- CS004Gの主要スペックと7つの注目ポイント
- 18V機(CS553D)から何が変わったか
- 40Vmaxチップソーカッタ3機種の棲み分けと選び方
- 便利な別売アクセサリ一覧
「もっとスピーディーに鉄材を切りたい」「バイスで固定してきっちり直角に切りたい」——そんな現場のニーズに応える1台が、2026年3月に登場しました。
マキタ40Vmaxシリーズの充電式チップソーカッタ「CS004G」です。150mm刃を採用しながらバッテリ込みわずか2.9kgの軽量ボディに、18V機比切断スピード約20%アップ、さらに40Vmaxシリーズで初めてバイススタンドに対応するなど、金工切断の現場を変えるアップデートが凝縮されています。
この記事では、CS004Gのスペック・注目機能・同シリーズ内での棲み分けを整理します。
こんな方にオススメ♪
- マキタ40Vmaxバッテリをすでに持っていて、チップソーカッタを追加したい方。
- 電線管・Cチャン・アングル鋼を日常的に切断する電気・設備・空調工事の職人さん。
- 手持ち切断と定置切断(バイススタンド)の両方を1台でこなしたい方。
- 18V機より切断スピード・防水性・ダストボックス耐久性を上げたい方。
別の機種が良さそうな方
- 18Vバッテリ環境がすでに揃っていて、軽~中程度の金工切断がメインの方。
⇒ 18V機「CS553D」がコスパに優れます。 - 鉄もボードも木材も1台でカバーしたい方。
⇒ チップソーバリエーションが豊富な「CS003G(125mm)」が向いています。 - デッキプレートや厚肉鋼材の解体・重切断がメインの方。
⇒ 最大切込み67mmの「CS001G(185mm)」を選んでください。
ラインナップと価格

CS004Gのラインナップはシンプルで、本体のみの「CS004GZ」1種のみの展開です(バッテリ・充電器は別売)。
| 型番 | セット内容 | 標準小売価格(税別) |
|---|---|---|
| CS004GZ | 本体のみ(DCホワイトメタルチップソー A-69113・六角棒スパナ5・平行定規 付属) | 54,200円 |
通販サイトでは本体(CS004GZ)が約40,000〜43,000円前後(税込)で流通しています。定価比で約25%オフ程度が目安です。バイススタンド(A-00550)は別途約14,000円前後。
推奨バッテリ

CS004Gに対応するバッテリは以下の通りです。容量が大きいほど1充電あたりの作業量が増えます。
| バッテリ型番 | 容量 | 備考 |
|---|---|---|
| BL4020 | 2.0Ah | 軽量重視 |
| BL4025 | 2.5Ah | バランス型(作業量目安の基準) |
| BL4040 | 4.0Ah | 長時間作業向け |
| BL4040F | 4.0Ah | 急速充電対応 |
基本スペック
| 項目 | CS004G |
|---|---|
| 刃物外径 | 150mm |
| 刃物内径 | 20mm |
| 最大切込み深さ | 57.5mm |
| 回転数 | 4,200 min⁻¹ |
| 電源 | 直流36V(40Vmax) |
| 1充電作業量の目安 | 電線管(φ38.1×厚さ1.4mm)約310本 ※BL4025装着時 |
| 本機寸法(長さ×幅×高さ) | 267×180×256mm |
| 質量 | 2.9kg(BL4025装着時) |
| 防じん・防水 | IP56(バッテリもIP56対応) |
| 標準付属品 | DCホワイトメタルチップソー(A-69113)、六角棒スパナ5、平行定規 |
CS004Gの7つの注目ポイント
① 切断スピード約20%アップ(18V機比)

40Vmaxの高電圧・高出力により、18V機(CS553D)比で切断スピードが約20%向上しています(炭素鋼鋼管φ34×厚さ3.2mm切断時)。
ハイパワーブラシレスモータを搭載し、さらに定回転制御(重負荷時でも回転数の低下を抑制する機能)を採用。硬い部材でも安定した回転で粘り強く切断を続けられるため、現場での作業効率が大幅に向上します。
② バイススタンド対応(別売)で高精度な定置切断が可能に

CS004Gの最大トピックが、新発売のバイススタンドセット品「A-00550」(16,500円・税別)への対応です。
フック2カ所と取り付けピンをベースの穴に差し込み、裏側のボルト2カ所を締め付けるだけのシンプル構造。材料をしっかり固定した状態で高精度な切断作業が可能になります。
| バイス角度 | 対応サイズ |
|---|---|
| 0°(直角切断) | 丸パイプ φ56mm / 角パイプ 50×50mm / アングル鋼 50×50mm |
| 45°(斜め切断) | 丸パイプ φ40mm / 角パイプ 40×50mm / アングル鋼 40×40mm |
このバイススタンド(A-00550)は18V機「CS553D」にも取り付け可能ですが、CS553Dの生産時期によってベース形状が異なり、取り付けられない場合があります。CS553Dとの組み合わせを検討している方は、購入前にメーカーへ確認してください。
③ 最大切込み深さ57.5mm + 軽量2.9kg

