2024年4月、ハイコーキから10.8Vの充電式ボードカッタ『CK12DA』が登場!
ボードカッタの人気機種CK18DAの10.8V版で、より小型・軽量になり作業者の負担減♪
内装工事等でボード切断の機会が多い方は検討してみても♪
本記事では、メリット/デメリットを含め、『CK12DA』の特徴を解説していきたいと思いますので、一緒に見ていきましょう。
CK12DAの特徴
切断後のボードを仮押さえできる
『CK12DA』では天井開口時、切断して落ちてきたボードを挟み込み仮押さえできる形状になっており、工具+もう片手でボードを支える事ができます。
マキタやパナソニックでは工具の端っこに置くことはできても挟み込める形状にはなっていないので、『CK12DA』の方が天井開口時の作業性は良しです
バッテリの違い分、小型軽量化されている
『CK12DA』は、バッテリ(BSL1240M)装着時で約1.6kgとなっており、これは従来製品18Vの「CK18DA」(2.0kg※BSL36A18装着)より0.4kg軽量。
これに関しては、ボードカッタ本体の重さはほとんど変わっておらず、バッテリ重量分、軽くなっているようです。
バッテリ | 重さ |
---|---|
BSL1240M(10.8V) | 330g |
BSL36A18(18,36V) | 700g |
全長に関しても24mm短くなっておりますが、これもバッテリの大きさによる違いですね。
いずれにしても、小型・軽量で取り回しがよく、作業者の負担を軽減してくれるのは間違いないです。
※「CK18DA」でもBSL1820M(約380g)を装着すれば同じくらいに。。。はココだけの話
ダストキャップで移動時の粉落ちを抑制
「CK18DA」から引き続き、『CK12DA』でもダストキャップが標準付属。
移動時、ダストボックスに溜まった切粉が穴からこぼれにくくなり、掃除の手間を軽減してくれます。
使用時もキャップは本体に取り付けておけるので、ポケット等に入れたあと、「あれ?どこいった?」・・・(行方不明)。。。てな心配もあまり無いです。
CK12DAの主要機能
項目 | CK12DA | CK18DA |
---|---|---|
電圧 | 10.8V | 18V |
最大切断能力 | 石膏ボード:30mm 普通合板 :15mm | 石膏ボード:30mm 普通合板 :15mm |
無負荷ストローク数[min-1] (気温20℃・満充電) | 0~6,000 | 0~6,500 |
機体寸法[mm] (全長×全高×全幅) | 228×260×74 (BSL1240M装着) | 252×278×80 (BSL36A18装着) |
質量[kg] | 1.6 (BSL1240M装着) | 2.0 (BSL36A18装着) |
標準付属品 | 石膏ボード用ブレード ベースカバー フック 六角スパナ | 石膏ボード用ブレード ベースカバー フック 六角スパナ |
定価 | ¥28,900 | ¥ 35,100 |
発売時期 | 2024年4月 | 2021年4月 |
CK12DAのラインナップ
本体のみ:CK12DA(NN)
機器 | 詳細 |
---|---|
本体 | CK12DA |
カラーバリエーション | グリーン |
バッテリ | ー |
充電器 | ー |
ケース | ー |
バッテリセット:CK12DA(LS)
機器 | 詳細 |
---|---|
本体 | CK12DA |
カラーバリエーション | グリーン |
バッテリ | BSL1240M×1個 |
充電器 | UC12SL |
ケース | システムケース3 |
充電器UC12SLだとBSL1240Mをフル充電するのに約60分。。。
しかもバッテリ1個しかないので、他に10.8Vバッテリを持っていないのであれば、事前の充電チェックは必須。
可能なら小容量でもいいのでもう1個ぐらい予備バッテリは持っておきたいですね。
また、「充電器ももう一つでいい」と掲げているHiKOKIさんなら気前よく「UC18YDML」をつけてくれれば充電時間も半分で済むし、スライド式の全バッテリに対応できるんですが。。。欲張りすぎですかね。
CK12DAの気になる点
フックが大きくて隅作業時はやや手間か
フック(標準付属)は上向きに引っ掛けられるようになっており、切粉が落ちてこないように配慮されてます。
この辺りの配慮はさすがHiKOKIさんと思うところではあるんですが、このフックが大きいので隅作業時に邪魔になりそう。。。
毎回フックを付けたり外したりはさすがに面倒なので、体の向きを入れ替えながら上手いこと作業する感じですかね。。。
CK18DAよりもストローク数が若干少ない
『CK12DA』のストローク数は0~6,000min‐1に対し、CK18DAは0~6,500min‐1であり、若干『CK12DA』の方がストローク数が少ない。
このため、「CK18DA」よりも若干ですが切断スピードは落ちますが、まぁほんと若干ですね。ほとんど気にならないレベルかなとは思います。
1充電当たりの作業量は多い??
機種 | 1充電当たりの作業量 |
---|---|
CK12DA (BSL1240M:4.0Ah) | 約240m |
CK18DA (BSL36A18:5.0Ah) | 約320m |
1充電当たりの作業量はAh数の違いもありますが「CK18DA」の方が多く、より1回の充電でより長く作業が可能です。
ただ、1つ気になったのは、10.8Vでもこれだけ作業できるんだ♪という点。
実際に仕事量(Wh)で見ると、
CK12DA:10.8V×4.0Ah=43.2Ahで240m切断可能 ⇒ 1m切るのに0.18Wh
CK18DA:18V×5.0Ah=90Ahで320m ⇒ 1m切るのに0.28Wh
との結果から、『CK12DA』の方が2/3程度のエネルギーしか使っていない♪
モータ効率の違いなのか詳細は定かではないですが、『CK12DA』の方が省エネなのは間違いなさそうです。
価格は?
CK12DA | CK18DA | |
---|---|---|
本体のみ(NN) | 定価:¥28,900 通販:¥22,297 | 定価:¥35,100 通販:¥23,827 |
セット品 | 定価:¥43,900 通販:¥33,871 | 定価:¥75,700 通販:¥57,822 |
本体のみであれば、大体2万円強で販売されていることが多く、18VのCK18DAとの価格差はほとんど無しです。
なので、既にバッテリをお持ちのかたはご自身のバッテリプラットフォーム次第でどちらかを選ばれていいかと。
バッテリからそろえなければ、という方は『CK12DA(LS)』だとバッテリが1個しかつかないので、充電切れ・充電待ちを考慮して予備バッテリを追加で1個購入しておきたいところ。
大体CK12DA(LS)+BSL1215で大体4万円弱ぐらいになるかなと思います。
まとめ
メリット | デメリット | ||
〇 |
切断後のボードを仮押さえでき作業性GOOD♪ | ✕ |
フックが大きく隅作業時に邪魔になる |
〇 | バッテリ装着時で1.6kgの軽量設計 | ✕ | CK18DAよりかは若干切断スピードは劣る |
〇 | 切粉の落下を抑えてくれるダストキャップ付き | ||
〇 | CK18DAよりも省エネルギー |
ということで本記事ではHiKOKIさんの10.8V充電式ボードカッタ『CK12DA』について紹介しました。
さすがのHiKOKIさんだけあって、ユーザーフレンドリーな機能・構造になっている良機。
作業時のフックの干渉はやや気になる点ではありますが、その辺は使い方で回避もできそうではあるかなと。
軽量・小型で取り回しも良く、負担の軽減にもつながるため、内装工事等でボード切断の作業が多い方は検討してみてはいかがでしょうか。