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電動工具とは?種類と用途を解説

電動工具はDIYからプロの作業現場まで、幅広い場所で活躍する便利なアイテムです。

その種類は非常に多岐にわたり、一体どれを選べばよいのか迷われる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、電動工具の基本的な知識から、種類や用途に至るまで、初心者から中級者までが理解できるよう徹底解説します。

電動工具選びの参考に♪

そもそも電動工具とは?

電気の力で動く工具

さまざまな種類が存在する電動工具

電動工具は、電気の力を借りて動かす工具のこと。

内蔵しているモーター等をコンセント電源やバッテリ電源で動かすことで、穴あけや切断、研磨、切削などなど、様々な作業が可能で、手作業よりもずっとハイパワーかつ高速に行えます。

加工素材も木材や金属・コンクリートなど多岐にわたり、電動工具を使うことで、作業性向上はもちろん、出来栄えにおいても手作業よりもキレイに仕上がる等のメリットがあります。

そのため、家庭での日曜大工から専門的な建築現場まで、幅広い場面で活躍しているのが電動工具になります。

バッテリー式と電源コード式がある

電動工具にはバッテリ式と電源コード式がある

電動工具には大きく分けて2種類、バッテリー式(コードレス)と電源コード式があります

メリットデメリット
バッテリー式・使用場所を選ばない
・作業中にコードを気にする必要が無い
・コード式にくらべパワーが弱い
・バッテリ残量を気にする必要がある
・バッテリ分、価格が高い
電源コード式・バッテリー式に比べパワーが強い
・充電切れの心配がない
・バッテリが無い分、価格が安い
・コンセントが無い場所では使えない
・作業中、コードにも気を遣う必要がある

ただ、最近では技術も進歩し、バッテリー式も36Vまで電圧が上がり、パワーに関して電源コード式と遜色ないレベルになってきています。

それぞれメリット・デメリットはありますが、バッテリー式と電源コード式のどちらを選ぶかは、「何の電動工具を使うか?持ち運んで使うか据え置きで使うか?」など、ご自身の使用環境によるところになります。

プロ用とDIY用がある

電動工具にはプロ向けとDIY向けが存在する

同じ工具の中でもプロ用とDIY用があり、機能や耐久性、価格に差があり、電動工具の使用頻度が低いという方はDIY用で十分なことが多いです。

趣味のDIYでもガシガシ電動工具を使っていきたい方は価格は高価なものの機能も豊富で耐久性も高いプロ用を選ぶ方が良いですね。

プロ用DIY用
工具数多い少ない
機能豊富劣る
耐久性高い低い
価格高価安価

なお、大手メーカでは本体色によって区別されており、見た目にも判別できるようになってます。(プロ用記載色はあくまでも各メーカの標準色)

プロ用本体色DIY用本体色
マキタ
HiKOKI青紫
BOSCH

電動工具の種類

▽締め付け・穴あけ / ▽切断 / ▽切削 / ▽研磨 / ▽送風・集塵 / ▽その他

締め付け・穴あけ

工具用途
インパクトドライバ・ネジ締め
ドライバドリル・ネジ締め
・穴あけ
電気ドリル・木材,金属の穴あけ
振動ドリル・木材,金属,コンクリートの穴あけ
ハンマドリル・コンクリートのはつり
・木材,金属,コンクリートの穴あけ
インパクトレンチ・六角ボルト,ナットの締め付け
ボール盤・木材,金属などの正確な穴あけ

インパクトドライバ

インパクトドライバはネジ締めに特化した電動工具で、DIYからプロの作業者まで幅広いユーザーに愛用されている、最もポピュラーな電動工具。

先端に取り付けたビットを回転させると同時に短い間隔で打撃を加える「インパクト機能」を有し、ドライバーよりも速く強固な締め付けで、作業効率を大幅に向上させることが可能です。

DIYや現場作業では必需品であるものの、その力強さの反面、打撃時に出る騒音はなかなかのもので、住宅街や集合住宅などでは夜間の使用は控える等、周囲への配慮が必要になります。