150mm刃で最大切込み深さ57.5mmを確保しながら、バッテリ装着時でもわずか2.9kgという軽さを実現。長時間の天井作業や高所での使用でも疲れにくく、取り回しの良さが際立ちます。
参考として、185mmモデルCS001Gは4.3kgあるため、CS004Gはその約3分の2の重量です。
④ ダストボックス溶け防止構造+ワンタッチ着脱

新型ダストボックスは押し込むだけで取り付け、ボタンを押せばワンタッチで取り外せる設計。ゴミ捨てもキャップを開くだけで完了します。
さらに注目すべきはダストボックス溶け防止構造。金工切断時に発生する高温の切り粉でダストボックスが変形・溶けるという従来からの課題を、アルミプレートによる放熱とチップソーの風を利用した排熱で解決しています。
⑤ 耐久性約2倍の新型チップソーが標準付属
標準付属のDCホワイトメタルチップソー(A-69113)は、従来品(A-59760)と比べて耐久性が約2倍に向上。適応材料厚1〜5mm、刃数33枚で、リップ溝形鋼(Cチャン)・軽天材・電線管等、各種軽量鉄骨材の切断に対応します。
別売の超厚物鉄工用チップソー(A-00594)を装着すれば、鉄板22mm厚の切断にも対応可能です(刃数30枚・平刃の2面研磨3D形状)。
⑥ AFTをはじめとする充実の安全機能

キックバック発生時に急激な回転数低下を検知して自動停止するAFT(アクティブフィードバックセンシングテクノロジー)を搭載。その他、ソフトスタート・ブレーキ・再起動防止も備わっており、不意の事故を多層的に防ぎます。
⑦ IP56対応+LEDライト2灯

