W3/8の全ねじをひたすら切り続ける日。
バッテリー切れを気にしながら作業するのは、本当にストレスですよね。
「何本切れるか分からないから、念のためバッテリーを2本持ち歩いている」そんな方もいるのではないでしょうか。
マキタ 『SC102D』は、そのストレスをほぼ解消してくれる機種。1充電あたりW3/8軟鋼を約1,600本切断できるという作業量は、同価格帯の競合に対して明確なアドバンテージがあります。
この記事では、スペック・使用感・他機種との比較をまとめています。「スタミナ重視で選ぶべきか、それとも別の機種か」の判断材料としてお役立てください。
こんな方にオススメ♪
- マキタ18V(または14.4V)でバッテリーを統一している。
- W3/8以下の全ねじを1日に大量に切る現場が中心(目安:300本以上)。
- 電池交換の手間を最小限にしたい。
- 7年超のロングセラーが持つ、長年の安心感を重視する。
別の機種が良さそうな方
- W1/2やM12の太い全ねじを切る必要がある設備屋・空調屋さん。
⇒HiKOKI‐18V「CL18DA」 - 切断片の落下が気になる高所作業が多い。
⇒コレクトボックス標準付属の CL18DA へ - 腕への負担を何より優先したい。
⇒軽量モデル SC103D(2.8kg) へ
ラインナップと価格
『SC102D』の販売形態は以下の2種類。
| 型番 | 内容 | 定価(税別) | 実勢価格 |
|---|---|---|---|
| SC102DZK | 本体+マックパック | 65,500円 | 約45,400円 |
| SC102DRGX | 本体+BL1860B×2+DC18RF+マックパック | 121,400円 | 約82,000円 |
※実勢価格は2026年2月22日時点。時期・ショップにより変動します。
SC102DZK

SC102DZKのセット内容
- 全ネジカッター本体
- マックパック タイプ4
- W3/8用ブレード(本体装着済み)
- スケール
- 六角スパナ
SC102DRGX

SC102DZKのセット内容
- 全ネジカッター本体
- バッテリBL1860B×2個
- 充電器DC18RF
- マックパック タイプ4
- W3/8用ブレード(本体装着済み)
- スケール
- 六角スパナ
外観とスペック
基本スペック

| 項目 | SC102D |
|---|---|
| 電圧 | 18V/14.4V 両対応 |
| モーター | ブラシレス |
| 最大切断能力(軟鋼) | W3/8・M10 |
| 最大切断能力(ステンレス) | W3/8 |
| 最小切断長さ | 20mm |
| 1充電作業量(W3/8 軟鋼) | 約1,600本(BL1860B使用時) |
| 1充電作業量(W3/8 ステンレス) | 約1,500本(BL1860B使用時) |
| 質量 | 3.2kg(BL1860B装着時) |
| 寸法 | 199 × 103 × 308mm |
「18V/14.4V 両対応」は『SC102D』ならではの強み。
前身モデルSC101D(14.4V専用)からの買い替えでも既存バッテリーがそのまま使え、マキタ18V LXTの工具と電池を共有できます。
各部の使い勝手

ブレードは両刃仕様。片面が摩耗したら裏返して使えるので、刃の実質寿命が2倍になります。
刃先に「3/8」の刻印があり、どのサイズが付いているか一目で分かる設計です。

スケールは本体に装着した状態で全ねじをセットすれば、切断後の残り長さをそろえやすい。
最小切断長さ20mmは、競合のパナソニック EZ45A4(23mm)より3mm短く切れます。
ブレード交換

交換は付属の六角スパナでボルト2本を緩めるだけ。工具箱から特別なものを出す必要はなく、現場でサッと対応できます。
操作部:トリガーと切断-逆転スイッチ

グリップ部の「切断・ロック・逆転」3ポジションスイッチで動作方向を設定。
切断途中でブレードが噛んだ際に「逆転」で脱出できます。
フック

ワイヤーや単管へ引っ掛けられるフックが標準装備。
作業中に一時的に両手を空けたいとき、このフック1つで作業効率がかなり変わります。
手持ち感・取り回し

重量3.2kgは「軽い」とは言えず、片手での長時間上向き保持では腕に負荷が。。。
グリップバランス自体は良好。
実際に切断してみる
天井向き切断(上向き作業)

3.2kgは「軽い」とは言えず、片手での長時間上向き保持では腕に負荷が。。。
グリップバランス自体は良好ではあります。
床置き切断

スライドカバーを外すと全ねじの「支え」として機能し、床に置いたまま安定した切断が可能。
床置きでの加工作業にも十分対応できる設計です。
トリマ(バリ取り)

切断面はキレイでバリ取り無しでもナットは入りますが、たまに引っ掛かることも。
『SC102D』にはトリマが付属しないため、トリマは別途購入が必要。
HiKOKI CL18DAはW3/8トリマが標準付属・本体ホルダー収納対応なので、この点はCL18DAに分があります。
他機種との比較