インパクトドライバのオススメはコチラ

ドライバドリル

ドライバドリルは「ドライバ」(ネジ締め)と「ドリル」(穴あけ)の両方の機能を兼ね備えた電動工具。

先端に取り付けるビットに様々な種類があり、ドライバビットを付けてネジ締め、ドリルビットを取り付けて穴あけを行います。

ドライバドリルには「クラッチ機能」が搭載されており、トルク値(締め付ける力)を設定することが可能なため、小さいネジ締めなどの繊細な作業も得意です。

インパクトドライバに比べると締め付け力は劣りますが、負荷がかかっても回転数が落ちにくく、粘り強く回転することで穴あけ作業を効率的に行えます。

ドライバドリルの機種一覧

電気ドリル

電気ドリルは穴あけ専用の電動工具。

回転のみを行う構造で、木材・金属板への穴あけ作業用で使用します。

ネジ締めの機能は無しであり、比較的安価に手に入る電動工具です。

コンクリートへの穴あけが必要な場合は振動ドリルを。

振動ドリル

振動ドリルとはコンクリートへの穴あけを行う電動工具。

電気ドリルと違う点は、名称に「振動」とある通り、振動機能がついている点。

回転方向と垂直に振動する構造になっているため、コンクリート・モルタル・タイル・石材・レンガなどの硬い素材への穴あけが可能。

振動のON・OFF機能がついている物も多く、電気ドリルとして使うことも可能です。

ハンマ―ドリル

ハンマードリルは、コンクリートへの穴あけ・はつりを行う電動工具です。

配管工事などでよく利用され、振動ドリルよりもパワーが強く、大口径の穴あけをスピーディーに行えます。

ただ、その強力なパワーゆえ、繊細な作業は苦手で、タイルやレンガの様に割れやすい素材への穴あけでは途中で割れる可能性が大。

「打撃のみ」「回転のみ」と切替ができる機能を有する機種もあり、電気ドリルとしても使用することができます。

インパクトレンチ

インパクトレンチは六角ボルトやナットの締め付けに特化した電動工具。

インパクトドライバに似てますが、違いは先端の構造。

インパクトレンチではアンビルという先端が四角の棒状になっており、そこにソケットレンチを装着して使用します。

ボルトやナットなど、インパクトドライバよりもトルクが必要なものを相手にするため、強力なパワーを持っている電動工具になります。

ボール盤

ボール盤は穴あけ作業に特化した置き型の工作機械。

台上のテーブルに材を固定し、ドリルやリーマ、ホールソーなどを回転させながら、素早くかつ簡単に穴あけができます。

木材・金属・樹脂などにまっすぐ正確に穴あけができ、高い精度の加工や、連続した加工を得意としてます。

△締め付け・穴あけ / ▽切断 / ▽切削 / ▽研磨 / ▽送風・集塵 / ▽その他

切断

工具用途
丸ノコ・木材,アルミ,塩ビ等の直線カット
卓上丸ノコ・木材,アルミ,塩ビ等の短い直線カット
ジグソー・木材,アルミ,塩ビ等の曲線カット
高速切断機・金属,ステンレス等のカット
チップソーカッター・金属板,金属サイディング等のカット
バンドソー・金属,硬質木材の曲線カット
糸のこ盤・木材,樹脂,柔らかい金属のカット
テーブルソー・金属,硬質木材等の直線カット
 及び細かい加工
レシプロソー・木材,金属のカット
・剪定
チェーンソー・木材,氷,肉等のカット
マルチツール・内装材のカット、研削
マルチカッター・段ボール,カーペット,皮,ゴムなどのカット
シャー・薄い金属板の直線カット
二ブラ・薄い金属板の曲線カット、切り抜き

