無は店によって違うので、買う前に聞いてみてください。

切るときは火花がたくさん出ます。火花の飛ぶ先に燃える物を置かず、保護めがねを付けて切ってください。切り口にはバリが出るので、先ほどのナットのひと手間が役に立ちます。

金ノコで切る

金ノコで寸切りボルトを切る

金属も切れるノコギリで、木材と同じように手で切る方法です。W3/8を1本切るのに約5分かかり、かなり疲れます。そのかわり、ねじ山がつぶれにくく、バリも出にくい切り方です。

筆者も全ネジカッターを持つ前、ホームセンターで切断機を借りられると知らなかったころは、この方法で切っていました。数本だけ家で切るなら、頑張れば何とかなる方法です。

電動工具なびの見解

寸切りボルトは、太さ(MかWか)・長さ・材質の3つを決めれば買えます。DIYで棚やラックを作るなら、手に入りやすく安いユニクロメッキのW3/8を基準にして、屋外ならステンレス、見た目を黒でそろえたいなら黒、と変えていくと迷いません。

注意したいのは、M10とW3/8のように太さの近い規格を混ぜてしまうこと。ボルト・ナット・ワッシャーは同じ規格の表示を確かめてそろえてください。

切り方は、切る本数で決まります。数本ならホームセンターの高速切断機か金ノコ、これから何本も切るなら全ネジカッターが候補になります。

次のセールはいつ? Amazon・楽天の年間セールカレンダーと、セール前にやっておくことをまとめています。 セール情報を見る →

-DIY