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全ネジカッターの選び方とおすすめ機種|現行全モデル比較【2026年最新】

この記事でわかること

  • 全ネジカッターの選び方を「切断サイズ・重量・バッテリー・付属品・価格」の5軸で解説
  • 現行モデル(メカ式5機種+油圧式2機種)のスペック・実勢価格を一覧比較
  • 「W1/2が必要か」「軽さかスタミナか」など用途別のおすすめ機種を紹介

「全ネジカッターって色々あるけど、結局どれを選べばいいの?」

「W3/8だけ切れればいいんだけど…」

「マキタとHiKOKI、どっちがいいの?」

そんな疑問を持っている方、多いのではないでしょうか。

この記事では全ネジカッターの選び方を5つのポイントに絞って解説し、2026年2月時点で新品購入できる現行モデル全機種を比較表付きで紹介します。

筆者が実際に使ったマキタ SC103DSC102D・HiKOKI CL18DAの3機種については実機レビュー記事へのリンクも掲載していますので、気になるモデルがあればそちらも参考にしてください。

そもそも全ネジカッターとは?

全ネジカッターとは

全ネジカッターは、寸切りボルト(全ネジ)を専用刃で挟み切る電動工具です。

ハサミと同じ「せん断」の原理で切るため、グラインダーや高速切断機と違って火花が飛ばず、切り粉も出ません

これが最大の特徴です。切断面のネジ山がつぶれにくいので、切った直後にナットがそのまま通ります。

どんな現場で使われる?

電気工事や空調設備の現場では、ケーブルラックの吊りボルトやエアコンの吊り配管など、1日に何十本~何百本と全ネジを切る場面があります。こうした現場では全ネジカッターなしでは仕事が回りません。

一方、DIYではボルトラックなどの家具製作で使う方もいますが、数本切るだけならホームセンターの高速切断機を借りるという手もあります(詳しくは記事後半の「DIYで数本切るだけ」の項で解説しています)。

寸切りボルトの種類や太さの見方については「寸切りボルトとは?太さ・材質・切り方まとめ」で詳しく解説しています。

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全ネジカッターの選び方|5つのポイント

ポイント① 切断サイズ(W3/8で足りるか、W1/2が必要か)

全ネジカッター選びでまず確認すべきは「どの太さの全ネジを切るか」です。

現場で使われる全ネジの太さは大きく分けて「3分(W3/8、約9.5mm)」と「4分(W1/2、約12.7mm)」の2種類。照明器具やケーブルラックの吊りボルトはほとんどが3分で、空調機器のダクトハンガーや重量物の支持に4分が使われるという棲み分けです。

DIYでボルトラックを作る程度であればW3/8で十分。M10(約10mm)も切れるモデルならまず困ることはありません。

一方、空調設備や配管工事でW1/2を扱う頻度が高い方は、W1/2対応モデルを選ばないと別の切断工具が必要になります。W3/8専用モデルでW1/2を無理に切ると、刃が欠けたり本体を傷めたりするので絶対にやめてください。

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W3/8専用モデルでW1/2を無理に切るのは厳禁です。刃が欠けるだけでなく本体故障の原因にもなります。

ステンレス全ネジの切断予定がある方は対応可否も必ず確認を。ステンレスは軟鋼より粘りがあるため刃への負担が大きく、非対応モデルで切ると刃の寿命が極端に短くなります。

まとめると、この1点だけで選択肢がかなり絞れます。W3/8しか切らないなら全モデルが候補、W1/2が必要なら対応機種は限られる、と覚えておいてください。

ポイント② 重量と作業姿勢(上向きか、床置きか)

全ネジカッターの使用場面は大きく「上向き(天井付近の吊りボルト切断)」と「床置き(定置での切り出し)」に分かれます。

上向き作業が中心なら、軽さは正義です。天井裏で片手を伸ばして何十本も切り続ける作業を想像してみてください。現行モデルの重量帯は2.8kg~6.0kgまで幅がありますが、たった400gの差でも腕の疲れ方がまるで違います。

現行最軽量はマキタ SC103Dの2.8kg。

これは10.8Vバッテリーを使うことで実現した重量で、18Vモデルの3.2kg前後と比べると持った瞬間にわかる軽さです。一方、油圧式のマキタ SC121Dは6.0kgあり、上向き連続作業には正直キツい。SC121Dはバランススタンドで水平保持して使う「据え置き寄り」の使い方が前提の機種です。