丸ノコ

丸ノコは円盤状の刃を回転させながら、材の切断を行う電動工具。

直線カットを得意とし、他の切断工具よりも圧倒的に作業スピードが速く効率的。

刃が高速回転するため、使用には細心の注意が必要。慣れてきたころが一番危ないです。

卓上丸ノコ

卓上丸ノコは丸ノコにスタンドが付いた形の置き型電動工具。

刃を回転させた状態から振り下げたり・スライドして材の切断を行います。

丸ノコとは違い、スタンドに固定されているためブレることなく安定した作業が可能。

切断できる長さは限られますが、角度・傾斜をつけて切断することもでき、角材などを効率的に切断するのに最適な工具になります。

ジグソー

ジグソーはブレードと呼ばれる先端についた細長い刃を上下に動かすことで、材を切断する電動工具。

それぞれの素材用にブレードが用意されており、木材・アルミ・塩ビ等を切断することが可能です。

ブレードは細長い形状をしているため、薄い板を自由に曲線カットする際に活躍しますが、反面、分厚い板や直線カットは苦手。

ガイドを使えば直線カットもできなくはないですが、その場合は丸ノコの使用をおすすめします。

高速切断機

高速切断機は、切断砥石を回転させ金属を切断するための置き型の電動工具で、ステンレス・鋼材・鋳物・ワイヤー・水道管・鋼管などの切断に使用されます。

バイスで固定した材を高速回転した切断砥石で切断するため、切断精度が高く、短時間で効率よくカットすることが可能。

切断時には火花が飛び散るので、作業環境には注意が必要です。

チップソーカッター

チップソーカッターは、金属の切断を行うための電動工具。

見た目は丸ノコとほぼ同じですが、金属切断時に出る火花や鉄粉に耐えられる部品が使われていたり、金属のやけを防ぐために木工用の丸ノコより回転数が低くなっていたり、金属切断用に設計された工具です。

建築現場での金属サイディングや軽量鉄骨等の切断に利用されてます。

バンドソー

バンドソーは帯状の刃を回転させて木材や金属を切断する電動工具で、据え置きタイプとハンディタイプがあります。

直線的なカットだけでなく、曲線カットや角度切り、細かい切断も得意で、ゆがみが少ないきれいな仕上がりになるため、最終的な製品の加工段階においても頻繁に使用されます。

糸のこ盤

糸のこ盤は、糸状の刃を上下に動かすことで材を切断する置き型の電動工具で、学校の工作の授業で使用したことがある方も多いかと思います。

木材の曲線カット、切り抜きなど複雑な加工ができ、他の工具では難しい作業を得意としてます。

刃の位置は固定されており、材料を手で持って動かしながら切断していく、ミシンに似たような使い方になります。

テーブルソー

テーブルソーは、ベース(テーブル)に丸ノコの刃が取り付けられた電動工具で、別名:丸ノコ盤とも呼ばれます。

丸ノコを逆さまに固定したような見た目をしており、テーブルから飛び出している刃に材料を当てて加工します。

単純な直線カットだけでなく、刃の飛び出し量を調整することで、切り込みの深さを自由に変えることができ、細かな加工や溝きり加工を得意とします。

ただ、刃が露出している構造のため、作業には十分に注意が必要になります。

レシプロソー

レシプロソーは先端のブレードが前後に動くことで、材を切断する電動工具で、ノコギリを電動化したようなものになります。

棒状の木材や金属パイプなどの硬質素材のカットに優れていて、ガーデニングでの選定や建築現場での解体作業など幅広い場面で活躍してます。

ただ、正確さを要求される加工には不向きで、細かい調整や緻密なデザインを施したい場合は他の切断工具を推奨。

メーカによってレシプロソー/セイバーソーと呼び方が違ってます。

チェーンソー

チェーンソーは鎖状の刃が高速で回転することで、材を切断する電動工具です。

ご存知の通り木の伐採に用いられることが主で、林業分野においては欠かせないツールとなってます。

マイナーな活用分野として、精肉業で大きな肉を細かく切断したり、氷を精密に削り出して氷彫刻を作るのに用いられたりしてます。

マルチツール

マルチツールは先端に取り付けるブレードやアクセサリーを変えることで、切断・剥離・研磨といった多岐にわたる作業をこなせる電動工具です。

先端のブレードの高速で微細な振動を利用して切断等を行うため、細かい部分や繊細な作業向き。

さらに、マルチツールで使用できるブレード・アクセサリーの種類は豊富で、石膏ボード・木材・釘・金属パイプ・塩ビパイプ等、様々な材料を切断したり、コーキングやタイルなどの剥離、木材の研磨などなど。