本体・バッテリともに防じん・防水保護等級IP56に対応。粉じんが多い現場や急な雨天でも安心して使用できます。LEDライト2灯は残照・回転前点灯機能付きで、暗所での切断ラインの視認性も確保されています。
18V機 CS553Dとの比較
「18V機のCS553Dから乗り換える価値はある?」という疑問に答えるために、両機のスペックを整理します。
| 項目 | CS004G(40Vmax) | CS553D(18V) |
|---|---|---|
| 電源 | 直流36V(40Vmax) | 直流18V |
| 刃物外径 | 150mm | 150mm |
| 最大切込み深さ | 57.5mm | 57.5mm |
| 回転数 | 4,200 min⁻¹ | 4,200 min⁻¹ |
| 切断スピード | 約20%アップ | 基準 |
| 質量(バッテリ含む) | 2.9kg(BL4025) | 3.0kg(BL1860B) |
| 防じん・防水 | IP56(バッテリもIP56) | APT |
| ダストボックス | ワンタッチ着脱&溶け防止構造 | 従来型 |
| バイススタンド対応 | 対応(別売 A-00550) | 対応(生産時期により不可の場合あり) |
| 本体価格(税別) | 54,200円 | 47,000円 |
カタログ上の回転数・最大切込み深さは同一ですが、40Vmaxの高電圧によるトルク向上で、重負荷時の回転数が落ちにくい点が最大の違いです。IP56防水対応やダストボックスの溶け防止構造など、使い勝手面でも着実に進化しています。
一方、すでに18Vシリーズでバッテリ環境を構築済みの方や、軽~中程度の金工切断が主な用途であれば、コストパフォーマンスに優れる18V機も引き続き有力な選択肢です。費用対効果を考慮して判断するのが良いでしょう。
40Vmaxチップソーカッタ3兄弟の棲み分け
マキタ40Vmaxシリーズには現在、CS003G(125mm)・CS004G(150mm)・CS001G(185mm)の3サイズがラインナップされています。「どれを選べばいいか?」という方のために、それぞれの性格を整理します。
スペック比較
| 項目 | CS003G (125mm) |
CS004G (150mm) |
CS001G (185mm) |
|---|---|---|---|
| 刃物外径 | 125mm | 150mm | 185mm |
| 最大切込み深さ | 46mm | 57.5mm | 67mm |
| 回転数 | 3,900 min⁻¹ | 4,200 min⁻¹ | 3,500 min⁻¹ |
| 質量(バッテリ含む) | 2.9kg | 2.9kg | 4.3kg |
| 1充電作業量の目安 | 電線管 約400本 (BL4025) |
電線管 約310本 (BL4025) |
アングル鋼 約160本 (BL4040) |
| バイススタンド対応 | なし | 対応(別売) | なし |
| チップソーのバリエーション | 豊富(金工・木工・ボード・樹脂・アルミ等) | 金工中心(超厚物22mm対応あり) | 金工中心 |
| 本体価格(税別) | 47,000円 | 54,200円 | 60,900円 |
| 発売時期 | 2022年7月 | 2026年3月 | 2022年2月 |
CS003G(125mm)― 多用途コンパクト機
3モデル中最もコンパクトで、全長269mmの取り回しの良さが武器。最大切込み深さは46mmとやや控えめですが、チップソーのバリエーションが群を抜いて豊富なのが最大の強みです。金工用のほか、アルミ用・ガルバリウム鋼板用・塩ビ/樹脂用・集成材木工用・石こうボード用など多種多様な125mmチップソーが揃っており、鉄工から内装材まで1台でカバーしたい方に最適です。
向いている現場:内装工事・軽天工事・ボード施工など、軽量鉄骨材と内装材を両方扱う現場。狭い場所での取り回し重視。
CS004G(150mm)― 金工切断の汎用主力機
CS003Gと同じ2.9kgの軽さを維持しながら、切込み深さを57.5mmに拡大。CS003Gでは届かない中〜厚肉の金属部材にも対応できます。回転数4,200 min⁻¹は3モデル中最速で、3モデルで唯一バイススタンドに対応しており、手持ち切断と定置切断を1台でカバーできます。別売チップソーを使えば鉄板22mm厚の切断にも対応可能で、金工切断に関しては最も守備範囲が広いモデルです。
向いている現場:電気工事・設備工事・空調ダクト工事など、電線管・Cチャン・アングル鋼を日常的に切断する現場。バイススタンドで定置切断もしたい方。
CS001G(185mm)― 重切断・解体用ヘビー機
185mm刃で最大切込み深さ67mmを誇る、シリーズ最大モデル。デッキプレートの切断や各種解体作業といった重負荷用途に特化した設計です。回転数3,500 min⁻¹は3モデル中最低で、大径刃で厚物をトルクで押し切る思想。その代わり質量は4.3kgと他2モデルの約1.5倍あり、大容量バッテリ(BL4040以上)が推奨されます。
向いている現場:解体工事・鉄骨造の改修・デッキプレート切断・厚肉鋼材を日常的に扱う現場。
選び方早見表
| こんな方には | おすすめ |
|---|---|
| 鉄もボードも木材も1台で切りたい | CS003G |
| 電線管・Cチャン・アングル鋼を効率よく切りたい | CS004G |
| バイススタンドで精度よく定置切断したい | CS004G |
| 厚肉鋼材・デッキプレート・解体がメイン | CS001G |
| とにかく軽く・コンパクトに、切込み46mmで足りる | CS003G |
| 切込み57.5mmは欲しいが4kgオーバーは避けたい | CS004G |
一言でまとめると、CS003Gは「軽量・コンパクト・多素材対応」、CS001Gは「最大切込み・重切断特化」、そしてCS004Gはその両者のいいとこ取りをした汎用主力機です。
便利な別売アクセサリ
CS004Gの拡張性を高める主な別売品をまとめます。
| 品名 | 型番 | 価格(税別) | 用途 |
|---|---|---|---|
| バイススタンドセット品 | A-00550 | 16,500円 | 定置切断(直角・45°対応) |
| 超厚物鉄工用チップソー | A-00594 | — | 鉄板最大22mm厚の切断 |
| 吊り下げフックセット品 | 199296-9 | — | 脚立等に掛けて高所作業に |
| ダストキャップセット品 | 1917C5-5 | — | 集じん機接続(木材・ボード切断時)※金工切断時は使用不可 |
| マックパックタイプ3+インナトレー | A-60523+836958-5 | — | 本体・バッテリ・充電器の収納 |
CS004Gのメリット・デメリット
✅ メリット
❌ デメリット
まとめ

マキタ CS004Gは、40Vmaxの高出力による切断スピード20%アップ・バイススタンド対応・溶け防止ダストボックス・IP56防水・耐久性2倍の新型チップソー標準付属と、18V機からの正統進化を遂げた150mm充電式チップソーカッタです。
40Vmaxチップソーカッタ3兄弟の中では、切込み能力と軽量性のバランスが最も取れた「汎用主力機」という位置づけ。特に電気・設備・空調工事の職人さんで、すでに40Vmaxバッテリを持っている方にとっては、追加投資なしで導入できる有力な選択肢です。
逆に、18Vバッテリ環境が充実していて軽~中程度の作業がメインなら18V機CS553Dも十分選択肢に入ります。バッテリプラットフォームと作業内容を整理したうえで判断するのがベストです。