上向き作業が多い方はショルダーストラップの併用もおすすめです。
本体をストラップで吊るすだけで、腕にかかる負荷がかなり軽減されますよ。

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ポイント③ バッテリープラットフォーム

充電式全ネジカッターを買うとき、実は一番コストに効くのが「すでに持っているバッテリーと合うかどうか」です。

バッテリー1本の価格は10.8Vで約6,000円、18Vの大容量タイプなら1万円以上します。すでに同メーカー・同電圧の電動工具を持っていれば、本体だけ買えばバッテリーを使い回せるので、導入コストを数万円単位で下げられます。

現行モデルのバッテリー対応をざっくり整理すると、こんな感じです。

・マキタ10.8V CXTを持っている → SC103D

・マキタ18V LXT(または14.4V)を持っている → SC102D

・HiKOKI 18V MultiVoltを持っている → CL18DA

・パナソニック14.4Vまたは18Vを持っている → EZ45A9かEZ45A8

どのメーカーのバッテリーも持っていない新規導入の場合は、フルセット価格での比較になります。この場合、バッテリーの汎用性(他の工具との使い回し)も考慮すると、マキタ18VかHiKOKI 18Vのプラットフォームを選んでおくのが将来的に潰しが利きます。

ポイント④ 付属品

意外と見落としがちですが、実際の現場作業で差がつくのが付属品です。

コレクトボックス

全ネジを切断すると、切り落とした側の短い金属片が落下します。地上作業なら足元に落ちるだけですが、天井付近の上向き作業では下にいる人に当たる危険があります。コレクトボックスは切断片を本体内に受け止める安全装備で、高所作業が多い現場では非常に重宝します。

現行モデルで標準装備しているのはHiKOKI CL18DAとパナソニック EZ45A8(切りくずキャッチャー)です。

トリマ

全ネジカッターで切断した後、刃の摩耗や材質のバラつきによってバリが残り、ナットが通りにくくなることがあります。その場合に使うのがトリマです。CL18DAはW3/8トリマが標準付属、マキタのSC102DSC103Dは別売になっています。

替刃の付属

CL18DAはW1/2替刃(実勢約6,000円相当)が標準付属しており、本体価格以上のお得感があります。

CL18DAのW1/2替刃、もしW1/2を使わないならフリマで約5,000円で売れます。
実質的な本体コストがさらに下がるので、かなりお得ですよ。

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ポイント⑤ 価格(定価・実勢価格・フルセット価格)

全ネジカッターの価格には「本体のみ」「本体+ケース」「フルセット(バッテリー+充電器+ケース付き)」の3段階があり、メーカー定価と実勢価格(Amazon・楽天など通販での実売価格)にも大きな差があります。

定価ベースで見ると本体は6万円台でどのモデルも似たような価格帯ですが、実勢価格になると4万円台前半~5万円弱まで下がります。フルセットでは付属するバッテリーの本数と容量によって差が開き、バッテリー2本付きのマキタ SC102D(6.0Ah×2)は実勢8万円台、バッテリー1本付きのHiKOKI CL18DA(5.0Ah×1)は6万円台と、2万円近い差になります。

この価格差はバッテリー代の差であって「本体の価格差」ではありません。
すでにバッテリーを持っている方は本体のみの価格で比較するのが正解です。

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現行全ネジカッター 全モデル比較表

2026年2月時点で新品購入できる主要な充電式全ネジカッターを一覧にまとめました。なお、HiKOKI CL14DSL・CL18DSL・CL18DSAL、パナソニック EZ45A4はいずれもメーカー廃番となっており、現行ラインナップからは外れています。

メカ式と油圧式の違い

油圧式:マキタSC121D(出典:makita.co.jp)

全ネジカッターには「メカ式(せん断式)」と「油圧式」の2つの方式があります。

メカ式は、モーターの回転をギヤで直接刃に伝えるシンプルな構造です。部品点数が少ないため本体が軽く、価格も抑えめ。現行モデルの大半がこの方式で、W3/8程度の全ネジであれば切断能力に不足はありません。メンテナンスも替刃交換と刃面の清掃くらいで、手間がかかりません。

油圧式は、モーターで油圧ポンプを駆動し、油圧シリンダーの力で刃を押し出す構造です。メカ式より大きな力を安定して発生できるため、W1/2やステンレスなど硬い・太い全ネジを切るときに「刃の押し負け」が起きにくく、切断面が安定します。ただし油圧機構を搭載するぶん本体が重く(4.9~6.0kg)、価格も14万~19万円と高額。オイル漏れ等のメンテナンスリスクもゼロではありません。