名前の如く、1台でマルチな機能を有するツールになります。

マルチカッター

マルチカッターはハサミやカッターではなかなか切りにくい段ボールやカーペットを簡単に切ることができる電動工具。

ビニールシートやゴムマット、さらには皮革やフェルトといった材料も切断可能で工作や裁縫、模型作り、DIY、ゴミ出しなど幅広く活躍できる工具です。

今までハサミやカッターナイフで手がつりそうになりながらカットしていた段ボールもマルチカッターがあれば瞬殺です。

シャー

シャーはハサミのような仕組みで薄い金属板を切断する電動工具。

金切りばさみの動きを電動化した工具で、片方の刃が高速で上下し、二枚の刃で材をはさむことで材を切断します。

高速で切断でき、火花が出ないため安全に作業が行えますが、厚めの材料は不得意、カットした部分に反りや捻じれが発生したりします。

金属板の大まかな切断に使用されるシーンが多いです。

ニブラ

ニブラは薄い金属板や波板のカット、切り抜きをしたい時に使用する電動工具。

金属板を打ち抜きながらカットする仕組みで、切断の自由度・精度が高く、素早く好きな形の切り抜きが可能。

打ち抜きながら穴を開けていくので、他の金属用切断機と違い火花が出ないので安全に使えるのも特徴のひとつです。

△締め付け・穴あけ / △切断 / ▽切削 / ▽研磨 / ▽送風・集塵 / ▽その他

切削

工具用途
トリマー・面取り
・飾り切り
・溝掘り
ルーター・面取り
・飾り切り
・溝掘り
ミニルーター・小物の切削,研磨
電気カンナ・表面の削り取り
自動カンナ・表面の削り取り
ジョイントカッター・接合ビスケット用溝切り

トリマー

トリマーは、先端のビットを高速回転させ、木材の面取りや装飾的な切込み、溝きりができる電動工具。

先端に取り付けるビットには様々な形状のものがラインナップされており、多種多様な形状に加工することが可能。

ガイドを利用した直線的な加工から、R加工、窓開け加工などなど作業の幅が広く、DIYerから職人の方まで、幅広いユーザーに利用されている工具です。

ルーター

ルーターはトリマーと同じく、先端のビットを高速回転させ、木材の切削加工を行う電動工具。

トリマーよりもパワーがあり、トリマーでは加工できない幅・深さの加工を一気に行うことが可能。

パワーがある分、工具を両手で持って使用するため精度が出やすいため、パワー・精度を求めるならルーター、機動性と手軽さを取るならトリマーといったところ。

ミニルーター

ミニルータ―は名称の通り、ルーターのミニ版で、先端のビットを高速で回転させ木材等の切削・研磨をするペン型の電動工具。

筆記具のように手に馴染む形状であり、操作が直感的で使いやすい工具。

美術品や工芸品の繊細な彫刻やガラスへの模様入れなどにも利用され、小さい物であればカット作業にも対応可能です。

電気カンナ

電気カンナはその名の如く、木材表面の削り加工を行う電動工具。

大量にカンナ仕上げが必要な場面で非常に活躍し、効率的に加工作業が可能。

ただ、手鉋と違い電気カンナでは刃を回転させることで表面を短い間隔で削り取っており、表面が一見キレイに平滑になっているようでも、ナイフマークと呼ばれる削り跡がどうしても残ってしまいます。

ナイフマークを消したい場合は最後に手カンナで仕上げる必要あり。

自動カンナ

自動カンナは一気にカンナ掛けができる置き型の電動工具で別名プレーナーとも呼ばれます。

使用できる木材の幅に制約はありますが、木材を自動カンナに通すだけで一気に幅全体にカンナを通すことが可能。

木材の板厚を決めるのに利用されており、大量の木材を同じ厚みで揃えたい、今ある材料を数ミリ薄くしたい時など。

電気カンナと同じくナイフマークが残るので、気になる場合は手カンナやヤスリでの仕上げが必要です。

ジョイントカッター

ジョイントカッターは木材同士を接合するときに使う、ビスケットを挿入する穴を掘るための専用電動工具。

先端の円盤状のカッターを高速回転させ、板に押し当てることで木材に半円状の溝を作ります。

接合面を穴あけしているので、加工穴や挿入するビスケットは接合後は見えなくなるため、釘やネジを使用するよりもキレイな仕上がりになります。

△締め付け・穴あけ / △切断 / △切削 / ▽研磨 / ▽送風・集塵 / ▽その他

研磨

工具用途
オービタルサンダー・平面の研磨
ランダムアクションサンダー・平面の研磨
・塗装剥がし
ベルトサンダー・曲面,傾斜面の研磨
・面取り
ディスクグラインダー・金属やコンクリートの研磨
・粗削り
・サビ取り
ベンチグラインダー・金属の研磨
・刃物研ぎ
ポリッシャー・磨き