まず3機種の価格帯のグラフ。
※SC103D・『SC102D』はZKでケース付き価格。CL18DAはNNでケースなし価格。条件が異なる点に注意。
グラフを見ると、本体価格はほぼ横並びなのにフルセットでは『SC102D』が突出して高いことが分かります。SC102DRGX(¥82,0000)が高額な理由は、6.0Ahバッテリー2本分のコストです。
すでにマキタ18Vバッテリーを持っているなら、SC102DZK単体購入で大幅にコストを抑えられます。
SC102D vs SC103D:スタミナか軽さか

| 項目 | SC102D | SC103D |
|---|---|---|
| 1充電作業量(W3/8 軟鋼) | 約1,600本 | 約700本 |
| 電圧 | 18V/14.4V | 10.8V |
| 質量 | 3.2kg | 2.8kg |
| 最大切断能力 | W3/8・M10 | W3/8・M10 |
| 最小切断長さ | 20mm | 20mm |
| 定価(税別) ※本体+ケース | ¥65,500 | ¥63,000 |
| 実勢価格(税込) ※本体+ケース | ¥45,436 | ¥44,603 |
| 実勢価格(税込) ※フルセット | ¥82,000 | ¥55,000 |
切断能力・最小切断長さは同等。
選択の軸は「1充電の切断本数」と「バッテリープラットフォーム」の2点です。
10.8V CXTの電池があるなら、SC103Dの2.8kgが活きます。
マキタ18Vで統一したいなら、『SC102D』のスタミナとプラットフォーム互換が活きます。
フルセットではSC103DSMXのほうがSC102DRGXより約25,000円安く、初めてバッテリー工具を導入する場合はSC103Dの経済的優位性が大きいです。
並べると本体デザインはほぼ同じ。動作電圧(バッテリー)以外は使い勝手の差もほぼなし
SC102D vs HiKOKI CL18DA:定番か、最新の太径対応か
| 項目 | SC102D | CL18DA |
|---|---|---|
| 1充電作業量(W3/8 軟鋼) | 約1,600本 | 約1,400本 |
| 電圧 | 18V/14.4V | 18V MultiVolt |
| 質量 | 3.2kg | 3.2kg |
| 最大切断能力(軟鋼) | W3/8・M10 | W1/2・M12 |
| コレクトボックス | なし | 標準付属 |
| トリマ | 別売 | W3/8 標準付属 |
| W1/2替刃 | 非対応 | 標準付属 (実売約¥6,000相当) |
| ケース | 付属 | なし(NNの場合) |
| 最小切断長さ(公式) | 20mm明記 | 未公表 |
| 14.4Vバッテリー対応 | ○ | × |
| 定価(税別) ※本体のみ | ¥65,500(ケース付) | ¥63,000(本体のみ) |
| 実勢価格(税込) ※本体のみ | ¥45,436(ケース付) | ¥47,630(本体のみ) |
| 実勢価格(税込) ※フルセット | ¥82,000〜85,000 | ¥64,900〜66,000 |
| 発売年 | 2018年 | 2025年12月 |
W3/8軟鋼で約1,600本はクラス最高水準の作業量。最小切断長さ20mm、14.4V互換性、長年の実績がSC102Dの強み。
一方、CL18DAの強みはW1/2・M12の太径対応、コレクトボックス+トリマの標準装備に加え、実売約¥6,000相当のW1/2替刃まで付属。付属品の充実度を含めたコストパフォーマンスではCL18DAに分があります。
一言でまとめると、W3/8以下を大量に切るなら『SC102D』、太径対応と便利装備ならCL18DAという棲み分けです。
SC102Dのメリット・デメリット
| メリット | デメリット | ||
| 〇 |
1充電約1,600本(同クラス最多) | ✕ |
W1/2・M12の太径に非対応 |
| 〇 | 18V・14.4V両対応の柔軟性 | ✕ | コレクトボックスなし |
| 〇 | 両刃ブレードで寿命2倍 | ✕ | フルセットが3機種中最高値 |
| 〇 | 長年の実績と豊富なユーザー情報 | ✕ | 設計が2018年でやや旧式感 |
ということで、『SC102D』をオススメできる人は
こんな方にオススメ♪
- マキタ18V(または14.4V)でバッテリーを統一している。
- W3/8以下の全ねじを1日に大量に切る現場が中心(目安:300本以上)。
- 電池交換の手間を最小限にしたい。
- 7年超のロングセラーが持つ、長年の安心感を重視する。
別の機種が良さそうな方
- W1/2やM12の太い全ねじを切る必要がある設備屋・空調屋さん。
⇒HiKOKI‐18V「CL18DA」 - 切断片の落下が気になる高所作業が多い。
⇒コレクトボックス標準付属の CL18DA へ - 腕への負担を何より優先したい。
⇒軽量モデル SC103D(2.8kg) へ
まとめ

『SC102D』はマキタ18V(または14.4V)でバッテリーを統一していて、W3/8以下の全ねじを1日に大量に切るプロに最もフィットする機種です。
1充電約1,600本のスタミナは、高所作業での電池交換頻度を減らすことに直結。
大規模現場での生産性向上に効いてきます。
W1/2の太径全ねじを切る機会がある方には HiKOKI CL18DA、上向き作業での軽さを最優先する方には SC103D(2.8kg) をあわせて検討してみてください。