簡単に言えば、W3/8中心ならメカ式、W1/2ステンレスが日常的に出るなら油圧式の出番、という棲み分けです。
ただし2025年12月発売のCL18DAはメカ式ながらW1/2軟鋼に対応しているので、「W1/2軟鋼だけ切れればOK」なら必ずしも油圧式じゃなくてもよくなりました。

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用途別おすすめ全ネジカッター

比較表を眺めても「結局どれがいいの?」となる方のために、用途別のおすすめを整理しました。

上向き作業が多く、軽さ重視 → マキタ SC103D

現行最軽量の2.8kg。10.8V CXTバッテリー採用で、天井裏の狭い場所でも振り回しやすいコンパクトさです。

1充電あたり約700本はSC102Dと比べると控えめですが、1日200本以下の作業量なら十分すぎるスタミナ。最小切断長さ20mmが公式に保証されているのも安心材料です。

フルセット実勢価格が約55,000円と導入コストが最も低いのもポイント。マキタ10.8V CXTの工具をすでに持っている方なら本体のみで約44,600円です。

→ 詳しくは「マキタ SC103Dレビュー|最軽量2.8kgの全ネジカッター」をご覧ください。

大量切断・スタミナ重視 → マキタ SC102D

1充電あたり約1,600本という圧倒的な作業量が最大の武器。6.0Ahバッテリー(BL1860B)を2本持っていけば、理論上3,200本分のスタミナです。1日に何百本も全ネジを切る大規模電気工事や空調工事の現場では、バッテリー切れを心配せずに作業に集中できます。

18Vと14.4Vの両方のバッテリーが使えるのも独自の強みで、すでにマキタ18V LXTの工具をお持ちの方にはバッテリー共有のメリットが大きいです。

2018年発売のロングセラーで、ユーザーレビューや現場での評判が豊富なのも安心感があります。フルセット価格は約82,000円とやや高めですが、バッテリー2本(6.0Ah×2)が付属しての価格なので、内容を考えれば妥当です。

→ 詳しくは「マキタ SC102Dレビュー|1充電1,600本の圧倒的スタミナ(/sc102d/)」をご覧ください。

W1/2対応+コスパ重視 → HiKOKI CL18DA

2025年12月に発売されたHiKOKIの最新モデル。前身のCL18DSAL(4.2kg・定価¥149,800)から大幅に軽量化(3.2kg)・低価格化(定価¥63,000)されており、コストパフォーマンスが劇的に向上しています。

W1/2・M12の軟鋼が切れるメカ式モデルはCL18DAとパナソニックEZ45A9のみですが、価格はCL18DAがEZ45A9の半額以下。しかもCL18DAにはW1/2替刃(実売約6,000円)、コレクトボックス、W3/8トリマが標準付属しており、付属品の充実度も群を抜いています。

仮にW1/2を使わないとしても、付属のW1/2替刃をフリマで5,000円程度で売れば実質本体コスト約42,000円。
Amazonで6,000円弱で売られている替刃なので需要は確実にあります。コスパで選ぶなら筆頭候補ですね。

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HiKOKI 18V MultiVoltバッテリーをお持ちの方に一番おすすめの選択肢です。

→ 詳しくは「HiKOKI CL18DAレビュー|W1/2対応でコレクトボックス標準付属(/cl18da/)」をご覧ください。

W3/8専用で付属品充実 → パナソニック EZ45A8

出典:panasonic.biz

切りくずキャッチャー(コレクトボックス相当)を搭載し、最小切断長さ20mm、引っかけフック付きと上向き作業に必要な機能がひと通り揃ったモデルです。14.4V/18Vデュアル対応なので、パナソニックのバッテリーをすでに持っている方はこちらが最有力候補になります。

1充電あたり約780本(W3/8軟鋼、18V 5.0Ah時)はSC102Dには及びませんが、日常的な作業量なら不足ない水準です。

W1/2 + ステンレスの太径重作業 → マキタ SC121D

油圧式:マキタSC121D(出典:makita.co.jp)

ステンレスW1/2を約3秒で切断できる油圧式モデル。6.0kgと重量級ですがバランススタンド(別売)で水平保持ができ、据え置き使用に適しています。W1/2ステンレスの切断が日常的に発生するダクト工事や特殊配管の現場で真価を発揮します。