オービタルサンダー

オービタルサンダーは、サンドペーパーを付けたサンディングプレートを小刻みに偏心運動させることで表面を研磨する電動工具。

プレート形状が長方形の物が多く、広い面を研磨するのに向いており、粗削りから仕上げまで使用できる万能タイプです。

モーターの回転運動により振動を起こすので、特に荒い番手のヤスリを使う場合には木材表面に円状の跡が残る場合があります。

ランダムアクションサンダー

ランダムアクションサンダー(ランダムサンダー)はオービタルサンダーの偏心運動に回転運動を加えることで高い研磨力を実現している電動工具。

粗削りから仕上げまで幅広い用途で使用され、特に深い傷の補修や塗装剥がしを得意とし、効率的に作業が可能。

ただパッド形が円盤状になっており、隅の研磨ができないのがデメリットです。

パッドをヤスリからバフに変えれば、ワックス塗布に使用することも可能です。

ベルトサンダー

ベルトサンダーは帯状のサンドペーパーを高速回転させ木材を研磨する電動工具。

電動サンダーの中でも研磨力が高く、塗装剥がしや広範囲の研磨を効率的に行えるだけでなく、研削加工(部材の成形や小物づくり)も可能です。

形状にはハンディタイプと据え置き型があり、細型のベルトサンダーでは細かい所まで研磨できたり、据え置き型では材料を自由に動かしながら形を整えることができます。

ディスクグラインダー

ディスクグラインダーは先端のディスクを高速回転させ、金属・木材・コンクリートなどを研磨・研削する電動工具。

ディスクには金属切断用の「砥石」タイプ、コンクリート・タイル用の「ダイヤモンド」タイプ、木材・金属用の「サンディングディスク」、汚れ・さび落としの「ワイヤーブラシ」など様々な種類があり用途に合わせて選択します。

シンプルな構造ですが、高速回転するディスクがむき出しの状態となるため、使用方法を誤ると大きな事故につながりやすい電動工具の一つ。使用の際は十分な注意が必要です。

ベンチグラインダー

ベンチグラインダーは、回転する砥石に部材を押し当てて研磨する据え置き型の電動工具で、卓上グラインダーとも呼ばれます。

ディスクグラインダーと異なり、工具自体は机に置いて扱うので細かな作業が可能で、刃物研ぎや金属など細かい部材の研磨・バリ取りに利用されます。

ポリッシャー

ポリッシャーはバフを回転させて研磨を行う電動工具で、車のボディ・ガラスの研磨、コーティング、ワックス磨きなどに利用されます。

サンダーよりもパワーと回転数が低く、素材の表面をキレイに磨くのに向いてます。

送風・集塵

△締め付け・穴あけ / △切断 / △切削 / △研磨 / ▽送風・集塵 / ▽その他

工具用途
クリーナー・ゴミの清掃
集塵機・粉塵の除去
ブロワー/エアダスター・ゴミの吹き飛ばし
・空気の送り込み
エアダスター・ゴミの吹き飛ばし
・空気の送り込み,吸い出し
ファン・送風
エアコンプレッサー・空気の圧縮
ヒートガン・熱風送風

クリーナー

これに関してはあまり説明は要らないかもですが、マキタやハイコーキなどの電動工具メーカからも多くのスティッククリーナーが発売されており、その性能の高さから愛用する人も多いです。

集塵機は粉塵を吸い込む、クリーナーはそれよりも大きなゴミを吸い込み清掃を行うためのもの。

そのため、集塵機よりも吸い込む力が比較的強いです。

集塵機

集塵機は空気中に飛散している粉塵を吸引してくれる機械のこと。

丸ノコやサンダー等の電動工具を使用した際に出る木の粉、鉄粉などを吸い込み、空気をキレイにすることで、作業場所が粉塵まみれにならないだけでなく、人体に悪影響を及ぼさないようにしてくれる目的もあります。

吸引力はクリーナーと比べて劣りますが、吸い込む空気の量は多くなっており、電動工具に接続して効率よく集塵することもできたりします。

ブロワー/エアダスター

ブロワーとは空気に圧力を加えることで強い風を吹き出す機会のこと。

掃除の際にゴミを吹き飛ばしたり、一か所に集めたり、洗車時の水切りにも使用されたりします。

機種によってはゴミや落ち葉を吸い込むことができるバキューム機能がついている物もあり、屋外での掃除や作業現場の清掃に便利な道具です。

エアダスターとブロワーの違いは明確ではないですが、エアダスターはOA機器の隙間などのホコリを吹き飛ばしたり、ブロワーよりもコンパクトで持ち運びに便利。

ゴミの吹き飛ばしや洗車時にももちろん使え、アタッチメントを使用すれば浮き輪やプールなどへの空気入れ/空気抜きにも活用でき、日常使用からアウトドアまで活用シーンは多いです。

ファン

ファンはブロワーよりも風量の弱い送風機のことを指します。

現場作業に置いて、夏場の作業を快適にするだけでなく、塗料の乾燥促進、現場内の換気等、オールシーズンで活躍します。

エアコンプレッサー

エアコンプレッサーは吸い込んだ空気を圧縮し、高い圧力で吐出することでさまざまな機械の動力減となる機械。

圧縮空気を吐き出すため、電動工具よりも瞬発力のある作業が可能で、くぎ打ち機やインパクトレンチ等に使用されます。

ヒートガン

ヒートガンはヒータと送風機を兼ね備えたもので、高温の温風を送り出せる電動工具。

数百度もの熱風を出すことができ、塩ビやアクリルなどの曲げ加工、パテや塗装の乾燥、熱収縮チューブの施工、シール剥がし作業などで使用されます。

ドライヤーと形状は似てますが、熱風の温度が全然違うので扱い方を間違えると火傷の危険もあるのでご注意を。

△締め付け・穴あけ / △切断 / △切削 / △研磨 / △送風・集塵 / ▽その他

その他

工具用途
投光器/ライト・暗所を照らす
タッカー・コの字型の針打ち
ネイラー・釘打ち
かくはん機・材料の混ぜ合わせ
コンクリートバイブレーター・コンクリートの締固め
リベッター・リベット加工(材料の接合)
コーキングガン・コーキング

投光器/ライト

投光器とは、反射鏡/レンズを使ってある方向に強い光が出るように設計された照明器具を指します。

形状・明るさ・付加機能、さまざまな種類が出ており、自分の用途に合った投光器を選ぶのも一つの楽しみ。

タッカー

タッカーは、ホッチキスと同じようにコの字型の針を打ち込むための機械のこと。

ステーブルと呼ばれる大きなコの字型の針を打ち込み、防水シートや布・革などを家の床・壁や家具に固定するのに使ったりします。

ネイラー

ネイラーは、釘を打つための機械のこと。

住宅の内装工事で主に用いられており、巾木や化粧材などの取り付け作業を効率的に行えます。

かくはん機

かくはん機は、先端のブレード(スクリュー)を回転させることで複数の材料をかき混ぜるための電動工具。

コンクリートや塗料などの混合など、液体同士、液体と固体を混ぜ合わせるのに使用され、材料に適したブレードを使用することで効率的に撹拌することができます。

コンクリートバイブレーター

コンクリートバイブレーターはコンクリートを形成する際に、振動によってコンクリート内部の余分な水分や空気を排出(締め固め)するための電動工具。

耐久性の高いコンクリートに仕上げるには欠かせない道具となっており、締め固めを行わないと仕上がり表面が悪くなったり、内部の鉄筋が露出したりすることもあり、強度の低下を引き起こしてしまいます。

リベッター

リベッターは金属や厚みのある部品を締結するため、リベットと呼ばれる部品をかしめるために使用します。

手動式と電動式とエア式があり、導入費用や扱いやすさなどそれぞれメリット・デメリットがあります。

コーキングガン

隙間の穴埋めや漏水の補修を行う際に使われるコーキングガン。

手動式ももちろんありますが、電動式であれば作業の効率化が可能で、一定量のコーキング材を均一に充填できるため、ムラの少ない仕上がりに。

広範囲の補修作業でも腕への負担も軽減でき、快適に作業ができます。

△締め付け・穴あけ / △切断 / △切削 / △研磨 / △送風・集塵 / △その他

  • この記事を書いた人

ode

主にマキタ(makita)とハイコーキ(HiKOKI)の電動工具をひたすらに買いレビューするという、アタオカな30代。 元々は電動工具ってどれ選んだらいいねん!と自分が毎回悩んでいたことから始めてみた、レビューブログ。 少しでも皆さんの工具選びの参考になれば幸いです。 元マキタ信者。今はHiKOKIのマルチボルトの魅力に触れ絶賛二股中。

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