ただし価格はフルセットで約145,000円と高額。W1/2軟鋼だけならCL18DA(約47,600円)で十分対応できるため、「ステンレスW1/2が必要かどうか」が導入の分かれ目です。

DIYで数本切るだけ → 手動全ネジカッター or ホームセンター

出典:mcccorp.co.jp

MCC AB-3W。電源不要で火花も出ない手動式全ネジカッター

ボルトラックを1台作る程度なら、電動全ネジカッターを買う必要はありません。ホームセンターで寸切りボルトを買うときに「このボルト切りたいんですけど」と店員さんに声をかければ、高速切断機を貸してもらえることがほとんどです。

どうしても自宅で切りたい場合は、MCC(松阪鉄工所)の手動式全ネジカッターという選択肢があります。

MCC AB-3W(AB-0203):W3/8専用。全長766mm、重量4.0kg。定価¥41,480、実勢価格は約¥19,000~¥22,000(Amazon約¥19,941)。W3/8のボルトラックDIYならこれ1本で十分です。

MCC AB-4W(AB-0204):W3/8とW1/2の両サイズ兼用。全長975mm、重量7.0kg。定価¥55,750、実勢価格は約¥38,000~¥42,000。W1/2も切りたいならこちらですが、メーカー公式サイトでは販売終了の表記があるため、在庫限りの可能性があります。

手動式の使い勝手としては、両手でハンドルをギュッと握り込んで切る形なので、W3/8軟鋼であれば女性でも切れないことはありません。ただし1本切るのに結構な握力を使うので、10本以上切るなら電動式の方が圧倒的に楽です。

手動式の良いところは電源不要・火花なし・切り粉なしで、室内でもベランダでも場所を選ばず使えること。切断面もネジ山がつぶれにくく、切った直後にナットが通ります。替刃も両面使えるので、DIY用途なら長期間替刃交換なしで使えるでしょう。

全ネジカッターを長く使うコツ

せっかく買った全ネジカッターを長持ちさせるために、いくつかポイントを押さえておきましょう。

替刃は消耗品と割り切る。全ネジカッターの刃は使ううちに摩耗し、切断面にバリが出やすくなります。軟鋼W3/8で約5,000~10,000回切断が替刃交換の目安です。バリが出始めたら無理に使い続けず、早めに交換した方が結果的に本体を傷めません。替刃の価格は1セット約3,000~7,000円です。

ステンレスは刃の寿命を縮める。ステンレスは軟鋼より硬くて粘るため、替刃の摩耗が早くなります。ステンレスを大量に切る日は、予備の替刃を多めに持っていくと安心です。

コレクトボックスがないモデル(SC102DSC103D)を高所で使う場合は、下に養生シートを敷くか、作業エリアに人が入らないよう注意してください。小さな金属片でも当たれば怪我につながります。
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刃の向きを間違えない。替刃を交換するときに固定刃と可動刃を逆に取り付けると、切断面が荒れたりボルトが噛んだりする原因になります。取扱説明書の指示に従って、刃の表裏・取付方向を確認してから装着してください。

まとめ|迷ったらこのフローで選ぶ

最後に、選び方をシンプルなフローにまとめます。

W1/2(4分)の切断が必要?

→ YES → ステンレスW1/2も切る?

 → YES → ★マキタ SC121D★(油圧式)

 → NO → ★HiKOKI CL18DA★(最安・付属品充実)

→ NO(W3/8で十分)→ 軽さ重視?

 → YES → ★マキタ SC103D★(2.8kg最軽量)

 → NO → スタミナ重視?

  → YES → ★マキタ SC102D★(1充電1,600本)

  → NO → ★パナソニック EZ45A8★(切りくずキャッチャー付き)

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もちろんバッテリーの互換性も大事なので、すでに特定メーカーのバッテリーを持っている方はそのプラットフォームの機種を選ぶのが最もコスパが良い選択ですよ。

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※記事中の実勢価格は2026年2月時点のAmazon・楽天等の税込価格です。時期や在庫状況により変動します。

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主にマキタ(makita)とハイコーキ(HiKOKI)の電動工具をひたすらに買いレビューするという、アタオカな30代。 元々は電動工具ってどれ選んだらいいねん!と自分が毎回悩んでいたことから始めてみた、レビューブログ。 少しでも皆さんの工具選びの参考になれば幸いです。 元マキタ信者。今はHiKOKIのマルチボルトの魅力に触れ絶賛二股中。

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